ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

『マダム・ウェブ』

2024-02-29 19:34:53 | 映画[ま]
『マダム・ウェブ』
監督:S・J・クラークソン
出演:ダコタ・ジョンソン/シドニー・スウィーニー/イザベラ・メルセド/セレステ・オコナー/タハール・ラヒム

「マダム・ウエブ」と言っても、奥様は魔女公式ウェブサイトとかのことではない。マーベルのスパイダーウーマン的な「名称」の映画である。救命救急士キャシー・ウェブがどういうわけか未来が見えてしまうという不思議な能力に目覚める。2分後の未来が予知できる『ネクスト』という映画もあったが、あの便利機能だ。あの便利機能を持っていれば不用意に事故らずに生活できて安心なのだが、映画としては敵が現れないとしょーがない。安心してください、敵がいますよ。

 この映画は「マダム・ウェブ」シリーズの序章みたいな感じで、いろいろ説明も入っていて、ゴリゴリアクションよりミステリー・サスペンスのような風合いを強調している。「マダム・ウェブ」の能力は限定的だが、きっとこの先、スパイダーマンとの共演とかアベンジャーズとか無理やり絡ませちゃうだろうから、どんどんすんごい超能力パワーが追加発注されそうな恐れもある。でもミステリー・サスペンスならば今作くらいの超能力パワーがちょうどいいかも。ダコタ・ジョンソンが美人なので、それだけでも映画は楽しめた。
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『身代わり忠臣蔵』

2024-02-11 18:11:10 | 映画[ま]
『身代わり忠臣蔵』
監督:河合勇人
出演:ムロツヨシ、永山瑛太、林遣都、柄本明、北村一輝、川口春奈、野波麻帆

 吉良上野介と浅野内匠頭の殿中でござる!からの~、大石内蔵助率いる赤穂浪士の討ち入り!のやつをパロディ化した娯楽映画。主演ムロツヨシだから言われなくても面白い。他の出演者も面白い。でも、面白いだけで終わらないところが面白い。忠臣蔵を知らない人でも楽しめる。

 家を追い出されて貧乏僧侶になっていた吉良上野介の弟、吉良孝証がその殿中でござるの後、傷を負った吉良上野介の身代わりをやれと言われてやらざるをえなくなる。身代わり、影武者、弟は兄の吉良上野介にそっくりなのだ。そりゃそうだ、兄も弟もムロツヨシだもん。それからあれこれあってみごとなエンディングまでずっと楽しい映画だった。
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『映画 窓ぎわのトットちゃん』

2023-12-09 20:11:52 | 映画[ま]

『映画 窓ぎわのトットちゃん』

監督:八鍬新之介
ナレーション:黒柳徹子
主題歌:あいみょん「あのね」

80年前の黒柳徹子幼少期の自伝「窓ぎわのトットちゃん」、昔からこの名前は知っていたけれど、黒柳さんは取り立てて推しではなかったので本は読んだことがない。だからこのアニメはちょうどいい。これを見たら、なんで「窓ぎわ」なのか、なんで「トット」なのかがわかった。なんで黒柳さんは徹子の部屋でゲストの芸人さんを凍えさせるのかもなんとなくわかった。でもそんな凍える話ではなく、ほのぼのとして時には涙を誘うような、黒柳さんの青春と言うには早すぎる頃のいろんなエピソードが詰まっている。黒柳家はお金持ちっぽい家だ。クラスメイトの家もお金持ちっぽい家だ。黒柳家の食卓にある戦前の珍しい形のトースターが気になってしかたない。
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『ミッション・インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

2023-07-22 21:41:31 | 映画[ま]
『ミッション・インポッシブル デッドレコニング PART ONE』

監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ/レベッカ・ファーガソン/ヘイリー・アトウェル/ヴァネッサ・カービー/ポム・クレメンティエフ/ヴィング・レイムス/サイモン・ペッグ/イーサイ・モラレス

 米国映画俳優組合のストの影響で来日が中止になったトム・クルーズ。来日しなくても始まる『ミッション・インポッシブル』シリーズ7作目。これが前編・後編の2部作のPart1だと気づいたのはネットで予約をしている今朝だった。情報収集してなくて直前まで気づかないんだから呑気なもんだ。

 今回はちょっとかっこいいカギを奪い合うミッション。かっこいいから奪い合うわけではなく、敵の手に渡ると人類の危機を招くというとんでもない力を持つ謎のカギだった。

 時代が時代なので、AIがネタの中心になる。AIを駆使した情報作戦で敵を出し抜いたり。もちろんトム・クルーズが机に座ってパソコンいじって情報合戦だけしているわけがなく、世界中の風光明媚なあちらこちらを飛び回る。61歳とは思えない体を張ったハードアクションシーンが目白押し。大きなスクリーンのIMAXシアターで見たので迫力倍増。

 ちなみにPART TWOの公開は来年以降になるらしい。それまで健康に生きていられるといいなぁ。それまでに世界が平和になっていればいいなぁ。ぜんぜん平和な映画じゃないんだけど。
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『マッド・ハイジ』

2023-07-19 21:21:14 | 映画[ま]
『マッド・ハイジ MAD HEIDI』
監督:ヨハネス・ハートマン/サンドロ・クロプシュタイン
出演:アリス・ルーシー/アルマル・G・佐藤/キャスパー・ヴァン・ディーン/マックス・ルドリンガー/デヴィッド・スコフィールド/ケル・マツェナ

 恐怖の独裁者として君臨するスイス大統領。アルプスの少女ハイジはこの大統領のせいで恋人を殺され、自分も捕まってひどい目に合う。そんなかわいそうなハイジがかたきを討とうと修業して強くなる。まさに最強で無敵のハイジ! カンフー映画とかによくある筋書きの仇討ち映画が18禁で公開された。少々のエロとたくさんの血みどろバイオレンスにまみれた超B級臭さがたんまり詰まっているスプラッターコメディ。

 このスイス映画はクラウドファンディングで集めた資金で製作されたようだ。どのくらい面白いかと言うと、中ぐらいに面白い。血みどろが好きな人には自己責任でお薦め。血みどろと言ってもシリアスな血みどろより、笑いを取りに行ってる系の血みどろ。そんな血生臭いシーンの合間に壮大なマッターホルンとアルプスの絶景が心を癒してくれるという一石二鳥と言っても言い過ぎな映画。クララも登場。ハイジはブランコには乗ってない。愛国心のかけらも見られないところがおもろい。
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『ミーガン』

2023-06-17 21:37:19 | 映画[ま]
『ミーガン M3GAN』 

監督:ジェラルド・ジョンストン
出演:エイミー・ドナルド/アリソン・ウィリアムズ/バイオレット・マッグロウ/ブライアン・ジョーダン・アルバレス/ジェン・ブラウン/ロニー・チェン

 玩具メーカーに勤めるジェマは交通事故で両親を亡くした姪のケイディを引き取った。ケイディは悲しみにふさぎ込んでいるが、ジェマは仕事が忙しくてちゃんと世話をしてあげられない。そこで開発中のAI人形ミーガンを急遽仕上げてケイディの世話をさせてみる。うまくいってるように思えたが、だんだんなんか雲行きが怪しくなって行く。そしてヤバイことが起き始める。ヤバイヤバイ。

 ミーガンはケイディと同じくらいの背丈の少女の姿をした頑丈なチタン製「おともだちAI人形」。AIだからいろいろ学習して賢くなって行く。歩くChatGPTみたいなものだ。子供人形のホラーといえば、映画『チャイルド・プレイ』のチャッキーを思い出す。しかしミーガンはチャッキーのような悪魔的、死神的なオカルト人形とは違う・・・と思う。AIが暴走するのだから、どちらかと言えばアイロボットみたいなテクノロジーの暴走映画のほうが近いのかも。

 でもなんで暴走したんだ?ってところは意味不明なのだから、オカルト的要素もないこともない。ホラーならではの心臓ドッキリシーンも満載。いろんな意味でゾッとする映画。もう続編が決まったらしい。いろんな意味で嫌な予感がする。コワイ人形なのに人気者になっちゃってる。まるで貞子みたいだ。勝手に続編の心配をしちゃっているが、一作目のこの映画は予想外に見応えがあって最後まで面白かった。続編ができる前にぜひ見た方がいい。とはいえコワイ映画は苦手!っていう人は無理して見ない方がいい。大抵、人形が出てくる映画はコワイのだ。
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『MIB インターナショナル』

2019-06-16 20:09:32 | 映画[ま]
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』

監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:クリス・ヘムズワース/テッサ・トンプソン/リーアム・ニーソン/エマ・トンプソン

 2012年の『MIB3』から7年くらい経って公開されたこの映画。エージェントOのエマ・トンプソン以外は一新された出演者たちでエイリアンから地球を守る!!!?? すごい兵器で凶悪エイリアンを攻撃するシーンは、ゴースト・バスターズと勘違いしがち。まぁエイリアンでもゴーストでも似たようなものだからいいけど。

 今回のポイントは、ひょんなことからMIBに入って来る女性エージェントMの存在。エージェントMの成長物語みたいな感じ。イギリスに行ったりフランスに行ったりモロッコに行ったりするから「インターナショナル」なんだろうけれど、なんちゅう安易なタイトルだ。ポーニィとかいうちびちびエイリアンも笑わせてくれる。
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『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』

2018-08-13 22:59:04 | 映画[ま]
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』

監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ/サイモン・ペッグ/ヴィング・レイムス/レベッカ・ファーガソン/ヘンリー・カヴィル

 「尚、このテープは自動的に消滅する!」って感じに始まってイーサン・ハント@トム・クルーズ56歳走る走る走る走る走る走る落ちる! ジャンプした途端に「あぁ骨折したシーンだ~」って先に思っちゃう情報漏れ過ぎ。ハイスピードで走り回るバイクのチェイスシーンなんかCG?って思っちゃうくらいすごくてCGかな?あのスピード感をどうやって撮るのかなぁ絶対ぶつかるだろが!って気になり過ぎる。一難去ってまた一難、次男去ってあと三男、死なん程度にご難続き。いいかげんにしてくれ!って言いたくなるくらい八難去ってまた八難は確かに面白い。
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『メアリと魔女の花』

2017-07-17 20:31:06 | 映画[ま]
『メアリと魔女の花』

 原作:メアリー・スチュアート
 監督:米村宏昌

 ジブり時代の『借りぐらしのアリエッティ』と『思い出のマーニー』に続く、米村監督3作目。スタジオポノックという会社だけれど、初っ端からポニョっぽさ、ジブりっぽさ丸出しで、逆にうれしい。ポノックってクロアチア語で新たな一日のはじまりを意味する「午前0時」のことらしい。

 今度の魔女は宅配便は扱わない。でも30年近く前に制作された名作『魔女の宅急便』と比較されるのはしかたのないことだろう。どっちがいいかと聞かれても『宅急便』と即答できるほど、この映画がつまらない訳でもない。同じ魔女アニメでも『宅急便』とは設定が違うし、飛んで行く世界が違うし、エンドア大学という子熊がたくさん出て来そうな名前の大学のシーンも面白い。

 魔女にほうきは付き物で、生きてるような竹ぼうきが大活躍。最近の魔女でもコードレスダイソンに乗って飛んだりはしない。そして魔女に黒猫が付き物かどうかは知らないけれど、黒猫のジジのかわりに黒猫のティブというのがメアリの相棒として活躍する。

 魔女(まじょ)の反対はなんだろう? 魔男(まだん)かな? 魔男(まおとこ)かな?
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『メッセージ』

2017-05-21 21:44:23 | 映画[ま]
『メッセージ』

 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
 出演:エイミー・アダムス/ジェレミー・レナー/フォレスト・ウィテカー/マイケル・スタールバーグ

 世界中に突如出現した宇宙船が、ばかうけに酷似しているという話題で盛り上がっているお菓子なSF映画。初っ端から宇宙船が出て来るんだから宇宙人が出てきてもお菓子くない、というか、これで宇宙人が出て来なかったら詐欺みたいになってしまう。でも大丈夫、ちゃんと出て来る。

 この映画では主人公の言語学者ルイーズの娘に関する回想シーンが頻繁に挿入されている。それは主人公の人生にかかわるメンタルなことなのだから回想しまくってもいいのだが、そんなに回想しまくると深い意味があるのではと勘ぐってしまう。でももちろんそうなのだ。当然なのだ。

 突然宇宙船が来て沈黙して地球人があたふたする映画は数年に一度発生する。侵略か友好か何しに現れたのかみんなで力を合わせて大慌て。侵略だったら軍隊が出てきて無駄な発砲を繰り返して反撃されて窮地に追い込まれて地球人どうするってところまでを描けるのでいいけれど、友好となるとなかなか映画にし辛かろう。それでも『未知との遭遇』みたいな映画もあったので、どうせ侵略だろうと決めつけるのも早計だ。もし侵略だったら本来は1分で片が付くはずなんだけれど、大抵は宇宙人のポカミスで地球は救われたりする。
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『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』

2017-02-06 22:26:12 | 映画[ま]
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』

 監督:ティム・バートン
 出演:エヴァ・グリーン/エイサ・バターフィールド/サミュエル・L・ジャクソン

 奇妙奇天烈ファンタジー。全部見たわけでもないけれど、ティム・バートンの作品は、チャーリーとチョコレート工場、スリーピー・ホロウ、シザーハンズ、ビートルジュースなど、奇妙な作品がいろいろある。今回の作品も奇妙、サイトにも「史上最も奇妙」なんて書いてあるくらい奇妙。

 主人公ジェイクが入り込んだ不思議な世界で訪れる屋敷には、変わった能力を持つ子供たちが住んでいる。宙に浮かんじゃう少女、口のなかに蜂を飼ってる少年、透明人間などいろいろ奇妙な技を紹介しているあたりは面白い。そこに悪人が登場して超能力を駆使した戦いが始まる。なんとなくX-MENのねちねちしたバージョンっぽいところもある珍妙な映画。ただでさえへんちくりんなのに、さらに時間軸をいじくることで珍妙さに拍車がかかっている。
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『マグニフィセント・セブン』

2017-02-02 19:56:52 | 映画[ま]
『マグニフィセント・セブン』

 監督:アントワーン・フークア
 出演:デンゼル・ワシントン/クリス・プラット/イーサン・ホーク/ヴィンセント・ドノフリオ/イ・ビョンホン/マヌエル・ガルシア=ルルフォ/マーティン・センスマイヤー

 1954年『七人の侍』の魂を受け継ぐ西部劇であり、1960年『荒野の七人』のリメイク作品ということだけれど、『荒野の七人』をほとんど忘れているので比較はできないが、勧善懲悪の西部劇はアメリカの古典芸能みたいで、米国人でもないのになんか懐かしい雰囲気で安心して楽しめる。土埃の舞う小ぢんまりした町並み、バーの扉からよそ者が入って来るとみんなギロっと睨んで喧嘩の準備、町を恐怖に陥れる悪人の登場、容赦なく撃ち殺される善良な市民、さあ、どうするどうする、どうするどうするどうするどうする、と、そこに現れるなんかいいやつっぽいの。かたきを取ってくれるのか? 荒野の七人なので腕利きの7人を集めるところから始まる。これがまたクセが強い奴らばっかりなので、集めるだけで一苦労、仲間割れとかしないのかと心配してしまう。そしてクライマックス。だいたい結末は見えているとはいえ、手に汗握る大迫力の決闘シーンは見応えがある。エルマー・バーンスタインによる定番名曲『荒野の七人』のテーマ曲も流れるが、これがまた古き良き時代を彷彿させ耳に嬉しく響き、あぁ見てよかったと思わせるものがある。
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『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』

2015-08-16 10:10:55 | 映画[ま]
 トム・クルーズ53歳、このおっさんは自動的に消滅するジュワァ~!とはならず、またもや新たなミッションに立ち向かうこととなった。景気づけに離陸する飛行機にしがみついたりしているうちに一難去ってまた次男、インポッシブルな場面が次々に押し寄せて、あぁこりゃもうだめじゃろ!と思わせておいて華麗なる巻き返しが都合よく待っていたりと、やっぱり息をつく暇もないくらい面白いというしかない。

 今回はシネコンの「4DXシアター」で見た。4DXは「五感を揺さぶる次世代の体感型プレミアムシアター」とかいうことで、座席が前後左右に揺れて、ミストが吹き出し、エアーが吹き出し、フラッシュが明滅して、バイブレーションが体を揺さぶり、映画のシーンをリアル体験できるというシステム。カーチェイス、バイクチェイスのシーンではけっこうしつこいくらいに五感がもてあそばれた。もてあそばれるためには1000円余計に払わなくてはならない。ただ、4DXといっても、この映画は2Dで、立体メガネをかけなかったので、3が無くて、実質は「4DXマイナス1」となってしまう。『ジュラシック・ワールド』だったら3D版の4DXなのでホントの4DXなのだろうが、普通に2Dで見てしまったわぃ。
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『マン・オブ・スティール』

2013-09-12 18:27:19 | 映画[ま]
『マン・オブ・スティール』

 スーパーマンがどうやって地球にやってきて新聞記者になったのかを描いた出世物語じゃなくてスーパーマン誕生物語。俳役も一新した新しいスーパーマンシリーズ。赤パンツじゃなくなっていいとか、ノーパンみたいとか、いろいろ言われるが、コスチュームがの質感も高性能なイメージが加わり、明るい青から暗い青に変わってかっこよくなったかも。
 
 オープニングはスーパーマンのふるさと惑星クリプトンのシーンなのだが、これがなんかファンタジーワールド全開で、別系統の映画を見ているような気分だった。もうちょっとでペラペラしゃべるドラゴンが出てくるのではないかとドキドキしてしまった。
 
 スーパーマンの敵だから、弱かったら映画にならない。そういうわけで地球人ごときは指先でひねり潰すくらい圧倒的なパワーを持って現れる敵が、地球を壊滅的な危機に陥れる。そのパワーがあまりにも圧倒的すぎて笑うしかない。スーパーマンがいなければ、あわや地球は・・・とはいえ、スーパーマンが地球に来なかったらこの危機も無かったってことは・・・

 そういうわけで、地球を危機に陥れようとして送りこまれたスーパーマン、というわけではないが、地球で育ち、強大な敵と戦って、ロイス・レインと出会って、伊達メガネをかけるまでをハイスピードで描いた、楽しく見られるアメコミ映画。
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『ミッドナイト・イン・パリ』

2012-06-21 00:31:15 | 映画[ま]
『ミッドナイト・イン・パリ』

 ウディ・アレン監督作品、婚約者イネズの父の出張に便乗して、あこがれの都パリを訪れた脚本家ギル・ペンダー、小説を書いてはみたが、いまいち自身を持てない日々、押しつけがましい観光にもなんとなく乗り気になれずに真夜中の街をうろつくギル。そして迷ってしまう。午前0時の鐘が鳴る頃、ギルの前に猫バス、じゃなくてクラシックカーが現れる。呼びかけられて乗り込んだクルマの着いた先は、異界の地、古色の街、なんとジャン・コクトー主催のパーティー会場であった。

 そんな不思議な出会いをすんなりと受け入れたギルは毎夜、不思議な街に繰り出して、ダリ、ピカソ、ブニュエル、マン・レイ、ロートレック、さまざまな古き著名人に出会う。自分の小説を読んでくれと頼んだ相手はヘミングウェイ。そのうちピカソの愛人アドリアナに魅せられて状況はどんどんこんがらがって行く。

 不思議ワールドに入って行っちゃう所は「千と千尋」っぽい感じ、で、ある意味、タイムスリップ映画でもある。また出たタイムトリップ。どうやって元の時代に戻ってきてるんだ? というあたりはなんとなく曖昧模糊、異界からなんとなく戻ってる、まあそれでもいいけど。

 それよりなにより、あっちの時代で出会う豪華な人たちとのやり取りがこの映画の醍醐味。むかしに戻ってあのスターに会いたい、とかいう無茶な望みは誰もが思ったことがあるだろう。それをそのまま実現させてしまった映画だから、それだけでなんか楽しい気分になれる映画じゃないかな。結末はどうであれ。
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