田万川散歩

都会に伝えたい田舎の空気

帰省 往路

2015年09月29日 02時58分04秒 | 日記
かれこれ1週間前のこと。
9月19日 参議院の安保法案を見終えた午前2時、やべーと思いながら買ったばかりのラベンダー色のバックパックに出来る限り荷物を減らして詰め込み、背負ってみる。あぁこれなら背負ったまま子供も抱っこできる。

食器の洗い物と洗濯物のおたたみを終えて布団に入ったのは4時半。

二時間ばかりで起きてせっせとお弁当を作る。絶対新幹線には乗り遅れられないし、子供たちには予想外に時間がかかるから早め早めの行動。

車中の急な「オシッコっ!」や、咳き込みからのゲロ吐きに今かよっ!と思いながらも急かし急かしで約二時間のドライブ、新山口についたのは発車一時間前。

余裕余裕と思ったら駐車場がどこも空いてない!!連休初日で車社会の地方はこんなとは!待てども待てどもでる気配なし。
車中の子供に「ちょっと待ってろな、絶対でるなよ」と言い聞かせ、父は改札まで500メートルを全力で走り新幹線の切符を確保して引き返す。

このままじゃまずいと判断し、駅から離れた駐車場を探した。やっと空いていたのは駅まで歩くと10分かかる。でも仕方ない。
五日間も駐車するから念のため駐車場管理会社に連絡。2日以上は事前に要登録とのことだったので電話して良かった。

さて、荷物を背負い、やっぱり一人は「抱っこ」と甘え、一人は手を繋ぎ
まー坊にも荷物を持ってもらって駅へ向けて歩き出した。

子供は自分のペースで歩く。まー坊に託した荷物が重いらしくなかなか進まない。いいよ、お父さん持つよ、と回収し歩くこと5分、すでに汗だく。

そこへ救いのタクシーがきた!
無人島で助け船を見つけたかのように僕は全身で停まれアピール。
乗り込むや否やまー坊も「あー助かった!」って。
車で僅か1分程度の距離だけど、これほどタクシーに感謝したことはない。







何とか無事に新幹線乗車。まー坊はお兄ちゃんらしくよく頑張った!
これから新横浜まで4時間半!
子供たちは初めての新幹線にワクワク♪父の愛情おにぎりをいただきます!




一人で3人見るのはやっぱり大変。一人がオシッコというと、皆を連れて行く。靴を履かせると走り回るのでモコリコを抱っこし、まー坊のうんちを見守るとか。
何度行ったり来たりしたことか。隣の人も迷惑だっただろうな。

後ろに座っていた小学生くらいのお姉ちゃんははしゃぐ子供たちに紙で鶴を折ってくれた。お礼にお菓子をあげた。
子供たちもそういった旅の中での出会いやコミュニケーションを経験できて良かったんじゃないかな。
そこまでは。

調子付いてきた3人は、席に立ち上がり、後ろを向いて笑いながら大声で、
「ウンチ ババクソ チンチン!」
と叫びまくる。
家でもよく言うこの言葉。よくもこんなサイテーな組み合わせを作り上げたなと感動して笑ってしまうが、公共の場にはふさわしくない。
止めれば喜んで連呼する。
「ウンチババクソチンチン ウンチババクソチンチン ウンチババクソチンチン!」



そして、寝た。




ずっと寝てて欲しかったけど、狭い席で寝づらそうな体勢を直してやろうと動かしていたら起きてしまった。
残り一時間、もうゴールは見えてきたから気は楽になり、おやつを出しながら過ごす。

着いた!子供たちもよく頑張った!
ホームでばぁばと友達が待ち構えていた。




ただいま!のモコの第一歩は新幹線とホームのすき間に落ち、吸い込まれた。リコを抱っこしながら僕はとっさにモコを抑えつけ、皆で引き上げる。危なかったあ。
びっくりショックのモコはテンション激下がり。抱っこ交代。
とっさに変な力を入れたため、僕は足のももの筋肉がおかしくなった。

ともあれ、東京に着いたのだ。
無茶苦茶だったけど、瞬間瞬間にベストな選択と行動をすべく頭も体もフル回転させて、全力出した旅。
バックパッカーをしていたときのドキドキを久し振りに感じた。

喜怒哀楽

2015年09月08日 04時10分01秒 | 日記
少し前まで、子供に怒鳴っていた。
何度言っても分からないとき、まー坊が妹を攻撃するとき、なんか。
怒鳴ると自己嫌悪になる。とても。まあそんな怒りなさんな、と自分が言う。

少し前から怒鳴るのを意識的にやめた。全くではないけど、本当に危険なこと以外は"見る"ことにした。
すると、子供たちとの時間がこれまで以上に愛しくなった。

子供は大人の決まりの中で生きてる訳じゃない。大人の時間割が守れる訳がない。
2歳が嫌だと言ったらそれは嫌なんだ。4歳が戦いたいなら戦えばいいんだ。
子供は子供、そのままでいるととてもいい。

まー坊が妹たちの服を着せてあげたり、食べ物が大きかったらスプーンで切ってあげたり、そんなときは大声で褒めていないのに、叱るときだけ大声じゃフェアじゃないよね。
しつけは、ダメなことを教えるより、良いことを教えたい。
汚すことがダメじやなく、片付けることが良いんだと。
叩くことがダメじやなく、加減することが良いんだと。

怒ると子供ももっと悪びれるし、時には大声で泣く。ただの悪循環。
大人が穏やかになると、子供も自然に穏やかになる。当たり前。

一日のうち、子供と過ごせるのは4時間くらい。だから、楽しく過ごしたい。

喧嘩してもいい。わざとしょうゆこぼしてもいい。畳にウンコしても、これはやめてほしいけど、まあいい。
やることすべて子供だから、グレートに可愛いんだ。






キャンドルナイト

2015年09月07日 04時27分32秒 | 日記


土曜日の夜、益田市グラントワで市内の保育園児が作った作品をキャンドルにして飾るイベントがあったので家族で行ってみた。

飲食店ブースや、手作り工作ブースなんかがたくさんあり、中心のキャンドル飾りのスペースは水が張られ子供たちが水遊びをできるようになっていた。






驚いたのは人の数。
園児のイベントだけに子供たちがわんさかいて、普段お年寄りばかりしか会わない生活だから、これだけ多くの子供たちが一度に見れるとなんだか安心する。



まー坊は木の箱作りに挑戦。トンカチでトントン。初めに皿いっぱいのかき氷を食べたせいか、お腹の調子がいまいちであまり楽しそうでない、、



何人かの知り合いに会った後、さて帰ろうと出口に来たところで、あれ、うちの子供の数が足りない!?
今まで一緒にいたのに、リコさんいない!!
いやー初めての迷子!こんな雑踏で!!探す探す、出口近くだし外は暗い。
会場も屋外だし、キャンドル灯りしかないから視界が悪い!

まー坊はお腹痛い!と言うし、モコさんは抱っこと言うし、とりあえず係りの人に伝えて本部へ行ってみた。

子供たちの通う保育園の保護者で、比較的家が近いためか、よく道の駅のイベントで会う方がいる。公園でも会うし、温泉行っても裸で会う。この日も会場につくやいなや、会う。

そして、本部に行ったら、リコの手を引いたその方と、会う。不思議な人だ。「ステージの近くに独りでいましたんで」と。あんな人だかりでよく気付いて下さった。感謝感謝。
おでこに絆創膏を貼ったリコは泣くこともなく、指をくわえて笑っていた。