田万川散歩

都会に伝えたい田舎の空気

卒園

2017年03月26日 00時13分30秒 | 日記
『私の子供たちへ 〜父さんの子守唄〜』

♫生きている鳥たちが 生きて飛び回る空を 
あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは
目を閉じてごらんなさい 山が見えるでしょう
近づいてごらんなさい  コブシの花があるでしょう

生きている魚たちが 生きて泳ぎまわる川を
あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは
目を閉じてごらんなさい 野原が見えるでしょう
近づいてごらんなさい リンドウの花があるでしょう

生きている君達が 生きて走り回る土を
あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは
目を閉じてごらんなさい 山が見えるでしょう
近づいてごらんなさい コブシの花があるでしょう♫



まー坊の卒園式。
子供たちが入園以来毎日欠かさずやったリズム体操、一生懸命歌う姿、
この間まで飛べなかった5段の跳び箱をとても上手に飛んで喜ぶ姿、
あんなに小さかったまー坊がなんと立派に、たくましくなった。
その姿が眩しく、嬉しくて、誇らしかった。

式の最後で僕ら父親が前に立ち、子供たちへ『私の子供たちへ』の歌を贈った。
僕は歌い始めたとたん、たくさんの想いが涙になって溢れ出た。
今、置かれている環境の中で、僕はまー坊に何を残しておいてやれるだろうかと、
何かを残してやりたいと思いながら、歌い、贈った。
直前に駄々をこねて仕方なく抱いていたモモが片手を塞ぎ、
歌詞カードを持って片手が塞がり、
涙出てるのに拭けなくて恥ずかしいやら、モモが重いやら。

まー坊は2回転園し、この川登保育園が3番目。
初めて子供を預けた最初の保育園。
毎朝まだよく分からないお話をしながら車で30分もかけて送ったね。
大丈夫かな、寂しくないかなって心配しながら、迎えに行くと
すごい勢いで走ってきたね。
お母さんが出産で入院した一ヶ月、二人で過ごしたね。
甘えたい盛りなのに十分にさせてあげられずにごめんな。
炎天下の遠足では機嫌を損ねてしまって、父さんがずっと抱っこして
急な坂を登ったり降りたり。一度も地に足をつけなかったね。
初めて一緒に同じことをする仲間ができて、好きな女の子もできたね。
そして君は兄になったね。

転園してまた仲間ができた。
時には「行きたくない!」って車から出なかったり。
泣きじゃくる君を保育園の先生に任せて離れるときは
本当に辛かったよ。

そして辿り着いた最後の保育園。
新しいことだらけだったけれど、君は持ち前の負けん気と好奇心で
すぐに慣れて、とても生き生きと過ごしていたね。
妹たちも一緒になって、お兄さんらしくなっていった。
山を駆け、川へ飛び込み、草を食べ、虫を捕まえて
父さんが羨ましいくらい、『自然』と仲良くなっていった。
たくさんの歌を覚えて教えてくれた。
たくさんの話を聞いて教えてくれた。
仲間とたくさん喧嘩して泣いたけど、同じ数だけ仲直りしてきた。

そして、無事に卒園式を迎えた。
君は、はにかみながらも自信に満ち溢れ、満足した表情だった。

おめでとう、まー坊!

最後のお弁当

2017年03月15日 22時33分11秒 | 日記
まー坊の保育園生活も残り六日間。
その思い出は卒園した時にとっておくとして。

最後のお弁当の日。
保育園児のまー坊に贈る、最後のお弁当。
白いご飯を詰める代わりに、僕は色々な思い出と気持ちを込めて、おにぎりを握った。

これまで何度お弁当を作っただろう。
時には疲れて寝てしまい夜中に焦って起きて作り、時にはひどいキャラ弁にしてみたり。

他のお母さんが作ってくれるような、開けた瞬間に嬉しい、華やかなものは一度も作ってあげられなかったけれど、お父さんはどこのお弁当よりも気持ちは込めて、食べてるお前を想像しながらつくったんだよ。

毎回毎回残さず食べてくれたね。美味しかったって言ってくれたね。

あーホント、楽しかったな。
まー坊、ありがとう!