私の勤めている学校では作業学習で生徒達がキャンドルを作っています。これは今年の最新作で「ちょうちょキャンドル」です。パーツをグラデーションに重ねてその上から金粉を散らしました。全部生徒の手作りです。灯をともしてみると金粉のかすかなチリチリという音が聞こえました。7月7日はキャンドルナイトにしようと思います。でもちょっと火を点けるのがもったいない気もしますね。
少し前のことになりますが、近くの療育園でランタン祭りがありました。当日は珍しく気温が低く、肌寒い中で子どもとその家族の方々が800個のランタンの周りに集まってきました。子どもたちが絵を描いた和紙を張ったランタンの中にろうそくを一つ一つともしていきました。風に消されてはまた付けにまわるという作業をしていると、賽の河原で子どもが積み上げる石の塔を鬼が来て壊してしまうと言う繰り返しの話が思い起こされた。この明かり一つ一つに子どもたちと家族の思いがあるとしたら、消されても点け続けるしかないなと思いながらずっと点け続けた。