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ダ・ヴィンチ「受胎告知」

2007-04-10 22:28:10 | 映画[た]
レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の実像@東京国立博物館

 「モナリザ」が来た時にも見に来たであろう年代の人たちが朝早くからたくさん並んでいた。とはいえ「モナリザ」ほどの勢いはない。本館の「受胎告知」入り口では手荷物検査までして、やたら仰々しい。それなら他の企画展でも手荷物検査すればいいのに。などと思いながらにょろにょろと行列作って「受胎告知」を見た。むかし、ウフィツィ美術館で見たけど、その時はボッティチェルリの「ヴィーナスの誕生」のほうに感動していた。「受胎告知」はダ・ヴィンチ20代のデビュー作だが、やっぱり才能のある奴は最初から凄い。後の世の人々があーだこーだとこの絵に解釈を加えた解説ムービーなども上映している。でも大天使ガブリエルの背中の羽が小さいのが気に入らない。こんなんじゃ飛べないぞ。

 平成館ではダ・ヴィンチの手稿をもとに作られたいろんなもんが展示されている。模型、模造品、解説ムービー、デモンストレーション。なんとか科学館みたいな雰囲気というか、どっかの行楽地にある妙に宗教がかったテーマ館みたいな雰囲気というか、そこはかとなく妖しげである。音声ガイドの88を押してみたら、返却後に展示されている「少年キリスト像」の解説と思われるものが流れてきた。

 平成館1階企画展示室では黒田清輝の作品が展示されていた。切手でお馴染みの「湖畔」もあって、「受胎告知」よりも感動した。黒田記念館は東京国立博物館のすぐそばにあるのに、木曜日と土曜日の13:00~16:00というアタックチャンスみたいな開館時刻にマッチできなくて、無料なのになかなか訪問できないのである。

 ついでに本館2階の国宝室では、カエルとウサギが相撲をとったりするあの「鳥獣人物戯画」が見られる。

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