ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

『IKE BOYS イケボーイズ』

2024-07-08 18:51:34 | 映画[あ]
『IKE BOYS イケボーイズ』
監督:エリック・マキーバー
出演:クイン・ロード/ローナック・ガンディー/比嘉クリスティーナ/釈由美子/ベン・ブラウダー/岩松了/ビリー・ゼイン

 日本の特撮映画で育ったアメリカの監督が作ったオタク映画。日本の特撮へのオマージュ満載だそうで、その日本贔屓が至る所に垣間見られる。

 いきなり日本語で始まった映画を見て、「あれ、吹き替え版だっけ?」と勘違いしてしまう。オクラホマの2人のアニメ大好き高校生と、日本からの留学生女子が主人公なので、日本語もばちゃばちゃ出てくる。留学生のいかにも日本人初心者らしいたどたどしい英語もリアル。

 そして剣を振り回す釈由美子は『修羅雪姫』を思い出させる。普通の高校生が超能力に目覚める辺りは有りがちだけど面白い。1999年ノストラダムスの大予言にあやかって現れる敵と対決する。とは言え全体的にはユル~イ映画だなぁ。「IKE」は「行け」のことらしい。ニッポンだなぁ。
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『温泉シャーク』

2024-07-07 20:14:13 | 映画[あ]
『温泉シャーク』
監督:井上森人
出演:金子清文/藤村拓矢/中西裕胡/内藤正記/宇佐美えり/蒼井小

 S県の暑海市で温泉客の連続失踪事件が発生、徐々に事件の全体像が見えてきた。にゃんと犯人はサメらしい・・・くだ・・・すご・・・い映画だ・・・。 ・・・?。エンドロールに「協力:熱海市のみなさん」と出てきたので、熱海市のみなさんは放って置いても見るだろう。心配ない。静岡県のみなさんは騙されたと思って見てみよう!騙されたと気づくまでにそれほど時間はかからないだろう。心配ない。その他の県のみなさんはこの映画のことに気づかないだろう。でも心配ない。私がこの映画を見てしまったことはどうか内密に!

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『オッペンハイマー』

2024-04-13 20:46:50 | 映画[あ]
『オッペンハイマー』
監督:クリストファー・ノーラン
出演:キリアン・マーフィー/エミリー・ブラント/マット・デイモン/ロバート・ダウニー・Jr

 原爆の父と呼ばれたJ・ロバート・オッペンハイマーの栄光と没落、苦悩を描いた作品。アメリカの科学者としてその能力を発揮して兵器開発に邁進するオッペンハイマー。

 世界は争いの真っただ中。凶悪なドイツを牽制するためにも兵器の開発は急がれる。心の中に葛藤が生まれたとしても、開発の手を止めることが許されない立場に追い込まれる。

 そして完成した途端に、最終兵器は自分の手を離れ、アメリカ大統領の意のままに、どのような使われ方をしても、それに口を挟む権利もなにも無くお払い箱、あげくにはスパイ呼ばわりまでされる。

 そんなオッペンハイマーの生涯を、現在と過去と大過去のトリプル時間軸を行ったり来たりしながら描く。どういう組み立てなのか慣れない最初のうちはわかり辛かったがだんだん慣れて来て見やすくなった。


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『哀れなるものたち』

2024-01-28 20:58:20 | 映画[あ]
『哀れなるものたち POOR THINGS』
監督:ヨルゴス・ランティモス
出演:エマ・ストーン/ウィレム・デフォー/マーク・ラファロ/ラミー・ユセフ/ジェロッド・カーマイケル/クリストファー・アボット

 昨年末からこの映画は気になっていた。内容は知らなかったけれど、フライヤーのなんかちょっと不思議な雰囲気に引き寄せられた。そしてその嫌な予感、じゃなくて根拠が曖昧な期待は見事に達成できた。何の説明もなく突然現れる妙なシーンや、妙なヤーツ、違和感満載の異国情緒豊かすぎる風景が、不可思議な世界感を醸し出している。

 こんなふうに書くと青少年が憧れるSF冒険活劇かと思われそうだが、残念ながらR18指定のオトナの映画だったりして。橋から身を投げた女性をヤバい外科医が手術で生き返らせるところから始まるので、外科医だけに多少の残酷なシーンもあり、それよりなによりエロシーンもたっぷり含有しているので18禁になっちゃってる。

 自分を取り戻すためにヨーロッパ横断の旅に出る、生き返った女性ベラの成長物語、次々に現れる予測不能の出来事が面白くて、次は何が起こるのかと期待しながら見てしまう。そんな旅の中で成長して行くベラの立ち居振る舞いもすばらしいトンデモファンタジー。
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『ウェルカム トゥ ダリ』

2023-09-22 20:26:22 | 映画[あ]
『ウェルカム トゥ ダリ DALI LAND』

監督:メアリー・ハロン
出演:ベン・キングズレー/バルバラ・スコヴァ/クリストファー・ブライニー/ルパート・グレイヴス/アレクサンダー・ベイヤー/アンドレア・ペジック/スキ・ウォーターハウス/エズラ・ミラー

 私の好きな画家サルバドール・ダリを扱った映画。ダリの映画はずっと前に『ダリ天才日記』という作品を見たことがある。それ以来ひさしぶりのダリ映画。ダリに扮するのはベン・キングズレー。尖がったヒゲでダリっぽさを表しているけれど、どうしても本物と比較してちょっと違うと思ってしまいがち。回想シーンで出てくる若きダリは秀逸。バルバラ・スコヴァが演じるガラはすごくいい雰囲気に仕上がっている。いい雰囲気とは性格がいいとかいうことではなく、見た目のリアルさもあり、金欲と色欲のコンビネーションが醸し出す存在感が映画全体にまとわりついている。奇抜なダリあるいは奇抜を演じているダリ、それに対してガラは欲望のままに生きたいように生きている感じ。

 映画で描かれるのは主にニューヨーク時代のダリ。毎日贅沢なパーティ三昧で一向に作品を制作しはじめないダリ。「お金が足りないから描け」と急かすガラ。その足りないお金は何のためのお金かといえば、宝石を買ったり若い男たちに貢ぐためのお金だったりする。そんなガラに嫉妬しながら何も言えなかったダリ。かわいそうなダリ。いやあれだけ才能があればかわいそうでもないか。それでも商売上手のガラがいなかったらダリはこれほどの巨匠になっていなかったかもしれない。

 この映画の原題は『DALI LAND』。ダリランドとはダリの魅力と奇行でできあがる不思議でヤバい世界。ダリにとってはヤバくもない世界でも他人にとってはヤバい。そしてこの映画の主人公はダリとガラではなく、他人であるジェームズという、ダリの作品を扱う画廊で働く若いイケメン男なのだ。ジェームズは仕事で幾度もダリに会ううちにダリに心酔してしまう。そしてイケメン好きな色情狂ガラに言い寄られて困る役どころ。さらにダリの周囲に集まってくる金持ちや妙な人たちとの交流もあったりする。こんなダリランドにハマってしまう青年ジェームズを中心に描いた赤裸々なダリにまつわる映画となっている。映画の中でダリの絵を見たいなんて思っている人にはお薦めできない。「記憶の固執」でさえチラリとも映らないもんね。

《以下、映画に関係ない画像》















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『RRR 吹替版』

2023-07-30 14:37:51 | 映画[あ]
『アールアールアール 吹替版』

監督:S.S.ラージャマウリ
出演:NTRJr./ラーム・チャラン/アーリヤー・バット

 『RRR』の字幕版公開時に見逃してしまったので、吹替版が公開されると知り、こりゃラッキーと思い見に行った。『バーフバリ』を制作した監督ということで期待して見てたら期待どおり面白かった。

 悪逆な英国軍に連れ去られた少女を助けに行く屈強なビームと、英国軍警察として対峙する屈強なラーマ。そんな屈強なふたりなら戦うに決まっているが、そのふたりに厚い友情が絡んでくる。観客もそれを知っていて見るのだから、ちょっとつらい。とはいえスリルに満ちた攻防戦と、やたら長いナートゥダンスに、時を忘れ楽しめるあっという間の3時間だった。
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『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』

2023-07-03 21:19:34 | 映画[あ]
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』 

監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ハリソン・フォード/フィービー・ウォーラー=ブリッジ/アントニオ・バンデラス/ジョン・リス=デイヴィス/マッツ・ミケルセン/イーサン・イシドール/シャウネット・レネー・ウィルソン/トビー・ジョーンズ

前作から15年ぶりにして最後のインディ・ジョーンズ映画。若いころに冒険三昧だったジョーンズ博士も歳をとってしまってもう冒険どころではなくなってしまった。かと思えばそんなこともなく、まだまだ元気。かと思えばやっぱり歳には勝てなくて、なんて言ってる場合ではなく、過去の冒険のツケが回ってきて無理やり大冒険の舞台に引きずりこまれてしまう。

 ジョーンズ博士が出てくると、大きな玉に追いかけられたり、ここはヤダなぁ、って思う胡散臭い場所に行ったり、妙ちきりんなヤバイお宝を奪い合ったり、超常現象みたいなヤツが起こったり、大抵ロクなことにならない。でもそんな不可思議でハラハラドキドキな雰囲気が面白くて、2時間半というちょっと長めな映画なのに、知らぬ間に時が過ぎてしまった。それにしても今回はホントに冒険にもほどがあるわ。
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『エルヴィス』

2022-07-10 14:41:15 | 映画[あ]
『エルヴィス』
監督:バズ・ラーマン
出演:オースティン・バトラー/トム・ハンクス/ヘレン・トムソン/リチャード・ロクスバーグ/オリビア・デヨング

 史上最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリーの生涯を描いた映画。ピンクのスーツを着て腰振るエルヴィス、内臓が飛び出しそうなほど腰振るエルヴィス。それを見てキャァキャァ叫ぶギャル。その瞬間、スーパースターが誕生した。

 エルヴィスのマネージャー、トム・パーカー大佐を演じるトム・ハンクスがシブい。エルヴィスが生きた道をパーカー大佐の視点から語る形式になっている。エルヴィスの才能を見抜きスーパースターにのし上げて、自分もがっぽり稼ぎまくったやや胡散臭い人物。エルヴィスの生涯の映画であるはずが、一方でパーカー大佐の生涯を描いている映画でもある。
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『あの頃。』

2021-02-20 21:59:31 | 映画[あ]
『あの頃。』
原作:劔 樹人
監督:今泉力哉
出演:松坂桃李、仲野太賀、山中 崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ、大下ヒロト、木口健太、山﨑夢羽、中田青渚、片山友季、西田尚美

 ちょっと前に戸田恵梨香と結婚した羨ましい男・松坂桃李主演。原作者=主人公:劔樹人を演じる松坂さん。松浦亜弥の映像を見たのをきっかけに、モーニング娘。などでお馴染みのハロー!プロジェクトのファンになってしまう男の物語。松浦亜弥というと思い出すのが、はるな愛の大げさなモノマネ芸。だから『Yeah! めっちゃホリディ』はよくわかる。他には『桃色片想い』、『LOVE涙色』くらいしかわからないけれど、けっこう売れてたなって記憶はある。

 そうしてハロー!プロジェクトを応援していくうちに同じようなファンが寄り集まってワイワイガヤガヤと楽しい日々を過ごすことになる松坂桃李。ハロー!プロジェクトに限らず、同じ趣味の人たちが集まって盛り上がるのは楽しいに決まっている。そんな仲間たちの間に起こるあれやこれやで泣いたり笑ったりの青春、というにはちょっとおっさん寄りな仲間たちの通り過ぎたあの頃とその後を描いた、笑えるところがいっぱいある映画。

 松浦亜弥は松坂桃李の同じ中学の2つ上のリアルな先輩だったそうで、サインを貰いに行ったら「事務所が・・・」と断られたという偶然のエピソードも面白い。この役は松坂さんにうってつけの役ということになる。
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『映画 えんとつ町のプペル』

2021-02-13 16:21:35 | 映画[あ]
『映画 えんとつ町のプペル』
製作総指揮・原作・脚本:西野亮廣
監督:廣田裕介

『えんとつ町のプペル』という絵本が出た時、キンコン西野がプロデュースしたということで話題にはなっていたが買わなかった。芸人が別なことをやり始めると、あれこれと色眼鏡で見られてしまうことも多い。特に西野さんは「はねるのトびら」が終わった後はなんとなくヘタレ芸人扱いされていたので、なおさらだったかも。ゴッドタンなんか見ていたらもう気の毒なくらいおもろかった。

そんな西野さんが創った絵本がアニメ映画になったと聞いた時も、すぐ見ようという気にはならなかった。そもそもアニメは頻繁には見ないし。それが今回、やっぱり見ようという気になったきっかけは、Twitterに流れてきたハッシュタグ《#プペルを知らない人がプペルだと思う画像を貼る》ってやつを見た時だった。ホントにプペルを知らない人たちや、知ってるけど知ってるって思われたくない人たちが、あれこれといろんなプペルとしか思えない画像を張り付けていて爆笑。まぁ私も勘違いしてたんだけどね。だから何がプペルなのか確認しに行ったのだ。

えんとつから煙がモクモク出ている町で起こる物語ってことで、退廃的なビジュアルはちょっとワクワクさせてくれる。なぜそんなにモクモクしているのかという謎もだんだんわかってくる。その町に住むプペルという名前だと思われる少年がプペルという名前だと思われる煙突の掃除をしたり、プペルという名前だと思われるジャイアンみたいな少年に殴られたり、プペルという名前だと思われる警察に追い回されたり、プペルという名前だと思われる盗賊に出会ったり、プペルという名前だと思われるゴミ人間を助けたり、プペルという名前だと思われる爆弾を手に入れたり、プペルという名前だと思われる粗末なご飯を食べたり・・・結局プペルって何なの? なんてことは映画を見ていればわかるので心配ない。

プペルのプロデューサー西野さんは先日、所属先の吉本興業を退社したと報道された。最近はいろんな芸人さんがぞくぞく退社しているのでさほど珍しくもないが。今後西野さんがこういう方面で大活躍できるのかどうかは知らんけれど、もしかしたらすごい巨匠になるかもしれない。そうなった頃、「彼は昔は芸人だったんだよ」って言われても知らない人がいるような時代になっているかもしれない。そう、北野たけし監督がコマネチだったことを知らない人がいるように。
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『男はつらいよ 50 お帰り 寅さん』

2020-01-13 18:06:23 | 映画[あ]
『男はつらいよ 50 お帰り 寅さん』

監督:山田洋次
出演:渥美 清/倍賞千恵子/吉岡秀隆/後藤久美子/前田 吟/池脇千鶴/夏木マリ/浅丘ルリ子


 見る気はなかった。なのに横尾忠則先生が騒ぎ出したもんで、なんかね、見たくなっちゃった。炎上商法に引っかかった気分である。

 寅さんシリーズの大ファンというわけでもない。寅さんを映画館で見たことは無い。どこで見たのか? テレビのロードショー、あるいは、観光バスの前に付いていたテレビで見た。50年でこれが50作目だという。でも私が真面目に最初から最後まで見たものは、たぶん数えるほどしかない。観光バスではほぼ必ずと言っていいほど「男はつらいよ」をやっていた。でも終わる前に目的地に着いちゃったり、途中で寝ちゃったりで、結局ちゃんと見たかどうかもわからない。

 シリーズをあんまり見ていない私でも「俺のメロンがなぜ無いのか、ワケを聞こうか?」ってシーンは見た覚えがある。どんだけ見てなかったかと言うと、吉岡秀隆が出演していたことを知らなかった。「北の国から」や「Dr.コトー診療所」の印象はあるけれど、「男はつらいよ」で吉岡秀隆の印象がほぼゼロ。やっぱりぜんぜん見てなかったのだ。

 誰が出るのか確かめもせずに見に行ったので、ごく普通にゴクミが出て来てうひゃぁってなった。byアレジ

 回想シーンが多用されていて、そのたびにマドンナ役として、有名女優の若い頃の姿が次々続々と現れる。若い吉永小百合とか、若い八千草薫とか、若い大原麗子とか、若いいしだあゆみとか、若い都はるみとか、上げたらキリがない。もちろん若い後藤久美子も出るわ出るわ。あっ、忘れてた。若い渥美清もあちこちに出て来るし。中には既に亡くなっている俳優さんもいるので、誰がご存命中なのかだんだんあやふやになってくる。これが横尾先生が騒いだ事柄なんだろうなぁって思いながら見ていた。

 懐かしいシーンがたくさん出て来る集大成みたいな映画だから、寅さんファンにとっては見逃せない映画だろう。映画館内を見渡すと、端から端まで若い人!じゃない人たちで占められていたし。

 May the fiftieth be with you.
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『YESTERDAY』

2019-11-30 21:49:58 | 映画[あ]
『YESTERDAY』
監督・制作:ダニー・ボイル
脚本・原案・制作:リチャード・カーティス
出演:ヒメーシュ・パテル/リリー・ジェームズ/エド・シーラン/ケイト・マッキノン

 ダサい風貌で全然売れないシンガーソングライターのジャック・マリク。もうやめようかと思っていたある日、ひょんなことから事故に遭う。目を覚ました時、世界は何か変わっていた。往年のビッグスター、超有名なビートルズを誰も知らない世界、でもジャックだけは知っている。ギターを爪弾きながらYESTERDAYを歌うと周囲が驚嘆した。「いい曲だ、いつ作ったんだ?」、「ビートルズ?誰それ?」みんなでからかっているのかと当惑していたジャックも次第に状況がわかってきて、これはひょっとするとひょっとするぞ・・・

 自分しか知らないビートルズナンバーを歌うたびに注目され始める。エド・シーランから電話が来る。「いい曲だ」あれよあれよという間に持ち上げられて熱狂的に注目を集めてしまうジャック。しかし、ステージで歌うジャックを意味ありげに見つめる人が現れる頃から、映画的にも新たな展開が期待される。

 エド・シーランが本人役で出演している。カメオ出演などではなくガッツリ出演している。流れる曲はほとんどビートルズナンバー。あちこちにビートルズにまつわる小ネタが散りばめられている。つい笑ってしまうシーンもいろいろ。スゴい人も出て来る。ビートルズファンなら見たほうが良い映画。

 ビートルズがいなかった世界なので、CDも無いレコードも無い楽譜もないiPadにも入ってない。ネットでググっても出て来るわけがない。そんな世界でジャックだけが知っている。だから自作として歌い放題?というわけだが、ジャックがビートルズを好きなイギリス人ミュージシャンだからと言って、全曲暗記しているわけではない。歌える曲でも歌詞はあやふやだったり、知っているはずなのに曲名や歌詞を思い出すには何かのきっかけが必要だったりと、そんな苦労も面白みのひとつ。

 そこでもし私がジャックの立場だったらと考えてみると、日本人だし、何も見ないで歌える曲なんてホントに《YESTERDAY》くらいで、《LET IT BE》も《HEY JUDE》も《HERE COMES THE SUN》もできれば歌詞カードがあったほうが助かる。つまり私ではこの奇妙な世界に放り込まれたとしても、何もチャンスを生かせずにタダの人で終わるだけという悲しい結末で、映画にもならないってことネorz

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『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』

2019-07-14 15:53:37 | 映画[あ]
『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』
監督:ティモ・ヴオレンソラ
出演:ララ・ロッシ/ウラジミール・ブルラコフ/キット・デイル/ウド・キア
 
 前作(2012年)は「ナチスが月から攻めて来た」だったけれど、今回は「ナチスが恐竜に乗って攻めて来た」となっていて、インパクトが上がったのか下がったのかどっちだかよくわからん。前作は映画作成のためにファンから1億円のカンパが集まって、今回は1.5億円が集まったらしい。月の裏側とか地底世界とかトリケラトプスの馬車じゃなくて竜車とか何か見たことのあるような有名人とかスペースシップとか、いろいろなアイテムを寄せ集めて、炎上しそうな社会風刺を散りばめたブラックSFコメディ。ツッコミどころはいろいろあっても見なかったことにして、笑えると思った時は笑って、そうでない時はそれなりに見ていればマニアックに楽しめる作品になっている。私的には前作のほうが好印象ではあるけれど。
 
前作のチラシ
前作のチラシ
 
 
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『ヴェノム』

2018-11-04 18:49:29 | 映画[あ]
『ヴェノム』

監督:ルーベン・フライシャー
出演:トム・ハーディ/ミシェル・ウィリアムズ/リズ・アーメッド/スコット・ヘイズ/リード・スコット

 マーベル・コミックス、宇宙から来たキモ顔の寄生獣が大暴れするパラサイト映画。ミギーみたいなもんかな。人間と共生してどえりゃぁ力を発揮する。目的は地球を乗っ取ること。

 人間を喰うダークヒーローということで、最初はエグい顔なんだけれど、そのうちなんかお茶目な表情も出てきて、シリアス感が少しずつ薄れていく。結局、笑いを誘う小ネタも多発するオモシロ映画だった。

 初っ端に「エンドクレジットの後にも映像があります」なんて親切なキャプションも出て来る。それなのにエンドクレジットが流れ始めた途端に5人くらいそそくさと出て行った。よほど膀胱がはち切れんばかりのションヴェノムだったのだろう。

 出演者の氏名を見てたら「スコット・ヘイズ」と「リード・スコット」。「スコット」が苗字だったり名前だったり、外国人って自由だな。日本名で例えたら「佐藤一郎」と「斎藤佐藤」って感じでお笑い芸人みたいだ。

 中川翔子も日本語吹き替え声優を務めたらしいが、字幕版を見たのでしょこたんの声は聴かず終い。




これはしょこたん

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入江明日香展

2018-09-29 22:15:30 | 映画[あ]
「入江明日香展 - 細密のファンタジー -」@横浜高島屋ギャラリー

 銅版画家・入江明日香の作品を80点ほど展示する個展。銅版画というだけでなくコラージュ、水彩、墨、箔、胡粉などを駆使したミクストメディアの作品が並ぶ。ちょいちょい山口晃っぽかったりする所もあったり、細密でしっかりした筆致に、不可思議さ、かわいさもあり、変な猫キャラや小っさいおっさんたちががんばっていたりというお茶目な面も持ち合わせている。ミクストメディアでミクストワールド、いいじゃん。この展覧会は10月1日で終わり。10月3日から15日までは京都髙島屋7階グランドホールで開催。








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