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『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

2016-12-21 19:22:36 | 映画[ら]
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

監督:ギャレス・エドワーズ
出演:フェリシティ・ジョーンズ/ディエゴ・ルナ/ドニー・イェン/チアン・ウェン/フォレスト・ウィテカー/リズ・アーメッド/マッツ・ミケルセン

 スター・ウォーズ『エピソード4/新たなる希望』の10分前までの出来事を描いたので、エピソード3.9などと称されるこの映画は、よくあるスピンオフ映画のような、見ても見なくても本編に影響のないような作品と違い、ものすごく重要な意味のある作品なのだ。

 40年も前に初めて公開された映画が『新たなる希望』ってのも、なんだよそりゃ?1作目で何が新たなんだ?と思っただろうし、ハン・ソロはなんであんなに引きつった苦笑いばっかりしてたのか、応援おじさんは誰を応援してたのか、とかいうのはどうでもいいけど、なぜいきなりレイア姫がホログラムで登場して「助けて帯び湾蹴伸び」と言ったのかとか、なぜ反乱軍はデススターを攻撃できたのかとか、永らく奥歯に挟まっていたいろんなものがデンタルフロスできれいに取れるような気分を味わえる。

 スター・ウォーズファンには必見の映画、という言い方はちょっと異物感がある。スター・ウォーズファンは誰もお勧めしなくても必ず見に行くはずなので、宣伝する必要などない。宣伝が必要なのは、スター・ウォーズシリーズを見る機会を逃してしまっていて今さらどうなの?なんて思っている人。そういう人には、端っこから攻める意味で、世の中にスター・ウォーズ映画が登場した最初の物語の、そのまた前振りを描いたこの映画だったら入りやすいのではないかと思ったりもする。そうすれば『エピソード4/新たなる希望』を続けて見たくなるかもしれない。

 でもそのかわりフォースの威力を思う存分堪能できるかというと、それはちょっとなんというか、アレなんだけど、そこがエピソード本編との区別・差別のポイントかな、なんて思ってみたり。

 無駄に大きな足なが象みたいなAT-ATに似ているけれど戦闘用ではない貨物用コンテナAT-ACT、チョコチョコウロチョロするAT-ST、なんとなくラピュタのロボット兵を連想させるひょろ長い佇まいのドロイドK-2SO、巨大な戦艦スター・デストロイヤーの存在感溢れる登場シーン、いつ見てもかっこいいXウイング・・・昔のエピソードに登場した人物やら物体やら兵器やらスペースシップやらがそこここに登場して、そのたびにあああったあったこれあったいいいっやっぱ出てきたぞうっこれはあのシーンにそっくりじゃんかえっCGなのかおぉここで登場するのかなるほどそうきたか・・・なんていろいろ思いながらスター・ウォーズの世界に浸っていられる至福のひとときをあなたに!

 May the Force be with you.



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2 コメント

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ヴェイダー様だっ! (Sahara)
2016-12-22 09:33:13
いやーやっぱりヴェイダー様はイイ。登場するだけで物語が締まります!
唯一残念なのは今回のヴェイダー卿はエピソードIVに比べるとやや猪首というか首が短いカンジなのが気に入らない。
やっぱりヴェイダー卿がスックと立った時の美しさがやや足りなかったのが残念でした。
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コメントありがとうございます (らしか)
2016-12-22 19:02:03
>Saharaさん
ヴェイダー卿はSWのシンボルですね。
なんだかんだいって、私の部屋にもヴェイダー卿は3人います。
赤いライトセイバーを持って立っている全身ヴェイダー卿と、
どこで仕入れたかわからない吸盤がついた首だけヴェイダー卿と、
頭にストローが刺さった上半身ヴェイダー卿です。
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