ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

『ジョン・レノン 失われた週末』

2024-05-25 17:51:48 | 映画[さ]
『ジョン・レノン 失われた週末』
監督:イヴ・ブランドスタイン/リチャード・カウフマン/スチュアート・サミュエルズ
出演:メイ・パン/ジョン・レノン/オノ・ヨーコ/ジュリアン・レノン/ポール・マッカートニー/デヴィッド・ボウイ/エルトン・ジョン

 ジョン・レノンとオノ・ヨーコの個人秘書だった中国系アメリカ人メイ・パンが語るドキュメンタリー映画。語られる事柄は1973年秋から75年までの18か月に起こった出来事。その時期はジョンとヨーコが別居していた「失われた週末」と呼ばれている期間。それはファンの間でも内容が詳しくわからない期間だったので「失われた」などと言われたのだが、この映画でメイ・パンが語る内容が真実だとすれば、それは「失われた」などというネガティブな謎の日々ではなかったことが明らかになる。ドキュメンタリーなので本物のジョンだけではなく、ポール、ジョージ、リンゴも出てくるが、この映画の主人公はメイ・パンだ。若くして幸運にも音楽関連の仕事をゲットして「失われた週末」を語る立場にまで上り詰めたメイ・パンの人生もスゴい。
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『ザ・クリエイター/創造者』

2023-10-27 22:10:07 | 映画[さ]
『ザ・クリエイター/創造者』

監督:ギャレス・エドワーズ
出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン/ジェンマ・チャン/マデリン・ユナ・ヴォイルズ/渡辺謙

 AIと人間が戦う時代、AIは敵対する人類を倒すためにロサンゼルスで核を爆発させた。AIに反撃をするAI大嫌いのアメリカ。そしてAIと共存して生きることを選んだのはニューアジアと呼ばれる国。

 アメリカとアジアが戦っているわけではないが、なんとそのニューアジアに人類を滅ぼす能力を持つ最終兵器があるという情報を得た。これを放って置いては自分たちの危機である。さっそく最終兵器を破壊するためにニューアジアに潜入を開始するアメリカ軍。

 そうこうしているうちに渡辺謙が登場する。渡辺謙が出てくるまで渡辺謙が出演していることをすっかり忘れていた。渡辺謙はニューアジアで暮らしているらしい。渡辺謙、渡辺謙って渡辺謙ばかり書きすぎてしまった。

 ニューアジアの風景には日本語がときどき出てくる。そんなところはブレードランナーっぽい。そして中国の桂林みたいな優雅な自然の風景や怪しげな宗教施設の雰囲気も加えると、ニューアジアっていったいどこなんだろうと首をかしげることになるが、気にしない気にしない。その雰囲気だけで充分面白い。SF映画の好きな人ならニヤニヤしながら楽しめそうな本格的なSF映画になっている。

 AIが独り歩きしている映画や、ロボットが反乱を起こしたりする映画は昔からあるから、珍しくはないが、時代が進むにしたがって人工知能が益々身近な存在になりつつある世界。10年後、20年後にまたAI戦争の映画でもできたなら、その頃にはさらに現実味が増すかもしれない。

 AIが核ボタンを押す時代なんて来ないだろうなんて思っていたら、人間が気づいてないだけだったりして。AIが人間とコミュニケーションを取るにはスクリーンだったり音声だったりで表す必要があるけれど、人間に反乱を起こそうとするAIなら人間が気づかない手順で暗躍するだろう。人間が気付いたころにはもう後のフェスティバルだ。

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『サンドランド』

2023-08-20 19:59:05 | 映画[さ]
『サンドランド SANDLAND』
原作:鳥山明
監督:横嶋俊久

 鳥山明の作品をアニメ化したもの。鳥山明といえば「Dr.スランプ」と「ドラゴンボール」のTVアニメはずっと見ていた。でも漫画はほとんど読まなかったので「サンドランド」は知らなかった。

 人間の保安官ラオが、悪魔の王子ベルゼブブ、魔物のシーフと一緒に幻の泉を探す旅に出るというおはなし。悪魔と魔物は違うのか?そんな敵か味方か人間や人間じゃない奴らが出てきて、手に汗は握らないけどワクワクするような冒険のひととき。

 鳥山作品の好きなところはキャラのかわいさと、絵がキレイなところ。そしてマニアックなガジェットや乗り物がたくさんある。このアニメでも絶対に強くなさそうな、ダンゴみたいな丸い戦車が大活躍。こういうのはついフィギュアが欲しくなりがち。

 悪魔よりワルな人間が出てくるから「魔物は悪い奴と思われているが、それは悪いことが起こると魔物のせいにしていたからだ」という名言も出てくる。鬼退治と言い張るプー桃太郎みたいなものか。





「悪魔が来りて笛を吹く」 by 横溝正史

「悪魔はあくまで悪魔である」 by 都筑道夫

「泣かぬなら悪魔で待とうトホホギス」 by ドースル家康

「つまずいたっていいじゃないかにんげん魔物」 by 相田みつを
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『さかなのこ』

2022-09-10 21:06:25 | 映画[さ]
『さかなのこ』

原作:さかなクン
監督:沖田修一
出演:のん/柳楽優弥/夏帆/磯村勇斗/岡山天音/三宅弘城/井川遥/さかなクン

 「さかなのこ」なんてタイトル、妙にジブリっぽいのだが。さかなクンの自伝映画ってことで、さかなクンに興味が無ければ見ないだろう、じゃぁ私はさかなクンに興味があるのかと聞かれても、YESともNONとも言い難いし、何で見たんだろう?「さかなのこ」なんてタイトルが妙にジブリっぽかったから間違えた? ちがうちがうそうじゃない。あっ、主人公さかなクンを演じるのが、のんちゃん、えっ、あまちゃん?女性なの?っていうところがひっかりポイントだったかも。それでいったい何が起こるんだろうって気になってしまったのだ。

 映画の冒頭で「おとこでもおんなでもどっちでもいい」みたいな文言が出た。そういうスタンスで作られた映画なのね。別にLGBTとかそういう話を展開しようということではない。性別がどうとかいう映画ではない。たとえば歌舞伎役者が全員男性という程度の事柄と同等である。さかなクンという男性有名人を女性に演じさせて違和感を感じさせない映画を作ろうと思ったわけでもないかも。単に主演がのんちゃんだっただけのこと。実際に見てたら、別に違和感は感じなかった。なんてこった!

 映画のための創作部分もあるとは思うが、いろんなエピソードが出てくる映画を見ているうちに、さかなクンの映画だということを忘れそうになる。この映画が本当だとすると、さかなクンはとんでもなくへんてこりんな人だということになる。なにはともあれ、幼いころからさかなクンはさかなが大好きだったことは痛いほどわかった。シリアスな場面もあるにはあるけれど、全編に渡っておとぼけコントみたいな笑いの絶えない映画でぎょざいます!


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『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』

2022-07-31 21:47:52 | 映画[さ]
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』

製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ/アレクサンドラ・ダービーシャー
監督:コリン・トレボロウ
出演:クリス・プラット/ブライス・ダラス・ハワード/ローラ・ダーン/ジェフ・ゴールドブラム/サム・ニール/ディワンダ・ワイズ/マムドゥ・アチー/B・D・ウォン/オマール・シー/イザベラ・サーモン

 前作でとうとう街に解き放たれてしまった恐竜、ジュラシック・パークじゃなくてジュラシック・ダウンタウンみたいになってしまっていた。ガソリンスタンドでT-REXが暴れるシーンは身近な脅威を感じさせるものだった。またそんなシーンを期待していたが、いい意味でも悪い意味でも人類は恐竜との共存を管理するというような方向に進んでいっているようだ。

 とはいえ共存しているだけでは平和な映画で終わってしまうので、そうはさせじと登場する悪い奴らとの闘い。グラント博士、サトラー博士、マルコム博士、オーウェン、クレアなど、主人公が全員集合して壮大なる終幕?を演じる。

 もちろん恐竜はいろいろ出てきていろいろちょっかいを出してくるので、絶え間なくハラハラドキドキできる。恐竜に襲われるのだから、どっかで見たようなシーンも多々あるけれどそれはしかたない。広い草原を移動する巨大な恐竜のシーンもあるけれど、30年前にジュラシック・パークを初めて見た時ほどの感動はもう戻ってこないかも。それもしかたない。にんげんだもの。
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『シン・ウルトラマン』

2022-06-05 22:05:03 | 映画[さ]
『シン・ウルトラマン』
企画・脚本:庵野秀明
監督:樋口真嗣
出演:斎藤工/長澤まさみ/有岡大貴/早見あかり/田中哲司/西島秀俊

 いい歳してウルトラマンを見てしまった。『シン』って付いてるもんだから。『シン・ゴジラ』、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』も見たから『シン・ウルトラマン』を見ても、いいんだよ!って。『シン・シティ』って映画も見たけど、あれはシン・シリーズではないね。この分では『シン・仮面ライダー』も、やむをえず見るハメになるかもしれないが、それもまたしかたのないことだ。

 ウルトラマンはコスチュームなのか全裸なのか、なんて余計な事を考えていたら、長澤まさみが映画の中でまったく同じセリフを言ってた。みんな思ってるんだね。全裸だったら破廉恥映画になっちゃうけど、コスチュームだったらウルトラマンの中身はどうなっているのか余計気になる。

 この映画は人類が初めてウルトラマンに遭遇した時のエピソードが描かれている。ウルトラマンが現れる前から(日本にだけ)怪獣が出没していたが、人類はそいつらをなんとかやっつけてきていた。よくがんばった。そしてがんばりに限界が来たちょうどよい頃合いにウルトラマンが出現する。人類ががんばりすぎちゃうとウルトラマンの出番が無くなる。そうするとこの映画もなくなる。

 長く続いていて誰でも知っているウルトラマン、でも私はウルトラマンの系譜に詳しいわけではないので、知ってることは少し知ってるけれど、知らないことはまったく知らない。知ってる怪獣はある程度知ってるけれど、知らない怪獣はまったく見たこともない。そんな私でも知ってる怪獣が出てきて、あぁウルトラだなぁって感じられる所も多い。ウルトラマンも異星人なので、敵として異星人が出てくるのは仕方がないが、私は普通の怪獣との闘いのほうが好き鴨新米。
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『スター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー』

2019-12-24 20:44:13 | 映画[さ]
『スター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー(スカイウォーカーの夜明け) エピソード9』

監督:J.J.エイブラムス
出演:デイジー・リドリー/アダム・ドライバー/ジョン・ボイエガ/オスカー・アイザック/マーク・ハミル/キャリー・フィッシャー/ビリー・ディー・ウィリアムズ/ヨーナス・スオタオ/アンソニー・ダニエルズ/


スター・ウォーズが大好きな花粉症おじさん八家元健武郎と、いい年して手足口病の半ボケおじさん油煮押鱈紀の会話

ヤカモト 「へっくしょい!」
ユニオシ 「インフルか?」
ヤカモト 「いや、ただの風邪だ」
ユニオシ 「I have a bad feeling about this」
ヤカモト 「スター・ウォーズ、とうとう終わったな。長かったし」
ユニオシ 「1977年からやってたんだね」
ヤカモト 「A Long time ago だな」
ユニオシ 「まだ生まれてない人もたくさんいるし」
ヤカモト 「もう死んじゃった人もたくさんいるし」
ユニオシ 「ルーク・スカイウォーカーで始まったと言っても過言ではない」
ヤカモト 「確かに、あの頃のルークは若くてかっこよかった」
ユニオシ 「そして最後は(スカイウォーカーの夜明け)ってタイトルだな」
ヤカモト 「タイトルでエンディングがわかっちゃいそうだけど」
ユニオシ 「いいんだよスペースオペラだから。悪が勝って終了って誰も思わんだろ」
ヤカモト 「最後だからいろいろてんこ盛りだし」
ユニオシ 「登場人物から宇宙船に至るまで懐かしいモノが」
ヤカモト 「ストーリー展開まで懐かしいモノが」
ユニオシ 「それはいいのかわるいのかわからんけどな」
ヤカモト 「それにしてもレイは美人だな」
ユニオシ 「レイアと一緒で、エピソード7→8→9ってビジュアル度が増強されたな」
ヤカモト 「ライトセーバー持った姿は神々しいくらいだ」
ユニオシ 「ライトセーバーね、スター・ウォーズが作った画期的な武器だな」
ヤカモト 「普通の剣は磨き抜かれた金属だったりするのに」
ユニオシ 「だからグッズもそのまんまリアルに再現できるってのによ」
ヤカモト 「ライトセーバーはそのまま再現できないからどう見てもバッタモンだし」
ユニオシ 「LEDの筒だもんな」
ヤカモト 「LEDがシュパっと出れば本物そっくりなんだけど」
ユニオシ 「ムリムリまだムリ」
ヤカモト 「単なるLEDのかたまりだから戦っても怪我しない」
ユニオシ 「STマークが付いた武器」
ヤカモト 「好きなキャラは、ドロイド修理屋バブー・フリクかな」
ユニオシ 「バブーって名前でわかるように、赤ん坊みたいに喋るね」
ヤカモト 「味のある顔してるわな」
ユニオシ 「ランド・カルリジアンが一瞬、堀内孝雄さんに見えたんだが」
ヤカモト 「気のせいだろ」
ユニオシ 「気のせいかもな」
ヤカモト 「せっかくシリーズ完結したんだからもうスピンオフとか出なくてもいいぞ」
ユニオシ 「でも作ってるっていう噂も」
ヤカモト 「商売だからしょうがないか」
ユニオシ 「売れる所から金稼ぐのは当然でもあるし」
ヤカモト 「10年くらいしたらスター・ウォーズ新シリーズが始まるかも」
ユニオシ 「そりゃもうめちゃくちゃですわ」
ヤカモト 「May the force be with you」






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『スノー・ロワイヤル』

2019-06-09 16:34:15 | 映画[さ]
『スノー・ロワイヤル』

監督:ハンス・ペテル・モランド
出演:リーアム・ニーソン/ローラ・ダーン/トム・ベイトマン/トム・ジャクソン/エミー・ロッサム/ジュリア・ジョーンズ

 雪深い山国で大きな除雪車に乗り、人々のために除雪作業に励むネルズ・コックスマン(リーアム・ニーソン)、模範市民賞を受賞するほどの真面目人間だった。しかしある日、ひとり息子がマフィアに殺されてしまう。そこから怒涛の復讐が始まるという映画。

 息子が殺される惨いシーンから始まり、犯人を探し出し、芋蔓式に始末して行く惨いシーンが続くけれど、観覧者は当然、復讐の鬼と化した父を応援するので、見ていてスカッとしてしまう映画。

 欲を言えば除雪車がもっともっと殺人兵器として活躍してくれればいいのにと思う。除雪車で人殺しなんて不謹慎この上ないのだが、せっかくの除雪車を除雪にだけ使うのはもったいない。

 一癖ありそうな女性警官やマフィアの子供、コックスマンの兄?などが脇役としていい味を出している。マフィアの連中も単純には憎めない不思議な雰囲気を醸し出している。フフッと笑ってしまうブラックジョークも盛り込まれている。とてもハイセンスな映画だなぁと思った。

 この映画は同じ監督によるノルウェー映画「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」(2014)のハリウッドリメイクのようだが、オリジナルは見ていない。

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『シャザム』

2019-04-30 10:39:30 | 映画[さ]
『シャザム』

監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
出演:ザカリー・リーヴァイ/アッシャー・エンジェル/ジャック・ディラン・グレイザー/マーク・ストロング/ジャイモン・フンスー

 アメコミスーパーヒーローの映画。スーパーヒーローになるきっかけがクモに噛まれたとか妙な薬を飲んだとかハイテク技術とかではなく、魔術師から受け継いだという胡散臭い設定。なので、その魔術師絡みのシーンから映画が始まったので、「シャザム」とタイトルが出るまでシアターの部屋番号を間違えたのではないかと疑心暗鬼なまま見ていた。

 その胡散臭い魔術師のシーンとは打って変わって、スーパーヒーローになってからのシーンは笑えるバカシーン満載。14歳のひ弱なコドモが変身するのはいいとして、変身した途端、ド派手な趣味の悪い全身タイトスーツに身を包んだ筋骨隆々のオトナになってしまう。見た目はオトナ、中身はコドモ、

 そういうギャップは笑いネタの宝庫。自分の持つ能力を知らないうちはビームを発射しまくって周囲に迷惑かけるし、能力を理解した後は慢心して見せびらかして周囲に迷惑かける。そういうところが見ていて一番楽しいのは確かだ。そうこうするうちに最強の敵が現れることになる。現れないとただの超バカヒーローっぽい兄ちゃんの日常生活映画で終わっちゃうから。
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『ジュラシック・ワールド/炎の王国』

2018-07-17 19:22:29 | 映画[さ]
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』

監督:J・A・バヨナ
出演:クリス・プラット/ブライス・ダラス・ハワード/イザベラ・サーモン/ジャスティス・スミス/ダニエラ・ピネダ/ジェフ・ゴールドブラム

 ジュラシックシリーズ最新作は肉食恐竜と溶岩流のダブルパンチ。絶対に行きたくないシチュエイションなのに、わざわざそこに足を運ぶ人たち。前作で大パニックになり放置されたジュラシックワールドの島で火山活動が活発化。残された恐竜たちを救おう、いや自然に任せよう、いやもともと一企業が営利目的に作った恐竜だし政府は口を出せない金も出せない・・・など論争の中、やっぱり行かなくちゃ映画にならないってんで、行っちゃう人々。でも迫りくる脅威は恐竜と噴火だけではなく人間の欲望だったりする。

 噴火する溶岩や火山弾から逃げ惑う恐竜、そいつらに踏まれまい喰われまいと逃げ惑う人間たち。見ているだけで生きた心地がしないくらい迫力のあるシーンが前半のハイライト。肉食恐竜って噴火から必死で逃げる最中でさえエサに喰いつこうとするのか。そんな暇があるなら早く遠くに逃げろって言いたい!

 人間がいて恐竜がいて、それなら当然こうなるだろう、という予想に沿った展開は多々あるけれど、だからダメというわけではなく、ほらやっぱり出た!というお約束感も含めて迫力満点、絶体絶命の危機シーンなんかいくらでも出るわ出るわ。主人公が簡単に死ぬわけがないが、こりゃもう死ぬしかないだろうと思うシーンが多いってだけでも、見応えのあるパニック映画になっていると思う。

 シリーズ新作公開と聞いても、もう恐竜映画とかはいいかなぁ・・・どうせ同じだし・・・おいらオトナだし・・・なんて思い始めていたけれどふと気がついたら見終わっていた。コドモだね!
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『スター・ウォーズ エピソード8 最後のジェダイ』

2017-12-17 18:47:36 | 映画[さ]
『STAR WARS Episode 8 THE LAST JEDI』

監督:ライアン・ジョンソン
出演:マーク・ハミル/キャリー・フィッシャー/デイジー・リドリー/アダム・ドライバー

スター・ウォーズが大好きな花粉症おじさん八家元健武郎と、いい年して手足口病の半ボケおじさん油煮押鱈紀の会話

ヤカモト 「へっくしょい!」
ユニオシ 「God bless you !」
ヤカモト 「May the force be wi・・・」
ユニオシ 「May the fo」
ヤカモト 「あ、ハモっちゃったね、どーぞどーぞ」
ユニオシ 「いやそっちこそどーぞどーぞ」
ヤカモト 「じゃぁ同時に言おうぜ、いっせいのせ!」
ユニオシ 「マジ卍」
ヤカモト 「May the fo、あにゆってんだぉ」
ユニオシ 「近所の女子高生がスキップしながらマジ卍って叫んでたんだし」
ヤカモト 「そういう女子高生とは距離を置け、親の顔が見たいもんだ」
ユニオシ 「もちろん遠巻きに見てたさ、でも親の顔は知ってるんだし」
ヤカモト 「だいたいそういう意味不明な流行り言葉をマネする方が意味不明だぞ」
ユニオシ 「おじさんはいつだって意味不明なんだし」
ヤカモト 「んなこたぁどうでもいいが、エピソード8だねぇ」
ユニオシ 「7の続きだねぇ」
ヤカモト 「そうそう」
ユニオシ 「よかったよ7の続きで。3の続きとかじゃなくて」
ヤカモト 「なんだいそりゃ」
ユニオシ 「順番守ってもらわないとさ」
ヤカモト 「そりゃとりあえず年代順になってるさ」
ユニオシ 「7のラストでルーク出てきてたねぇ」
ヤカモト 「当然その続きから始まるんだけど」
ユニオシ 「ルークも意固地だからなぁ」
ヤカモト 「9へのつなぎだから中途半端かなと思ってたけど」
ユニオシ 「いやいや面白かったよ」
ヤカモト 「話の流れ的には帝国の逆襲っぽいけどね」
ユニオシ 「じゃぁ9はやっぱりジェダイの帰還っぽいのかな」
ヤカモト 「まぁどうせそうなるだろうね」
ユニオシ 「じゃぁリメイクじゃんか」
ヤカモト 「だからそうじゃないってば」
ユニオシ 「でも似てるだろが」
ヤカモト 「いいんだよ、全部入りみたいなデラックス感があって」
ユニオシ 「なつかしいやつらが」
ヤカモト 「なつかしいやつらと似たような奴らもな」
ユニオシ 「7じゃデススターがちっちゃく見えるようなスターキラーが出てきたけど」
ヤカモト 「今度は全長3kmのスターデストロイヤーが生まれたての子馬に見えるようなメガ・デストロイヤーが出てきたね」
ユニオシ 「幅60kmってそれもう船じゃねぇだろが」
ヤカモト 「AT-ATも相変わらずがんばってるし」
ユニオシ 「BB-8もがんばってるし」
ヤカモト 「BB-8の活躍は底なしだね」
ユニオシ 「首が取れても大丈夫だってこともわかったし」
ヤカモト 「ま、まぁそうだな、」
ユニオシ 「やっぱり夢と希望でつながっていたんだな」
ヤカモト 「違うと思う」
ユニオシ 「ファンの皆さんの愛を受信するアンテナもビンビンだし」
ヤカモト 「ビンビンって言うな」
ユニオシ 「ダークサイドの最高指導者スノークってブサイクだねぇ、頭からマント付ければいいのに」
ヤカモト 「ダース・シディアスみたいな威厳がないね、頭からマント付ければいいのに」
ユニオシ 「スノーク言うたらムーミン谷を思い出すし」
ヤカモト 「そういえばムーミンのでかいやつみたいなのが水飲んでたね」
ユニオシ 「ブサイクって言えばカイロ・レンもイケメンじゃないね」
ヤカモト 「気の毒な事言うなよ、素顔だぞ」
ユニオシ 「でもダサイぜ」
ヤカモト 「せっかくダース・ベイダーをリスペクトして仮面つけてるのにさ」
ユニオシ 「スノークに、そのふざけた仮面を取れ!なんて言われちゃってさ」
ヤカモト 「ふざけてるつもりなんてないのに気の毒過ぎる」
ユニオシ 「だいたい余計な出っ張りや両刃が付いてたりするライトセーバー持ってる奴にまともな奴はいないし」
ヤカモト 「そうだな、最初から邪道まっしぐらって感じだな」
ユニオシ 「それに比べてレイの美人度が引き立つね」
ヤカモト 「うん、けっこう美人だ。これでライトセーバー構えたら絵になるぞ」
ユニオシ 「インスタ映えするねぇ」
ヤカモト 「おめぇやってねぇだろが」
ユニオシ 「デイジー・リドリーって女優さん、最新作のオリエント急行殺人事件にも出演してるらしいぞ」
ヤカモト 「オリエント急行でライトセーバー振り回したら立派な殺人事件だ」
ユニオシ 「じゃぁ犯人はこいつじゃんか」
ヤカモト 「んなわけあるかぃ」
ユニオシ 「イギリス人らしいぞ」
ヤカモト 「それでか・・・」
ユニオシ 「なにが」
ヤカモト 「9ではもっと美人になるのかな」
ユニオシ 「レイアも4→5→6ってだんだんいい女になっていったもんなぁ」
ヤカモト 「そうだったね、プリンセス・レイア、というかキャリー・フィッシャー逝ってしまったし」
ユニオシ 「遺作になったね」
ヤカモト 「本編では泣くようなシーンは無いんだけどさ」
ユニオシ 「俺、泣いたよ、エンドロールで」
ヤカモト 「それな」
ユニオシ 「キャリー・フィッシャーに捧ぐ的な文字が流れてさ」
ヤカモト 「途端にジワっと(;o;)」
ユニオシ 「9ではもう出て来ないよね」
ヤカモト 「わからんぞ、CGでどうとでもなる時代だ」
ユニオシ 「ハン・ソロだって、その」
ヤカモト 「紛らわしいこと言うなって、ハリソン・フォードはまだ元気だぞ」
ユニオシ 「CGでどうとでもなる」
ヤカモト 「だから紛らわしいこと言うなって」
ユニオシ 「俺的には今回のヒーローはBB-8だと思うなぁ」
ヤカモト 「ちょっと受け狙いでかわい子ぶりっ子させすぎにも思うけど」
ユニオシ 「でもあの機動力はR2D2も顔負けだなよ」
ヤカモト 「どこが顔だぃ」
ユニオシ 「なんか上の回転するところが顔だろうな」
ヤカモト 「うしろ頭かもしれんぞ」
ユニオシ 「そしたらその裏側が顔だ」
ヤカモト 「堂々巡りだな」
ユニオシ 「それよりC3POが空気読めるようになってるのは気のせいかな」
ヤカモト 「数百万の宇宙言語だけでなく空気まで読めるようになったのか」
ユニオシ 「ひさしぶりだから人見知りしてるだけだろ」
ヤカモト 「人見知りするドロイドってファジーだな」
ユニオシ 「マジマンジ!」
ヤカモト 「ジュマンジ!」




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『関ケ原』

2017-08-29 20:48:07 | 映画[さ]
『関ケ原』

監督:原田眞人
出演:岡田准一、有村架純、平岳大、東出昌大、役所広司

 天下分け目の関ヶ原、6時間というフジロックフェスよりぜんぜん短いステージで日本の地図が塗り替わった日。関ヶ原物語は家康くん目線で描かれることが多いけれど、この映画は三成くん目線で描かれている。岡田准一だし。猛将島左近は平岳大、身長も高くていかにも強そう。ヒロインは朝ドラで話題の有村架純だけど、お姫様ではなく伊賀の忍び。宮城県のCMで話題の壇蜜さんもいるよ。三成くんが主役なのでタヌキの家康くんは敵対する悪者ってことになる。すっごい腹の出た狡猾で元気すぎる家康くんは役所広司。

 喜劇ではないのでおちゃらけてはいないのだが、なんとなく時々ちょっと可笑しみな場面もあったりする。ナレーションやト書きも少なく、ストーリーがとっとと進むので、よそ見している暇はない。ちょこちょこ出て来る方言丸出しのセリフがリアルで、油断していると何を言っているのか聞き取れなかったりして。いろんなエピソードが寄り集まってハイテンポで関ヶ原へと突き進んで行くので時間を忘れて見入ってしまう。
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『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』

2017-08-14 20:21:05 | 映画[さ]
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』

監督:三池崇史
出演:山﨑賢人、神木隆之介、小松菜奈、伊勢谷友介、岡田将生、真剣友、山田孝之

 原作は読んでいたけれど、忘れていることも多くて新鮮な気分で見られた。やっぱりスタンドが出てくる辺りの物語の方がSFXの恩恵を受けられるから面白いし、全員日本人の物語の方が日本映画を作るには都合がいいし。とはいいながらも、杜王町はスペインのシッチェスという町で撮影されたということで逆に異国情緒も楽しめる。「なんだよその変な頭は?」って似たような変な頭の奴が言うところはコントみたいだ。
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『ソーセージ・パーティ』

2016-11-24 19:05:22 | 映画[さ]
『ソーセージ・パーティ』

 監督:コンラッド・ヴァーノン、グレッグ・ティアナン
 脚本:セス・ローゲン

 スーパーマーケットに並ぶ食材たち、神と呼ばれている買い物客に買われることが夢。外には「楽園」が待っている!!そう信じ込んでいる食材たち。しかし神に選ばれた者は、真実を知ることとなる。そこは楽園などではなく、残酷に切り刻まれ茹でられて食われるだけの地獄絵図。真実を知った食材たちは神々と戦うことを決意する。食材に手足が生えていて喋ったり動いたりするなんて、神々には見えない。見えたらもう食えないし。でもクスリやってる神にはそれが見えてしまうというラリパッパな設定。そんな楽しいアニメなら子供たちも大喜びとなりそうだが、そうはイカの金玉。『マダガスカル3』や『きかんしゃトーマス』など、子供向け映画を手掛けた監督が、脚本家セス・ローゲンの口車に乗って作成した、食材を擬人化したオトナ向けの下ネタアニメなんだから。R15指定なんだから、そういうわけで主人公はソーセージのフランクなんだから。これはほぼ絶対に見逃せる映画である。

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『シン・ゴジラ』

2016-07-31 18:41:56 | 映画[さ]
『シン・ゴジラ』

 脚本・総監督:庵野秀明
 監督・特技監督:樋口真嗣
 出演:ゴジラほかたくさん

 シンは新らしいゴジラということだろう、出演者たちはゴジラという名前を初めて聞く人たち、ということはもうその時点で、この世界の出来事ではない映画となる。巨大生物の可能性とか発言するとそんなものはあり得ないと一蹴される。現代という時代設定で、1954年の初ゴジラの驚き気分を味わってもらおうという趣向だけど、ゴジラはあまりにも世間に浸透しすぎてしまった名詞だから・・・松井秀喜がいたとしてもニックネームはゴジラじゃない世界。んなことはどうでもいいか。

 このゴジラは身長118.5mもある巨大なヤツで、ものすごく不気味で強い。牛久大仏が120mだから同じくらいかな。でも牛久大仏は暴れない。「巨神兵東京に現わる」のイメージがそのまま活かされているって感じ。巨神兵の化身みたいなゴジラは親しみやすいというよりもキモイ。初ゴジラも恐怖の対象だったのだろうが、いつのまにかみんなのアイドルになっちゃって「シェー!」とかやっちゃうおちゃらけゴジラも出てきたりしていたので、原点回帰としてはこれでいいのかも。「アナコンダ」とか「ジョーズ」みたいな映画で愛らしい人食い大蛇やら心やさしい人食い大鮫なんて出て来ないから、ゴジラだって本来はおぞましい存在であるはず。といわけで最初の登場シーンからして充分におぞましいぞ。

 もちろん主役はゴジラなのだが、ゴジラをネタに政治家たちが保身のために右往左往するドタバタ劇場みたいな雰囲気も強くて、それはそれで面白いんだけど、割としつこい。この辺りは好き嫌いが分かれそう。

 今回の個人的大ヒットは「在来線爆弾」かな。
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