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ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が新潟市で公園カウンセリングなどをやっています。

村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』2002・新潮文庫-喪失、希望、再生を描く

2025年06月22日 | 村上春樹さんを読む

 2022年6月のブログです

     *

 かえるくんが出てくる(!)村上春樹さんの短編集『神の子どもたちはみな踊る』(2002・新潮文庫)をかなり久しぶりに、おそらく15年ぶりくらいに読む。

 年のせいか、小説を読むスピードが遅くなってきた最近のじーじにはめずらしく、六つの短編を一日で読んでしまった。

 もったいない。

 再読が遅くなってしまったのは、この短編集の中で、じーじが一番好きな「かえるくん、東京を救う」のあらすじをなんとなく覚えていたせいだが、他の短編はまったく中身を忘れていた。

 昔、飲み会で、この本の話が偶然出て、同僚の若い女の子が、わたしは「蜂蜜パイ」が好きです、といい、じーじは、「蜂蜜パイ」はたしか淋しいくまさんのお話だったよな、そういうお話が好きなんだ、ふーん、という程度に聞いていたが、今回読み返してみると、すごい恋愛小説でびっくりした。

 あの子はこんなすごい恋愛小説が好きだったんだ、と今さらながらに見直したが(?)、じーじの記憶がまったく当てにならないことを改めて想い知らされてしまった。

 他の「UFОが釧路に降りる」「アイロンのある風景」「神の子どもたちはみな踊る」「タイランド」の四作もすばらしい。

 いずれも、例によって、あらすじは書かないが、生きるうえでの偽善、喪失、断念、希望、再生、などなどが、一見軽妙な文章の中で深く描かれている印象を受ける。

 読み手の人生と相まって、いくらでも広がりと深まりを感じさせてくれるのではなかろうか。

 今ごろ褒めるのもなんだが、いい短編集だ。

 今度はもっと早めに再読をしたい。     (2022.6 記)

     *

 2023年5月の追記です

 本書の「蜂蜜パイ」が好きだという女の子が神田橋條治さんの大フアンで、神田橋さんの研究会で自分のケースのスーパーヴィジョンをしてもらったことがあるという。 

 勇気があるというか、うらやましいというか、すごいお話で、優秀な後輩の成長が楽しみだ。     (2023.5 記)

 

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電話相談や面接相談に頼りすぎることからの自立をめざして-精神科デイケアで考える

2025年06月21日 | 精神科デイケアで考える

 たぶん2016年ころのブログです

     *

 精神科デイケアでボランティアや勉強をさせてもらっています(メンバーさん、スタッフさん、ありがとうございます)。

 メンバーさんとお話をさせてもらったり、メンバーさんの相談ごとに耳を傾けさせてもらったりしながら、一緒にいろいろなことを考えさせてもらっています。

 スタッフのみなさんも、毎日のプログラムのほかに、メンバーさんからの相談ごとや悩みごとをお聞きしたり、それらへの助言などで、毎日忙しそうです。

 そんな中でひとつ気になったのが、メンバーさんからの頻回の電話相談や頻回の面接相談の依頼です。

 メンバーさんがとても不安な時に、気軽に電話で相談をしたり、面接相談を依頼できるということはとても大切なことだと思うのですが、一方で、それがあまりに過度になると、本当にメンバーさんの自立や成長につながるのだろうか、と少しだけ心配になります。

 昔、じーじが家庭裁判所で働いていた時にも同じようなことがあって、頻繁に電話をかけてくる人や予約なしに頻繁に訪ねてくる人たちがいて、対応に苦慮しました。

 その時には、頻回の電話には、時間を指定したり、通話時間を決めるようにして、約束の中での安定した電話相談にするように工夫をしたり、また、突然の面談についても、時間を指定したり、面接時間を決めさせてもらって、やはり、約束をした中での安定をした面接相談にするように工夫をしたりしていました。

 これらは、不安にかられて行動化をしてしまう人たちに、時間や方法をできるだけ「構造化」をして安定をしてもらい、不安をおさめてもらうというじーじなりの工夫だったと思います。

 不安をしずめることや行動化をおさめていくことはそう簡単なことではないでしょうが、少しずつでも約束の中での安定をした「相談」にしていくことが大切ではないかと思っています。

 これからももっともっと勉強が必要です。          (2016? 記)

     *

 2023年6月の追記です

 じーじがメールカウンセリングを始めた時にも、頻繁にメールをしてくるかたがおられて困ったことがありました。

 中には、今、手首を切ってしまいました、というメールも入って、混乱したりしました。

 最初は特に無料で、規則も決めずに始めてしまったので、クライエントさんを混乱させてしまったと反省しています。

 その後、メールカウンセリングでも、メールの間隔などを決めて、守っていただくようにしています。

 カウンセリングの構造や決まりがしっかりすると、それを守ることで、クライエントさんの耐性も向上するようです。

 そういう中でクライエントさんの力がついていけばいいな、と考えています。         (2023.6 記)

     *

 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事   心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文 「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所  新潟市西区

 mail    yuwa0421family@gmail.com    

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三浦しをん『政と源』2017・集英社文庫-73歳の幼なじみじじいコンビの友情を描く

2025年06月21日 | 小説を読む

 2017年8月のブログです

 「じじい」という言葉に思わず反応してしまいました(?)

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 三浦しをんさんの『政と源』(2017・集英社文庫)を読みました。

 おもしろかったです。

 73歳の幼なじみじじいコンビの有田国政と堀源二郎のお話。

 元銀行員の国政は、真面目さだけが取り柄で、定年になったとたんに奥さんに別居されるという情けない老人。

 一方、幼なじみの源二郎は、頑固なかんざし職人。愛妻を早くに亡くし、今は弟子の徹平と仕事をしています。

 この二人のじじいコンビと徹平、それに徹平の彼女、さらには、政と別居中の奥さんなどを中心に物語は進みます。

 じじいコンビは昔から正反対の性格なのになぜか友達で、今もやることは全く正反対ながら、どこかひかれあう存在。

 お互いに孤独な身寄りですが、それだけに相手を思いやって、しかし、それを表には出さないという江戸っ子じじいコンビです。

 お互いの家族の歴史も十二分に知った上での男同士のつきあいは、かなりめちゃくちゃですが、しかし、読んでいてとてもうらやましいです。 

 じーじも73歳になった時に、この二人のようなじじいになれたらいいな、と今、63歳のじーじは深く思いました。  (2017. 8 記)

     *

 2023年2月の追記です

 このブログを改めて読んでいたら、先日、ユング心理学のことを考えたせいか、影(シャドー)ということを連想しました。

 影(シャドー)というのは、その人の人生で生きてこなかった影の部分。

 この小説では、二人の老人がお互いの影の部分に刺激されあっているような印象を受けます。

 影(シャドー)を無視せずに、ある程度大切にしながら、しかし、現実的に生きることで、人は全体的な存在になる、というのが、ユング心理学で述べられているように思います。  (2023.2 記)

 

 

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精神科デイケアで絵本を読んでみました!-精神科デイケアで考える

2025年06月20日 | 精神科デイケアで考える

 たぶん2015年ころのブログです

     *      

 精神科デイケアで勉強をさせてもらっています。

 今日は「絵本」のお話です。

 最近、精神科デイケアで絵本を読んでいます。

 疲れている時などには、絵本がこころを癒してくれます。

 絵本を読むようになったきっかけは、コラージュ用の本棚にあったたくさんの絵本。

 デイケアにはコラージュ用にかなりの本が本棚に並んでいて、じーじは暇な時に登山雑誌や旅行雑誌、そして、子ども向けの絵本などをよくお借りして読んでいます。

 特に、子ども向けの絵本は、「こどものとも」という知る人ぞ知る、うちの子どもたちも子どもの頃にお世話になった絵本がたくさん並んでいて、飽きることがありません。

 本棚から絵本をお借りしてきて読んでいると、「絵本ですか…」とか「面白いですか?」と、やや軽蔑の色のお言葉があったりしますが、心理学的に「生き残る」ことの大切さを学んだばかりのじーじは、決してめげずに、「なかなか楽しいですよ」とお話をします。

 デイケアのメンバーさんには真面目なかたが多いので、いいおとなが絵本なんかを読んではいけない、という雰囲気があるのかもしれません。

 しかし、そのうちに、興味を持ったメンバーさんがたまに寄ってきて、「面白いですか?」「ちょっと読ませてください」とおっしゃって、読書の輪ができたりすることもあります。

 子ども向けの絵本は、子どもだけでなく、おとなが読んでも面白く、楽しく、読むと元気をもらえる本がたくさんあります。

 いわばこころの栄養素です。

 これを見逃す手はありません。

 いろいろとあってくたびれた時には絵本が一番です。

 今後もデイケアの本棚から絵本をお借りして、こころに栄養を補給しようと思います。               (2015?記)

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 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事  個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文 家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所  新潟市西区

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さとうち藍・文/関戸勇・写真『じいちゃんの自然教室』「月刊たくさんのふしぎ」2002年8月号・福音館書店

2025年06月20日 | 随筆を読む

 2017年のブログです

     *  

 精神科デイケアのコラージュ用の絵本の本棚を眺めていたら、背表紙に「じいちゃん」という五文字が見えて、思わず手にしてしました(最近、じいちゃん、とか、じーじ、とかいう言葉に出合うとすぐ反応してしまいます!)。

 福音館書店の幼児用の「月刊たくさんのふしぎ」という雑誌(うちの子どもたちの時は読んでいなかったような気がします)の2002年8月号の『じいちゃんの自然教室』という本。

 高知県の農家のおじいちゃんが孫たちに川の魚や山の食べ物などの自然の恵みをいろいろと教えるという内容です。

 フムフムと読んでいるうちに気づいたのですが、著者がなんと、さとうち藍さんの文章と関戸勇さんの写真という豪華な組み合わせでした。

 このお二人の本は、今年8月のブログでご紹介させていただきましたが、『アイヌ式エコロジー生活-治造エカシに学ぶ、自然の知恵』(2008・小学館)という本と『武市の夢の庭』(2007・小学館)という本の二冊を読んだことがあります。

 どちらもいい本で、写真もすばらしく、お薦めの本です。

 そのお二人が、2002年当時、福音館の雑誌で仕事をしていたことを知り、なんだかうれしくなりました。

 当時の幼稚園児や保育園児もそろそろおとなの世代。

 自然の中で遊んだり、自然を大切にするおとなになっているか、知りたいところです。

 この間、2011年にはご存知のように福島の原発事故があり、自然は人間が守らないと未来にきちんと残せないことも再認識させられました。

 いろいろなことを考えさせられる2002年の福音館「たくさんのふしぎ」シリーズの一冊です。       (2017. 10 記)

     *  

 2018年12月の追記です

 先日、再読をした沢木耕太郎さんの『246』に、沢木さんが「たくさんのふしぎ」1987年5月号『ハチヤさんの旅』を書いた時の取材記が載っています。

 沢木さんの娘さんの大活躍(?)も含めて、とても面白いです。

 それにしても、「たくさんのふしぎ」はすごい執筆陣ですね。        (2018. 12 記)

 

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河合隼雄・中沢新一『仏教が好き!』2003・朝日新聞社-仏教・科学・哲学を考える

2025年06月19日 | ユング心理学に学ぶ

 2015年6月のブログです

     *

 河合さんと中沢さんの仏教と臨床心理学に関する対談の本ですが,10年ぶりに再読しました。

 河合さんはユング心理学を基本に臨床心理学全般を深めたかたですが,晩年は仏教,特に,華厳経にも関心をもたれていたようです。

 本書はそんな時期の河合さんが宗教学者の中沢さんに仏教全般に関する講義をお願いし,それを臨床心理学の観点から深めたものと言えます。

 内容は多岐にわたりますが,西洋哲学と仏教,キリスト教と仏教,深層心理学と仏教,医学と仏教,科学と仏教などなど,どれもお二人の真摯な対話が続きます。

 10年前には読み落としていた点がいっぱいあり,とても刺激になりました。

 じーじもさらに謙虚になって,もっともっと勉強を深めなければならないと思いました。          (2015.6 記)

     *

 2021年6月の追記です

 久しぶりに再読をしました。

 読み返してみると、お二人の間ですごく深い内容が話されています。

 駄洒落好きだった河合さんが中沢さん相手にとても楽しそうに対談をされていますが、内容は深いです。

 今回もいろいろと学ぶところが多かったのですが、印象に残ったのが井筒俊彦さんの存在。

 一神教と仏教を貫く宗教のあり方とでもいうのでしょうか、宗教の本質について述べられているように思われました。

 井筒さんの本はじーじも好きで何冊かは読んでいますが、さらに読み返したほうがいいように感じました。

 新しい刺激をさらにもらえる、とてもいい本です。          (2021.6 記)

     *

 2023年3月の追記です

 数学教師からスタートし、軍国主義や精神主義への反発から、徹底的に科学性、合理性を追求された河合さんが、仏教に興味を持たれたことはとても面白いなあと思います。

 真の意味での宗教性に触れる何かを感じられたのかもしれません。          (2023.3 記)

     *

 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事  心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文 「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所  新潟市西区

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さとうち藍・著/関戸勇・写真『アイヌ式エコロジー生活-治造エカシに学ぶ、自然の知恵』2008・小学館

2025年06月19日 | 北海道を読む

 2017年8月のブログです

     * 

 さとうち藍さん著、関戸勇さん写真の『アイヌ式エコロジー生活-治造エカシに学ぶ、自然の知恵』(2008・小学館)を読みました。

 この本も旭川の本屋さんで偶然見つけて読みました。

 2008年の本ですが、いい本です。

 文章だけでなく、写真もすばらしいです。

 北海道浦河町出身のアイヌ民族で今は千葉県に住む浦川治造さんにアイヌの生活や思想などを学ぶという本ですが、それが現代日本への痛烈な批判になっています。

 といっても、浦川さんには、別に今の日本を批判しようという意図はないのですが、自然を敬うアイヌの人たちの生活を学ぶと、自然を破壊して平然としている現代日本を批判する形になってしまいます。

 これは、和人による蝦夷地支配に始まり、以後の明治政府のアイヌ同和政策、そして、その後の北海道開発によって、悲劇的とでもいうような、自然破壊につながってきます。

 じーじもどさんこであり、開拓民の子孫ですので、他人事とは言えません。

 子どもの頃はともかく、責任あるおとなになった以上、明治政府やその後の日本政府の横暴や自然破壊について、冷静に振り返る必要がありそうです。

 しかし、それにしても、アイヌの人たちの、自然と共存する姿勢はすごいです。

 本書で、さまざまなアイヌの人たちの知恵が紹介されますが、学ぶところが多いです。

 全くの偶然でしたが、いい本と北海道で出会えました。

 なお、蛇足ですが、この本を読み終えてからわかったのですが、さとうちさんと関戸さんが組んだ『武市の夢の庭』(2007・小学館)という本も、数年前に偶然読んだことがあります。

 こちらも北海道滝上町の自然庭園を紹介したいい本ですので、おすすめです。 (2017.8 記)

 

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尾崎新『対人援助の技法-「曖昧さ」から「柔軟さ・自在さ」へ』1997・誠信書房

2025年06月18日 | 精神科デイケアで考える

 2014年のブログです

     *

 尾崎新さんの『対人援助の技法-「曖昧さ」から「柔軟さ・自在さ」へ』(1997・誠信書房)を読みました。

 尾崎さんのことはボランテアでおじゃまさせていただいている精神科デイケアの本棚で偶然,尾崎さんの『臨床・精神科デイケア論』(1992・岩崎学術出版社)を見つけて読んでみたところ,これまでにいくつか読んだデイケア論の中で一番おもしろく読めてファンになりました。

 ウィニコットさんを中心に「ほどよさ」を論じているところが新鮮でした。

 続けて読んだこの『対人援助の技法』も,対人関係の「援助」について丁寧な論考がなされていて参考になります。

 精神分析の考え方も参考に深い考察がなされており,援助者が陥りがちな陥穽に警告をしていると思います。

 今後に大切な一冊になりそうだと思いました。          (2014.4 記)

     *

 2023年12月の追記です

 尾崎さんのこの本、久しぶりにパラパラとめくってみました。

 なかなか難しい本で、今のじーじの力でもまだまだ理解が十分とは言えない感じです。

 当時、よくチャレンジしたものだと感心します(?)。

 サブタイトルにあるように、曖昧さや多様さは奥の深さや幅の広さに繋がり、柔軟さや自在さに繋がるようです。

 そして、そのしなやかさを支えるものがゆとりや自由さのようであるとおっしゃっています。

 おそらく、そこには、ウィニコットさんのいう、遊ぶこと、の大切さがあるようにじーじには思われます。

 もっと、もっと、勉強をせねばなりません。          (2023.12 記)

    

 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事  心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文 「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所  新潟市西区

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中沢新一『虎山に入る』2017・角川書店-じーじの読書日記・セレクト

2025年06月18日 | 随筆を読む

 2018年6月のブログです

     *

 中沢新一さんの『虎山に入る』(2017・角川書店)を読みました。

 中沢さんの本を読むのは久しぶり。

 「縄文と現代とを結ぶ思考の稜線」というキャッチフレーズになんとなく魅かれて読み始めたのですが、最後の文章などは、縄文どころか、ホモサピエンスの誕生にまで話が遡るという、中沢さんらしく壮大なものでした。

 主な内容は、河合隼雄さん(臨床心理学)や山口昌男さん(文化人類学)への追悼の文章や折口信夫さん(民俗学)や井筒俊彦さん(宗教哲学)などの仕事についての論文などで、河合隼雄さんへの追悼文を読むと、お二人の絆の深さがうかがわれて、涙が出そうになって困りました(お二人の本については、2015年6月のブログに少しだけ書いています)。

 また、山口昌男さんとのことでは、中沢さんの若き日の学者姿が垣間見られて、とても楽しく読ませていただきました。

 じーじの大好きな井筒俊彦さんとのご関係は、じーじは初めて知ったことで、いろいろな人がいろいろなところでつながってくるな、とその不思議さと楽しさを感じることができて、幸せでした。

 他にも興味深い文章が並んでいて、マルクス主義の限界に論及したり、西洋文明の一面性に論及したりと、ちょっと驚くような、しかし、読んでみれば、納得もできるような刺激的で、真の意味で教養になるような文章が並んでいます。

 いずれまた、読み返して、さらに思索を深めたいと思いました。      (2018.6 記)

 

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精神科デイケアでお昼寝をしてみました!-精神科デイケアで考える

2025年06月17日 | 精神科デイケアで考える

 2015年のブログです

     *

 精神科デイケアでボランティアと勉強をさせてもらっています。

 今日は、お昼寝!のお話です。

 デイケアでは昼食のあと、お昼休みの時間があります。

 みなさん、お話をしたり、リラックスをしたり、買い物をしたり、あるいは、和室でお昼寝をしたりして、午後からのプログラムにそなえます。

 じーじも年寄りなので(!)、午後にそなえて、のんびりとしていることが多いです。

 ところが、メンバーさんを見ていると、一部のメンバーさんですが、お昼休みでも、とてもお元気に、休み時間中、おしゃべりをしている方々がいらっしゃいます。

 それでリラックスができればいいのですが、どうも過度に張り切りすぎて、おしゃべりをしすぎている印象を受けます。

 昼休みいっぱい、おしゃべりをしていて、それで疲れてしまい、午後からのプログラムに出られなかったり、午後はソファーで居眠りをしていたり、さらには、途中で帰宅をしたりする人もいます。

 それでは何のための昼休みかわかりません。

 昼休みは午後にそなえて、ゆっくりと休まなければなりません。

 それが社会復帰の第一歩にもなります。

 そういうわけで、昼休みに、じーじは率先をして(?)、自分の席でお昼寝をすることにしました。

 考えてみれば、じーじは裁判所で働いていた時も、年を取ってからは、昼休みは電話番をしながら、自分の席でお昼寝をしていました。

 その成果が今、発揮されます(?)。

 はたして、みなさんのお手本になれるでしょうか。

 今日もまた、じいじいのじーじは、張り切って(?)、自分の席でお昼寝に頑張ります。           (2015 記)

     *

 2023年6月の追記です

 その後、おしゃべりが楽しみで、それで元気になるメンバーさんもいらっしゃるので、午後のプログラムへの出欠のことはあまりこだわらなくてもいいのでは、というご意見をいただきました。

 そういうご意見をいただき、今も時々考えています。

 メンバーさんが元気になることやその過程や方法などなど。

 なかなか難しい問題を含んでいるなあと思います。

 ともあれ、メンバーさんが元気になってくださることが一番です。          (2023.6 記)

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 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事   心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文 「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所  新潟市西区

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立原正秋『春の鐘(上・下)』1987・新潮社-「美」に生きる男の一つの生きざまを描く

2025年06月17日 | 小説を読む

 2023年6月のブログです

     *

 立原正秋さんの『春の鐘(上・下)』(1987・新潮社)をかなり久しぶりに読む。

 1987年の単行本であるが、じーじが大学を卒業して、家裁調査官になって2年目、こんな小説を読んでいたんだ、と思う。

 もともとはその前年に日本経済新聞の朝刊に連載された小説らしいが、こんな色っぽい小説(?)を朝刊に連載した日経もすごいと思う。

 あらすじは例によってあえて書かないが、美術の専門家が主人公。

 美術に没頭するあまり、妻がついていけず、夫婦仲が破綻する。

 子どもにはいい父親である主人公の悩みは深まるが、夫婦の修復は難しい。

 そんな時に、目の前に現われた薄幸の女性。

 陶芸家の娘である女性とのつきあいが深まり、先の見えない関係が続く。

 読んでいると、この先がどうなるのか、どきどきしてしまう。

 それを救うのが、奈良や京都の仏像やお寺の美しさ。

 読んでいるだけで、こころが豊かになる。

 いい国に生まれたんだな、と改めて認識させられる。

 結末は少し哀しい。

 その先も心配になる。

 しかし、筆者はあえて書かない。

 余韻のあるおとなの小説だと思う。     (2023.6 記)

 

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精神科デイケアの音楽鑑賞の活動に参加して考えたこと-悲しみをこころから悲しむこと

2025年06月16日 | 精神科デイケアで考える

 たぶん2014年のブログです

     *

 精神科デイケアでのボランティアを続けさせてもらっています(メンバーさんやスタッフのみなさん、ありがとうございます)。

 最近、音楽鑑賞の活動に参加していて、ふと考えました。

 メンバーさんは楽しい歌やにぎやかな歌、恋愛の歌など、さまざまな歌を選んでいらっしゃいます。

 しかし、じーじはなぜか、別れの歌が多いな、と気づきました。

 小田和正さん、財津和夫さん、かぐや姫、吉田拓郎さん、などなど。

 なぜなのでしょう(?)。

 若いころに失恋や片想いの経験が多かったせいでしょうか(?)。

 そんなじーじが家庭裁判所で働いていた時に、離婚や親権などをめぐって争う人たちをいっぱい見てきました。

 そういう時、当事者のみなさんは、相手が悪い、相手のせいだ、と相手のみを攻撃したり、非難したり、うらむ姿ばかりでした。

 その姿は幸せからはとても遠いものでした。

 精神分析では、悲しみをしっかりと悲しめないと、うらみや怒りが生ずると説明します。

 別れの悲しい時には、できれば悲しみをじっくりと味わうことが必要なようです。

 じーじたちは、別れの時に、ついつい相手ばかりを攻撃しがちですが、別れの名曲にはそういう姿はなく、じっくりと悲しみをかみしめているような歌が多いと思います。

 そういう歌に触れることで、非難や怒りやうらみの気持ちが小さくなっていくような気がします。

 よき別れの歌を聴くことは、自分の汚れたこころをきれいにしてくれるのかもしれません。

 これからも悲しみをじっくりと悲しめるような歌を聴いていきたいと思います。           (2014?記)

     *

 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事  心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文 「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所  新潟市西区

 mail   yuwa0421family@gmail.com    

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深田久弥編『峠』2022・ヤマケイ文庫-なんとも贅沢な峠紀行の名作たち

2025年06月16日 | 随筆を読む

 2022年6月のブログです

     *

 山と渓谷社から深田久弥さん編集の『峠』(2022・ヤマケイ文庫)が出たので、ゆっくりゆっくり味わいながら読んだ。

 なんとも贅沢な峠紀行の名作たちである。

 執筆者は、田部重治、伊藤秀五郎、若山牧水、藤島敏男、寺田寅彦、小島鳥水、尾崎喜八、中村清太郎、小暮理太郎、藤木久三、冠松次郎、武田久吉、などなど、明治から昭和初期までの山歩きで名高い人々。

 山にはあまり詳しくないじーじでも、思わずため息が出てくるほどの豪華な顔ぶれである。

 そして、その人たちが、山ではなく、人里により近い峠を旅した紀行文が集まっていて、より親しみを感じる。

 例によって、中身にはあまりふれないが、じーじのお気に入りの文章を一つ、二つ。

 一つめは、伊藤秀五郎さんの「北見峠」。

 伊藤さんは北大教授などをされた登山家であるが、ここでは、当時、駅逓が置かれていた北見峠の老夫婦との交流がとても温かい文章で綴られていて、心地よい。

 じーじは以前、この文章を伊藤さんの本で読んで、先年、車で北見峠を訪れたことがあるが、今では車もあまり通らないこの峠の素朴なたたずまいはなかなか感慨深いものがあった。

 二つめは、若山牧水さんの「金精峠」。

 牧水さんは歌人で有名だが、『みなかみ紀行』などの山歩きの文章もたくさん書いていて、じーじが大好きな人。

 じーじと一緒でお酒が大好きで(?)、すぐに呑んでしまうが、山歩きは健脚で、じーじがびっくりするほどの山歩きをしている。

 歌人だけあって、文章がきれいで、読んでいてこころが軽くなるというか、気持ちよくなるような気がして、楽しい。

 総じて、ここに挙げた人たちは、みな文章がうまいし、味わい深い。

 読んでいると、今の日本とはかなり違いがあるような感じがする。

 経済的には貧しかったのかもしれないが、軍国日本になる前の素朴ないい時代だったのかもしれない。

 他にも、よい作品が目白押しである。

 時々、読み返していきたいと思う。     (2022.6 記)

 

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山中康裕『少年期の心-精神療法を通してみた影』1978・中公新書-クライエントさんの「窓」を大切にすること

2025年06月15日 | 子どもの臨床に学ぶ

 たぶん2011年ころのブログです

     *

 精神科医で心理療法家の山中康裕さんは,じーじが40年くらい前に心理臨床の仕事についてすぐに,偶然,本書『少年期の心-精神療法を通してみた影』(1978・中公新書)を読んで,すごく感銘を受けました。

 以来,今日まで,山中さんの本を読ませていただいたり,お話をお聞きしたりして,勉強をさせてもらっています。

 山中さんはとても熱い先生ですが,学問的にも深く,尊敬できる先生のお一人です。

 その山中さんが,よくカウンセリングでクライエントさんの「窓」を大切にすることについて述べられています。

 カウンセラーがクライエントさんとなかなか心理的な関係を深められない時に,クライエントさんの得意なこと,こころの「窓」になるようなこと,に気づき,そこを大切にすることが関係を深める第一歩になるというお話だと思います。

 箱庭でも,絵でも,詩でも,音楽でも,クライエントさんが大切にしているものは何でもいいのですが,カウンセラーもそこを大切にすることで,おおげさにいえば,人と人との出会いが生まれ,関係が深まり,それが治療的になるのだろうと思います。

 山中さんの「窓」への興味の広さ,深さは,すごい,の一言につきますが,じーじたちも少しくらいならその真似ごとができるかもしれません。

 また,クライエントさんのこころの「窓」を大切にするためには,じーじたちの自身のこころの「窓」も日頃から大切にしておく必要がありそうです。

 いいカウンセリングができるために,自分自身もこころ豊かに生きていたいとつくづく思う毎日です。        (2011?記)

     *

 2019年5月の追記です

 先日の遊戯療法学会で山中さんのお話をお聞きして感動しましたので、本書を久しぶりに再読しました。

 やはりすごい本です。

 たくさんの遊戯療法による子どもの治療が報告されていますが、感じるのは山中さんの治療における即興性、応答性のすごさです。

 それと、今回気づいたのは、ここでも、こころの状態にあわせて、人物像が変わる、という問題が述べられています。

 精神分析でいうところの、記憶の書き換えのテーマがここでも述べられていて、驚きます。

 心理療法や遊戯療法の意義を再確認できます。

 子どもの治療とは、こどもの自由な時間と空間を保証すること、すなわち、遊びを保証するとと、秘密を保証すること、という山中さんの言葉がこころに響きました。         (2019.5 記)

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 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事  心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文  「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所  新潟市西区

 mail   yuwa0421family@gmail.com  

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新潟のじーじのお部屋は孫娘たちも大好きなトレーニングルーム(?)-遊ぶことのちから

2025年06月15日 | 遊ぶことのちからを考える

 たぶん2017年ころ、下の孫娘が3歳、上の孫娘が6歳のころのブログです

     *  

 週末で孫娘たちが新潟に遊びに来ました。

 さっそくじーじのお部屋でお遊びや音楽鑑賞かと思っていたら、なんと今日は運動をするようです。

 あっという間に、じーじのお部屋はトレーニングルーム(?)になってしまいました。

 下の孫娘はなわ跳びを持って、やる気まんまん。

 なぜか、なわ跳びのなわはほとんど動かないのですが(?)、それにはかまわず、孫娘は足だけぴょんぴょんと跳んで、いち、にい、さん、しい、ごお、と大きな声でかけ声をして、息をハアハアとさせています。

 それでも、じーじが、すごいね!、とこころから感心をすると、下の孫娘はとっても得意気な様子です。

 このぶんだと、将来は新体操の選手になれるかもしれません(?)。

 いっぽう、上の孫娘はバドミントン。

 上手に羽根を返すようになりました。

 時には新潟のじーじとラリーもできます。

 こちらは、将来はオリンピックに出られるかもしれません(?)。 

 さらに、上の孫娘はバレーボールにも挑戦。

 どこで覚えたのか上手にレシーブの構えをして、ボールを返してきます。

 じーじもレシーブで返すと大喜び。

 孫娘たちはますます張り切っています。

 二人ともじーじの孫ですから、運動神経にはあまり期待できませんが(?)、ひょっとするとひょっとするかもしれません。

 新潟のじーじの夢はどんどん広がります。      (2017?記)

     *

 2021年5月の追記です

 この時、エア・なわ跳び(?)をしていた下の孫娘もめでたく本物のなわ跳び(?)ができるようになりました。

 今は二重跳びに挑戦中です。      (2021.5 記)

  

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