2019年のブログです
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本棚を眺めていたら、ユング派のグッゲンビュール・クレイグさんの『魂の荒野』(長井真理訳・1989・創元社)が目に入りましたので、すごく久しぶりに再読をしました。
ひょっとすると、30年ぶりくらいかもしれません(グッゲンビュール・クレイグさん、ごめんなさい)。
本書はいわゆる精神病質の人についての本。
精神病質とは犯罪者や独裁者などに多い性格というか精神的な病気で、現在の分類では反社会性パーソナリティ障害に近いと思いますが、じーじは裁判所でもお会いして苦労した経験があります。
対応がなかなか難しいですし、治療は相当に困難なようです。
しかし、本書はその特徴をよく考察していて、参考になります。
訳は精神科医の長井真理さん。
木村敏さんのお弟子さんで、明確な翻訳で読みやすい日本語です。
そして、解説が、じーじはすっかり忘れていたのですが、なんと山中康裕さん(山中さん、ごめんなさい)。
いつもの歯切れのよい文章で、わかりやすく説明をしてくださっています。
とてもいい本なのに、久しぶりすぎます。
今度は、さらに経験を積んで、数年以内にまた再読をしたいと思いました。 (2019. 11 記)
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同日の追記
その後、いろいろ考えていたら、なぜかばいきんまんの顔が心に浮かんできました。
ばいきんまんは、ひょっとすると、マイルドな、あるいは、愛嬌のある、反社会性パーソナリティ障害(?)かもしれません。
ちなみに、じーじはうちの奥さんから、ばいきんまん、と呼ばれています(?)。
あんなにかわいい顔ではないのですが…(?)。
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ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介
経歴
1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。
1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。
1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通う。
1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事する。
1995年頃、調査官でも落ちこぼれ、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。
2014年、定年間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。
2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。
仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。
所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会
論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか
住所 新潟市西区
mail yuwa0421family@gmail.com