ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

京都大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ

2018-10-15 19:49:38 | 美術[た]
「京都大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」@東京国立博物館

 展示物が少ないので、センター分けされている平成館の展自室の半分では大報恩寺展を、あとの半分では排尿設備でお馴染みのマルセル・デュシャンの展覧会が開催されている。

 少ないとはいえ行快による金ぴか釈迦如来を取り囲む、快慶によるクセがすごい十大弟子は見応え充分。あばれる君やら天龍源一郎やらなんとなくどこかで見たような十大弟子。一番きれいな丸い頭と整った顔立ちの人は《阿那律》だが、この人はほぼお地蔵さんじゃんか!という雰囲気でインパクトが薄くてすぐ忘れそう。私のお気に入りは《舎利弗》、タコ入道みたいに縦に伸びた輝く丸頭に彫りの深い眼とニヤリと笑う口元は、何か企んでいるようで、一番ヤバい技とか持ってそうな一筋縄ではいかない奴だ。ちなみに《木犍連》の紹介文には「いざという時は超能力が使えるのです」なんて反則技が書いてある。さすが何でもありな仏像界、知恵者の《舎利弗》がどんな策を弄そうが超能力にはかなわない。





 肥後定慶による大きな六観音が先の尖った光背を背負って同じ方向を向いて静かに佇む姿は荘厳ささえ感じる。このかっこいい光背を10月30日からはなぜか取り外してしまうらしい。背中も見やすいってのは確かだけれど、光背付きの完全体を見たい人は10月28日までに駆けつける必要がある。六体あるうちの聖観音のみ写真撮影OKというサービス付き。





 大報恩寺には行ったことがなく、その名前にもピンと来なかったのだが、通称が千本釈迦堂、あっ、それなら聞いたことがある。京都の地図でよく見た名前だ。でも行ったことはない。その近くの北野天満宮には行ったのに。

コメント    この記事についてブログを書く
« フェルメール展 | トップ | ムンク展 共鳴する魂の叫び »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

美術[た]」カテゴリの最新記事