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神田界隈でブラアキラ

2019-07-08 22:48:17 | 美術[は]
 アートテラーとに~さん主催の【神田界隈でブラアキラ】に参加した。浮世絵片手に街を徘徊する企画。江戸時代の風景を現代の街並みに探し求めるタイムスリップ・タウンウォーク。講師は太田記念美術館の学芸員渡邉晃さん。だから「ブラアキラ」。アキラさんは先日、日曜美術館の「写楽」の回にゲスト出演していた。

 今回は神田界隈をブラアキラ。小川町あたりから神田、お茶の水、水道橋周辺を巡る。この辺りは高低差が激しく、高低差マニアのタモリさんが目からよだれを垂らしそうな地域、なので歩いていて余計に疲れた。

 浮世絵の景色を照らし合わせてみて、現代にその面影があるかと言われるとなかなか厳しい。古いお寺や神社、河川などは今でも同じ場所に存在している率は高いが、民家ではそうもいかない。昔は風光明媚だった高台からの情景も、今は殺風景にビルが並んでいるだけだったりする。でもその高低差などの地形は今もそのままである場所が多い。

 今回のお気に入り:歌川広景の「妻恋こみ坂の景」
ネタ元は北斎らしいが、坂道の厠で侍が用を足していて、外ではお供の者たちがあざとかわいく鼻をつまんで臭がっている。厠の壁には今とほとんど変わらない落書きまで書いてある。坂の上では首を傾げた女が振り返り、その向こうには桜の木が立っている。この「坂道」が、現代の、この「坂道」なのだそうだ。坂道を登り切った先には今も桜の木が1本だけ立っている。以前ブラタモリでも紹介されたらしい。




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