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鈴木春信 ボストン美術館浮世絵名品展

2017-10-21 23:24:30 | 美術[さ]
「鈴木春信 ボストン美術館浮世絵名品展」@千葉市美術館

 閉幕直前に滑り込みで見てきた。ボストン美術館の春信とその周辺の絵師の作品、千葉市美術館所蔵の参考出品を合わせて159番まである中、春信の品が101品もあった。8割以上が海外にあるらしい春信作品、錦絵と呼ばれる派手派手な浮世絵の第一人者、春信の絵はやっぱりそれ以前の絵と比べてカラフルで楽しいし、空摺りは実物でないと見えない。歌舞伎に詳しくないとよくわからない役者絵ではなくて、わかりやすい美人画だし。でも「見立てなんたらかんたら」は難しい。

 まさかの真似ゑもんも登場しているが、雲に乗って現れた仙女から豆男になれる秘密のドラッグをもらうシーンである第一図だけ展示されていた。春信の死後、春信リスペクトな絵師たちによって真似されゑもんとなった春信。亡くなった春信の絵を見ている娘たちというシーンを描いた鳥居清経《春信追善》なんてのもあって凄い。そうかと思えば礒田湖龍斎などの春信風な絵や「春信画」と記してあるのに作者不詳の絵もあった。そのくらい春信は人気者だったのだろう。

 このあと名古屋ボストン美術館、あべのハルカス美術館、福岡市博物館に巡回予定。

 《女三宮と猫》がよかったので絵葉書を買おうとしたら売り切れだったのでクリアファイルを買った。なんだかんだでもったいなくて一生使えないクリアファイルが30枚以上溜まってるのだが・・・

《夕立》



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