Saku Loft Garden 野山と一緒

好きな趣味などBlogっています。

「ヒラタケ」

2006-10-20 | キノコ

2006 10 20 佐久市長土呂撮影(ヒラタケ科 ヒラタケ属)
 晩秋から春にかけて各種広葉樹の切り株や倒木上におり重なって発生する。ヒラタケというきのこは知らなくても一般に「しめじ」という名称で売られているきのこの事だといえば大抵の人は思い当たあたるにちがいない。分布はほぼ全世界であり、ヒマラヤ山麓でカンバ類の枯木上にたくさん発生している。野生の株は人工栽培されたものより歯ごたえ、味ともにずっとよい。

 傘は初めまんじゅう形で後に開いて半円形やじょうご形となる。色は初め灰青色から黒色で傘が開くと灰色から灰褐色、白色などになる。ひだは白色から灰色で柄に長く垂生する。並び方はやや疎からやや密まで変化に豊む。柄は短くきのこの中心についたり、片寄ってついたり、きのこの側面につく場合もある。色は白色で根もとには白毛状の菌糸が多数つく。
ツキヨタケは柄を裂くと黒色のシミが確認できる。ヒラタケにはこれが存在しない。
味にも香りにも癖がなく、汁物、鍋物、炊き込みご飯、てんぷらバター炒めなどどんな料理にもよく合う。

2007 11 09 佐久市桜井撮影
ちょっと年配ですがオニグルミの切り株に発生していました。


「ナラタケ」

2006-10-20 | キノコ

2006 10 20 佐久市長土呂撮影(キシメジ科 ナラタケ属)
 夏のおわり頃から秋にかけて各種の広葉樹や針葉樹の切り株や倒木上などの上に群生する。きのこの中では珍しく樹木に対して病原性をもち、植えられたカラマツ、アカマツ、ヒノキなどの林に発生してこれらの木を枯死させ大きな被害をもたらす場合もある。その一方で優秀な食用きのこのひとつとして広く知られ、「サワモタシ」、「ボリボリ」、「ツツエ」、「アシナガ」、「オリミキ」当地では「ヤブタケ」「モトハシ」などたくさんの地方名がある。これまではナラタケはひとつの種類と考えられていたが、最近の研究ではいくつかの種類に分けられるようになった。

 傘は初め半球形で後には平らに開く。色は黄褐色、褐色などで蜜色と表現されることもある。中央部にはささくれ状の鱗片があり、周辺部には放射状の条線がある。ひだ初め白色から淡褐色で後には赤褐色のシミができる。並び方は密またはやや疎で柄に直生または多少垂生する。柄は淡褐色から黄褐色で根もとは黒褐色になることもある。柄の上部に白色や淡褐色のつばをもつ。根もとには黒色の針金状の菌糸束がつくこともある。ツバのないナラタケモドキもある。

2007 09 23 佐久市杉の木撮影

2007 11 02 佐久市上小田切撮影
2007 11 08 佐久市上小田切撮影