ただ生きるのではなく、よく生きる

自然の法則をとらえ、善(よ)く生きるために役に立つ情報を探して考えてみる

砂糖を摂れば頭の回転がよくなる

2016-07-03 18:58:31 | 医療
健康に気をつかう人々のあいだでは、よく「"三白”は体によくない」と言われる。
ここで言う三つの白い食品とは、白米、砂糖、塩のことである。そこで彼らは
砂糖や塩を控え、白米をやめて玄米を食べるのである。

しかし、私に言わせれば、この「三白」はいずれも健康を維持するために欠かせない
ものである。とくに砂糖は、脳の働きをよくするために欠かせない。なかには
白砂糖をやめて黒砂糖にしたほうがいいと思っている人もいるようだが、脳に
とっては、白も黒も関係ない。黒砂糖が白砂糖より勝っているのはミネラルの
量だけだから、ほかの食品からミネラルを十分に摂れるなら、どちらを使っても
かまわないのである。

脳が必要としているのは、ただ一つ、ブドウ糖だけだ。砂糖は、そのブドウ糖の
有力な供給源になる。だから、頭を使う仕事をしている人や受験生は、積極的
に砂糖を食べて自分の「脳力」が全開になるようにすべきなのである。

ブドウ糖が不足していると、それを補うために肝臓がブドウ糖を作りはじめる。
糖新生と呼ばれる働きである。その際、骨格から取り出されたタンパク質が
材料として使われる。それをわざわざブドウ糖にかえるわけで、そのためには
多大なエネルギーが消費される。エネルギーが大量に発生すれば活性酸素
も大量に発生する。それを避けるためにも、十分なブドウ糖を摂取しておく
必要がある。

なぜ、砂糖罪悪感が広まったのか

もちろん、ブドウ糖の供給源は砂糖だけではない。即効性という点では砂糖
がベストだが、米飯やパンなどが持っているデンプンもブドウ糖を含んでいる。

とくに朝は、ブドウ糖を十分に含んだ食品を食べなければいけない。朝食を
抜くなどもってのほかだ。そんなことをしたら、いわば「脳死」状態で仕事や
学校に出かけていくようなものである。頭がボーッとしたままスタートしたのでは、
ろくな一日にはならないことだろう。

すぐに頭をフル回転させたかったら、なるべく朝食に甘いものをたべたほうが
いい。ご飯一膳、パン一枚でもいいから、かならず食べるようにする。どうしても
時間がなければ、バナナ一本でも構わない。
「甘さ控えめ」がありがたがられるご時世だが、世の中、そんなに頭を使い
たくない人が多いのだろうか。

そもそも、砂糖が体に悪いという説が世界的に流布したのは、政治問題が
その引き金であったという説が有力である。キューバ危機に際し、ケネディ
大統領はキューバと全面対決する決心をした。一方、キューバ経済は
砂糖の輸出に大きく依存している。

そこで、砂糖を罪悪視している医学論文はないかと、ケネディのスタッフは
躍起となった。そうして、ようやく、何ら科学的根拠のない粗雑な論文に彼
らは出会ったのである。その結果、あくかは良貨を駆逐するの例えどおり、
ケネディ・サイドのキャンペーンは見事に世界に広まっていったのである。

─『医学常識はウソだらけ  分子生物学が明かす「生命の法則」』
  三石巌著 クレスト社 参照

三石氏の情報を読むたび、世間で体によいと思って甘さ控えめになっている
テレビの食べ物番組などみると残念である。牛丼などは、つゆの甘さが現在
では、酷いものだ。味はうまく出しているが以前のものとおいしさ半減である。
つゆだくにしてもちっともおいしくない・・・すき焼きの砂糖を効かした
牛の味覚がまったくない。吉野屋は、先代の創始者が肉にあうワインを入れた
ことが味の決め手になっていた。あの甘みとワインのこくはもう取り戻せない
のか・・・
世間の健康志向は、医者の間違った理屈がまかりとおってどれだけ、食べ物
のおいしさを損なっているのか、三石氏のような、分子生物学的捕らえ方
をしながら、自然というものをもっと見直すべきだ。

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