イラクの独裁者サダム・フ セインの息子、ウダイの影武者だったラティフ・ヤヒアの自伝を映画化した衝撃作。ウダイに顔が似ていることから無理やり影武者に仕立てられ、人生を狂わさ れた男の絶望と怒りを描き、サンダンスやベルリンなど世界各国の映画祭で絶賛された。監督は、『007/ダイ・アナザー・デイ』のリー・タマホリ。狂気に とらわれたウダイと家族を愛するラティフという、正反対の2人を一人二役で演じ切った『マンマ・ミーア!』のドミニク・クーパーの熱演が光る。
ストーリー:家族思いの青年ラティフ(ドミニク・クーパー)は、ある日サダム・フセイン 大統領の息子ウダイ(ドミニク・クーパー)に呼び出され、影武者になるよう命じられる。同級生だった高校時代から2人は似ていると評判で、一度は断るラ ティフだったが、家族の命と引き換えに強制的に影武者を引き受けることに。理不尽な運命に必死で耐えるラティフは、いつしかウダイの情婦サラブ(リュディ ヴィーヌ・サニエ)と心を通わせていく。
作品にはアメリカで公開された当時から一貫した批判が行われている
この映画、アメリカ製ではなくベルギー製なのもなかなかオモシロイ
撮影もイラクではなくマルタで行われたのだ
悪の限りを尽くしたウダイ・フセイン
タガが外れた狂人。そんなウダイの影武者を命じられた
ラティフという男の物語。
実話を元にしているとのこと
フセイン大統領といえば世界中からその悪行三昧を糾弾された男
だが、そのフセインをして
「生まれたときに殺しておけばよかった」といわしめた、ウダイの暴虐
彼が高校時代の同級生ラティフ中尉を呼び出す
家族の命と引き換えに影武者になるように命じられる。
高校時代からウダイとよく似ていると言われたラティフ
ウダイとラティフの一人二役を演じたのは
「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」で
トニー・スタークの実父ハワード・スタークを演じた
ドミニク・クーパー
話し方~身振りと練習。
ウダイの狂った日常生活に寄り添っていたラティフ
銃を放つのは室内でも・・・
自身を許容できなくなり、ウダイと対決することを決意するのであった。
こんな狂人の影武者を命じられたらラティフじゃなくても逃げ出す
女もヤクもやり放題でおいしいじゃんとか、そういうレベルではないはず
フセイン政権が倒されたのは歴史的事実゛あるので
ま・・・ネタバレ入れたって良かろう
そう。結局ウダイは死して亡き者となったのだ
雰囲気もフセイン大統領存命時の恐怖の下
イラク政権はしていたと思う恐怖感も出ていた
いや。凄いを超えている
ウダイは神より女が好きだねって堂々と言ってる
ド・バカ息子に「面倒は見切れん、知らんあんなのは」となったのが
あのサダム・フセインなのだから・・・
莫大な富と絶大な権力はドラ息子という世界のレベルでは無い
そしてウダイのセックスに対する執着も異常なのだ
少女を連れ去って抱く。そして死体を野原に捨てるウダイ
ウダイの情婦でラティフと恋人同士になるサラブ
演じるフランス人女優のリュディヴィーヌ・サニエ
え?!?!おフランス女優だぞ~ アラブの人に見えないよ~
ってヌーディーっぷりが好き(//∇//)❤
挙式中の花嫁にも手をつけ
誕生日会では「男女関係なく全裸になれと!」とマイク片手に叫んで
素っ裸になって・・・
パーティー中。女性関係に関して言われ銃を放つ
父親の側近をも殺っしてしまう
さて。ラティフというのはビジネスで成功した父の後を継ぎ
未来を約束されていた青年だったのである
顔の整形し、経歴暗記、身振りやアクセントは勿論。
なんとサダム・フセイン大統領から「3番目の息子」に認められた
が。苦の世界はもっと大きかったのである
外出も電話も勝手にしてはいけない。四六時中ウダイの側にいた
面白いのが
彼女の裏切りでウダイに潜伏している居場所がバレてしまう
そこで 出てくる言葉、目の感じ。
ともかく「感覚」がウダイであったのだ
影武者は危険な前線に就く兵士の慰問に身代わりに行く。
ラティフは実は温厚なのだ。曲がった事の嫌いなラティフ
精神はボロボロになる
心の傷。深く。人として「まっとう」だったのに
権力と暴力の下その圧倒さに ひれ伏して
目前の狂気の全てを見て見ても見ないでいるのは
人は弱く、もろい
ドミニク・パーのウダイの残忍さが乗り移ったかのような表情
戸惑いと絶望感と内に秘めた怒りを持つラティフの表情の使い分けが絶妙
蛇足 何故に全編英語に~ イラクの話しだけどなぁ・・・
うーむ