今日水俣に行ってきました。連日の暑さで空気中に埃が舞って遠くまで見通せないけど太陽熱だけはまっすぐ照りつけるじっとりの夏です。毎年夏には水俣病の学習で水俣に行くのですが、今年の語り部さんは前田さんという方でびっくりしたのはお年の割に（失礼）とてもお若く見えたことです。いじめや嫌なことはなかったと言い切れる前田さんの前向きな生き方がわかさの源かな!?と思いました。そう言えば、カトリックのシスターたちもとてもお若く見える方が多いのもそうしたことかもしれないな…
午後は百間排水口や茂道の集落を見て回りました。排水口（廃液を流していた排水口はもう少し国道沿いの方らしいけど）はちょうど潮が満ちていて全容は見えなかったけど、その奥の暗渠となった水路の奥では師が壁を叩いて沢山の生き物が怨嗟の声繰り返しているみたいで、明るい日差しの中で暗澹とした気分になりました。夏の水俣は明るすぎて悲しくなります。
散歩に出かけると普段見ることのない光景に出会うことが最近多い。と言うのも例の豪雨からこっちずっと雨が多く水が引く暇がないからだ。トウモロコシの苗も水面に映した葉をシンクロさせて、水中の天に向かって伸びていこうとしている。
洪水の痕跡を見て思い出すのは小学生の頃のことだ。私が住んでいた菊池川流域は雨が続くと堤防が決壊して、大水になることがたびたびあった。決壊するのは決まった場所で、決壊した地域からゆっくりと水がひたひたと早送りの満ち潮みたいにやってくる。私の集落は「南島」と言うが確かに洪水の時は道路は水没して集落だけが島みたいに孤立してしまい、その地名に妙に納得していた。
「千と千尋の神隠し」の水面を走る電車の映像に似た光景を見たことがある。滑らかな水面を時々変わったものが泳ぐことがある。ある時はモグラだったり、ある時は大きなヘビだったりする。ヘビは苦手なので追い払ってしまったが、あのヘビはどこかの岸まで行けたのだろうか？今になって気になっている。
少し早く帰れた日はニナと散歩です。田んぼの中を歩いていると、水田に映った空の表情がまた良い感じです。なかでもお気に入りは途中にあるポンプ小屋のタンクです。鉄人２８号やアトムに出てくるロボットみたいなスタイルがほんわか感です。タンク君も水面に映してパチリ！
明日はいよいよ終業式。とんでもなく忙しかったり、嫌なこともいっぱいあったけど支えてくれたみんなに感謝です。
二日続いた大雨も三日目の今日は午後から時に青空が見えるまでに回復した。
田舎町（住んでる人には失礼に聞こえるかもしれないけど、限りない愛着を持ってそう呼びたい）を歩くのが好きで時間があれば通りすがりの町でも車を降りてつい歩いてしまう。表通りを歩いて次に路地裏に入って…と一通り町の雰囲気をつかむまでひたすら歩き回る。
時にいつか消えてしまいそうな情景を見つけると堪らなくなり、目が離せず立ち止まってしまう。
今日の夕暮れの弱い光線と曇り空と町の空気がちょうど良いバランスで、その中にいると自分もこの町にずっと住んでいたかのような穏やかな錯覚に陥ることが出来た。
昨夜からの激しい雨でニナは散歩に行けません。
これは先日の写真ですが今日はこの土手は水没していました。
学校は休校で生徒の安否確認や会議の前倒し等で午前は追われていました。
午後はパソコンにかじりついて…溜まっていた仕事ははかどったけど、ＴＶではすごい被害で
こんなんでいいのかな!?大震災以来なんか申し訳なさがつきまといます。
