ぱぱ、おいで。

息子まー坊との二人生活の後、妻みー坊の生活が落ち着いてきた頃からまー坊を寝付かすのは妻の仕事。
夕食後に散々僕と走り回って汗だくになるまで遊んで、いざベッドへ誘うと必ず
「ぱぱ、ばいばい」
という。
言葉がまだほとんど出ないころから、このワードだけは確実に、且つはっきりと言う。
「ぱぱ、ばいばい」
ふざけて、「はい、今日もパパと一緒に寝ようねー」とベッドに入り込むと力いっぱい僕を引き離し、
「ぱぱ、ばいばい」

今夜は、僕の楽しみにしている『半沢直樹』の最終回。
ドラマを見るのは数年ぶり。一週間の楽しみこの上なしというほど。
とはいうものの、時にまー坊の我がままに付き合ってすべてを見れてはいないわけで。
今夜は早めに片づけを済ませ、妻もドラマを見たいのを我慢しながらまー坊を寝付かせに入った。

よし、準備完了。ソファーに腰掛け、照明を消し、ドラマが始まるその瞬間。
「ぱぱ、おーいでー」

うそだろ？この日この時間に、数ヶ月無かったその言葉が聞こえてきた。
いや、無視しよう。
すると、寝室から元気よく出てきたまー坊。
「ぱぱ、おーいでー。まま、ばいばい」

僕の楽しみは、この一言で崩れた。
そして、テレビの無い寝室へ寝付かせに入った。

絵本を読み、そろそろ寝付くかと思ったそのとき。
「ぱぱ、ばいばい」
でた。

ドラマは既に終盤。見るとすでに常務と戦っている。
結局最後はママとテレビを見ながら寝付いたまー坊。

こいつ、奇跡だわ。

ぶどう狩りとお食い初め

3連休初日。快晴のため、体調不良の妻をおいて、息子と動物でも見に行こうとしたところ
ワイフストップが入ったため、急遽近場の果樹園へ。

いつもおいしく頂いている『石川果樹園』。車で家から10分程度。
とりあえずピクニック気分を出すためにおにぎりを持参し、おかずはスーパーで調達。

ベビーたちとレジャーするのは今日がはじめて。二人ともしばらく
体調悪かったため、やっと外に出させられた。
ぶどうの試食をいただきながらまずは皆で昼食を済ます。
心地よい風と、ぶどうの木の陰でとても穏やかな時間が流れる。





果樹園で働く女性たちはどうやら僕らのことを知っていたらしく、着いて早々「ずいぶん大きくなったわねぇ！」と。え、初対面じゃないんだ？
そして、僕らの超個人的な話が聞こえてきた。
「どこどこの平屋に住んでいるのよ・・・」



食事もひと段落し、もこりこが落ち着いたのでまー坊とぶどう狩りへ出発！
大はしゃぎかと思ったら、意外にというか、持っていた“はとバストミカ”をぶどう畑に
走らせることに夢中で、ぶどうは二の次。




さて、今度は夜のお話。
今月18日に生誕100日を迎えたもこりこのお祝い、お食い初めを執り行う。
これも体調のせいでのびのびになっていた。
まー坊の時と同じく、地元で真鯛を買い、丸々塩焼きに。
急いで圧力釜で赤飯を作り、おかずをそろえた。
とうもろこしは準備の段階でまー坊にかじられたが。



寝ていた二人を起こして無理やり箸をつけたもんだから
いまいち表情が良くない。

大変なおもいで生まれてきてくれて、猛暑を乗り切り、兄ちゃんの攻撃にも耐え、RSウィルスにも
かかりながらよく健康でこの日を迎えてくれた。一人ひとりとしっかりと時間をとって向かい合えて
無いのが申し訳なく思う。これから、もっともっと大きくなって、元気に育ってくれよな。食べるのに
困らないように、父ちゃんはがんばるよ。