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フェルメール展

2018-10-14 18:40:24 | 美術[は]
「フェルメール展」@上野の森美術館

 事前に買っておいた日時指定入場制チケットを持って土曜日の上野の森美術館に行くと、外に行列ができていたが15分ほどで入場できた。日時指定のお陰かな。チケット売り場もちゃんとあって予定枚数に達するまでは当日券も買えるようだ。15時の時点では19時のチケットが買えそうだった。朝行って当日券を買ってから他を回ってくるとかご飯食べてくるとかできそう。でも事前に前売券を買っておいた方が安心。入ったら閉館まで居ても構わないので多分朝イチのほうが空いているだろう。

 さて入場したはいいが中は結構な混雑。作品の前にミルフィーユのように人垣ができていた。動線もいつもと逆で肛門から入って口から、じゃなくて、脇の出口から入って先に2階に上り1階に下りてショップを通って正面玄関から出るシステム。入場時に青い小冊子を渡される。これが出品目録になっている。音声ガイドも全員無料で貸し出される。

 目が上すぎる理事のおじさんの絵や、藤森照信氏の木の上の茶室みたいな絵や、魚がいるだけでブリューゲルを連想しちゃいがちな絵などを見ながら行き着いた最後にはフェルメール部屋が待っている。今回はフェルメール9作品集合というだけあって気合いが入っているようだ。でも《取り持ち女》は1月9日から展示されるということで、今は8作品だけ展示されている。《赤い帽子の女》は12月20日までの展示なので、この部屋に9点並ぶことはないね。とは言え、ぐるりと見渡せば複製品ではない本物のフェルメールが8点並んでいるというだけでも壮観だ。来年2月からの大阪市立美術館会場ではフェルメールは6点だけになるようだが、東京会場には出ないアムステルダム国立美術館の《恋文》も展示される。

 今回初めて見た作品は《ワイングラス》と《赤い帽子の娘》の2点。《ワイングラス》は《紳士とワインを飲む女》とか《ぶどう酒のグラス》とか資料によって日本語表記が違うが、《取り持ち女》の猥雑であからさまな欲望ムチムチな絵と違って、静寂の中に潜む下心ムチムチな絵になっている。《赤い帽子の娘》はフェルメールかどうか疑がわれていた作品のようだが、いくつかの真贋疑惑物件を含めても37点しかないのだからこの際よしとしよう。だからと言って今後増えたらもっと怪しいことになるけど。

・フェルメール風な画家:ハブリエル・メツー
 メイドが見ている荒海の絵は、この愛が前途多難なことの暗示だとか。


・山羊の絵と魚の絵
 トビアと天使はわざと小さく描かれて、見る者に探させるのが流行りだったらしい。
 単なる魚介類の絵なのに裏に何かあるのではと勘ぐってしまいがち。


・図録買うつもりではなかったのに、作りが豪華だったので魔が差して買ってしまったぁ~!
 だったら図録付き前売券を買っておけばよかったのに~


・私がナマで見たフェルメールが20点になった。
01.牛乳を注ぐ女
02.小路
03.デルフトの眺望
04.ワイングラスを持つ娘
05.リュートを調弦する女
06.ヴァージナルの前に座る若い女
07.ディアナとニンフたち
08.マルタとマリアの家のキリスト
09.レースを編む女
10.地理学者
11.手紙を書く女
12.手紙を書く女と召使
13.手紙を読む青衣の女
14.真珠の首飾りの少女
15.真珠の耳飾りの少女
16.天文学者
17.聖プラクセディス
18.水差しを持つ女
19.赤い帽子の女
20.紳士とワインを飲む女

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