珈琲もう一杯

3月6日、2010年Jリーグ開幕

09.ヤマザキナビスコ杯決勝東京‐川崎

2009-11-04 23:39:32 | サッカー
応援するクラブがタイトルを手にする。その喜びを多くの人と分かち合える。幸せなことですね。

多くの東京サポーターが感じておられたようですし、僕自身国立で言葉を交わさせていただいた
こちらの方こちらの方にお話していたのですが、この試合については全くもって悪いイメージが
浮かばなかった。きちんと戦えば勝てるという感覚を、決して強がりではなく持つことが
できていた。それは開幕当初の苦しみや、多くのアクシデントに見舞われながらも、
今シーズンの東京が築いてきたサッカーは自信を持つに値するものだという意識があったから
ではないかなと、今になれば思います。自分でも不思議なほどに、この試合は大丈夫だという
感覚があったのですね。

そしてそのとおり、充実した内容でタイトルを手にすることができた。本当に嬉しいです。

ナビスコ決勝という大舞台でこのような内容あるサッカーを出来たのは、相手が川崎だったから
という面はあるような気がしますね。言うまでもなく川崎は能力の高いチームですし、東京に対し
強い意識づけで臨んでくるチームでもある。しかし、だからこそ東京は、相手にきちんと敬意を
はらったうえで、勝つための準備を整え、その準備を試合に反映させ最後まで足を止めることなく
戦い続けられた。川崎という最高のライバルが相手となったからこそ、東京が素晴らしい試合を
行えたようにも思えます。もちろん、満員の国立、決勝戦という舞台ですから、どこが
相手になろうとも気持ちは自然と高まるものですけどね。

米本のいつもながらの相手へのプレッシャーおよびミドルが素晴らしかったのは言うまでもなく、
MVPが米本であることにも異論はありません。ただ僕としては、権田の奮闘にも目を向けておきたい。
彼の再三の好セーブが川崎を焦らせ、東京を落ち着かせたのは確かでしょうから。それにしても、
18才の米本、20才の権田がこの大舞台で見事なプレーを見せてくれたのは、改めて頼もしく
感じますね。もちろん、普段の彼らのプレーぶりからすれば何も不思議はないですが。

試合後に藤山および浅利が胴上げされた場面、ジーンときましたね。彼らが植えつけてくれた
財産を今の東京はきちんと形にできていると思う。そこも嬉しい。彼らに加え、石川、茂庭、
さらにカボレの想いも掬い上げ、チーム全体として素晴らしいサッカーができた。タイトルを
得ただけでなく、このようなチームとしての充実を感じられることに、幸せを覚えます。

前回のタイトル獲得から5年、東京はお世辞にも順調な道筋を辿れたとは言えませんでした。
ただ、ようやく東京が進むべき道を進み始めたと思いますし、着実に成長もしている。
これをより確実なものにしていきたい。もう後戻りはしたくない、本当にそう思います。
だって、タイトルの素晴らしさを改めて実感できましたし、この喜びを何度でも味わいたい
ですから(笑)。

自分たちがこの舞台に再び立てたことで再認識しましたが、ナビスコ決勝は最高の祝祭空間ですね。
1992年からこの舞台を提供し、日本サッカー界に多大なる貢献を果たして下さっている
ヤマザキナビスコ株式会社に心から感謝致します。僕はもともとナビスコカップ好きですので
余計にそう思うのですが(笑)、これほどまでに日本サッカー界を、Jリーグをサポート
してくださっているヤマザキナビスコ社への敬意を、忘れないようにしたい。

昨日の帰りにふと夜空を見上げると、見事な満月を目にすることができました。最後の最後まで
素敵な1日であった2009年11月3日。全てに感謝を。
コメント (2)
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