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奇想の系譜展

2019-02-11 16:07:58 | 美術[か]
「奇想の系譜展」@東京都美術館

 辻惟雄氏が「奇想の系譜」という書籍で紹介した画家を中心にした展覧会。「奇想の系譜」は文庫を持っているのでこの展覧会も楽しみだった。伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、岩佐又兵衛、狩野山雪、歌川国芳、白隠慧鶴、鈴木其一の江戸時代の8作家の作品が展示されている。

 入場するとまず伊藤若冲《象と鯨図屏風》の白象に迎えられる。若冲だけで18作品(展示替え有り)が展示される。若冲展で見たラグジュアリーな《旭日鳳凰図》もある。入ってすぐのいちばん混み合うところにいちばん大人気の若冲を置いてよかったのかどうか。やっぱり初めの方は混んでいる。

 長澤芦雪《方寸五百羅漢図》は3.1cm四方のミニミニ羅漢図で500人描いてあるのかないのか知らんけれどミニミニすぎる。6倍の単眼鏡でよく見ても、よく見えない。小さな羅漢らしき人物たちの頭がミルクを沸かしている時の泡のようにブツブツと寄り集まっている。集合体恐怖症の人は拡大して見ない方がいい鴨新米。

 鈴木其一《百鳥百獣図》は若冲の《鳥獣花木図屏風》にインスパイアされたという噂の作品。アメリカのキャサリン&トーマス・エドソンコレクションから初の里帰りだそうだ。一目でわかるリアルな白い象をはじめとしてたくさんの動物と鳥が描かれていて綺麗。そして誰だかわからない謎の動物も描かれている。誰?





むかし買ったエレファント



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