ただ生きるのではなく、よく生きる

自然の法則をとらえ、善(よ)く生きるために役に立つ情報を探して考えてみる

偶然をよりよく生かし努力するところに人生の生きがいが あるのではないか

2017-02-01 18:13:17 | 知恵の情報
このごろの子どもは、物おじせず人の前で堂々といえるように学校教育がされている。
親に対しても同様で、自分の正しいと思うことはどしどし主張する。しかしいくら
正しいと思っても、その思想はまだ未成熟であるから、子ども特有の利己主義で
言われることが多い。

親は子どもを育て立派に教育する義務がある。だから、これこれのことを要求しても
当たり前だし、親は与える義務がある、などと、理屈をこねて、はてはこんな貧乏な
家の子になぜ生んでくれた、などと親を困らせる暴言をはくに至りかねない。

らんまんの春、桜や桃の花が満開となってやがて、はらはらと散る。その花ビラの
散りゆく先は、御殿の庭や美人の肩に落ちることもあろうし、道の上に落ちて人に
踏まれることもあり、土手の下の糞尿溜めへ落ちるものもある、というぐあいで、
同じ落花の花ビラでありながら落ちゆく先はさまざまで、それは全く偶然であり
花ビラと風との間に因果関係があるわけではない。これと同じように、皇太子と
生まれ、王妃となり、金持ちの子と生まれ、貧乏な家に育つのも、そういう偶然
にほかならない。その偶然をよりよく生かし努力するところに人生の生きがいが
あるのではないか。

ギリシアの哲学者プラトンは、常日ごろ口グセのように「ありがたい、ありがたい」
といっていた。友人がその理由を尋ねてみると、プラトンは自分は三つの大きな
幸福を持っているからだと答えた。すなわち第一は、人間と生まれたこと。人間は
自分の意思で生まれることはできない以上、禽獣に生まれても仕方がないのに
人間に生まれたは第一の幸福。第二はギリシア国民であること。第三は師に
ソクラテスのあること。といった。

 

─『一日一言 人生日記』 古谷綱武編 光文書院より

■ありがたいことを内観し、自覚しておくことは大切なことだと思う。
内観を日々つづけ感謝の項目を増やしていきたい・・・

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