恩田風本格ミステリーの短編集。
むちゃくちゃ良かったです(^-^)。
これまで恩田さんには苦労させられましたので、
というか、自分で勝手に苦労してきましたので(笑)、
こうやって、手放しで褒められる作品に出会えて、
とっても嬉しい(大袈裟な^^;)。
帯に、「ミステリ界“奇蹟”の一冊」とあるんですね。
「法月綸太郎氏脱帽、西澤保彦氏驚倒」なんて添えられて。
でも、“奇蹟”にはちょっぴり賛成します。
退職刑事・関根多佳雄は、「六番目の小夜子」に登場する
関根秋のお父さん(という説明は本書にはないのですが)。
その多佳雄と息子の春なども登場して、
さまざまな“謎”を鮮やかに解き明かします。
本格、とまでは言えないにしても、謎解きがある
という意味では、立派にミステリー。でも、恩田節(笑)。
12編の短編が収められているのですが、どれも、
短いのにそれぞれに世界が確立されている。
同じ人物が登場していても、雰囲気がそれぞれ違う。
しかも、毎回、登場人物と謎とのかかわり方が
“セクシー”なんですよね(笑)。
登場人物と謎とのかかわり方って、ミステリーにおいて、
というか、物語において、とても大切なことだと思います。
それが恩田さんってば、素敵なんですよね。
素敵で、セクシー。セクシーってのは、
“ちらリズム”でより強調されるじゃないですか。
だから、恩田さんは短編がいいんだと思うわけです(^-^)。
恩田さんってば、読む人をぐいぐいと物語の中に
引き込んでいくんですよね。そのパワーがすごい。
引き込まれてしまった読者は、登場人物と同化してしまうので、
謎が謎のまま置いておかれると消化不良を起こすんです(笑)。
本作の場合、明確な謎解き、というのはほとんどなく、
一応の解答にはたどり着きますが、それが正解かどうかは
分からないまま、というのが多いのですね。
それでも、今までのように悶えることはありませんでした(笑)。
それは、それで登場人物たちが納得してるから。
謎のまま放っておかれていないから。なので私にも読めました。
こういう恩田さんをたくさん読みたいなあ。
「象と耳鳴り」恩田陸
むちゃくちゃ良かったです(^-^)。
これまで恩田さんには苦労させられましたので、
というか、自分で勝手に苦労してきましたので(笑)、
こうやって、手放しで褒められる作品に出会えて、
とっても嬉しい(大袈裟な^^;)。
帯に、「ミステリ界“奇蹟”の一冊」とあるんですね。
「法月綸太郎氏脱帽、西澤保彦氏驚倒」なんて添えられて。
でも、“奇蹟”にはちょっぴり賛成します。
退職刑事・関根多佳雄は、「六番目の小夜子」に登場する
関根秋のお父さん(という説明は本書にはないのですが)。
その多佳雄と息子の春なども登場して、
さまざまな“謎”を鮮やかに解き明かします。
本格、とまでは言えないにしても、謎解きがある
という意味では、立派にミステリー。でも、恩田節(笑)。
12編の短編が収められているのですが、どれも、
短いのにそれぞれに世界が確立されている。
同じ人物が登場していても、雰囲気がそれぞれ違う。
しかも、毎回、登場人物と謎とのかかわり方が
“セクシー”なんですよね(笑)。
登場人物と謎とのかかわり方って、ミステリーにおいて、
というか、物語において、とても大切なことだと思います。
それが恩田さんってば、素敵なんですよね。
素敵で、セクシー。セクシーってのは、
“ちらリズム”でより強調されるじゃないですか。
だから、恩田さんは短編がいいんだと思うわけです(^-^)。
恩田さんってば、読む人をぐいぐいと物語の中に
引き込んでいくんですよね。そのパワーがすごい。
引き込まれてしまった読者は、登場人物と同化してしまうので、
謎が謎のまま置いておかれると消化不良を起こすんです(笑)。
本作の場合、明確な謎解き、というのはほとんどなく、
一応の解答にはたどり着きますが、それが正解かどうかは
分からないまま、というのが多いのですね。
それでも、今までのように悶えることはありませんでした(笑)。
それは、それで登場人物たちが納得してるから。
謎のまま放っておかれていないから。なので私にも読めました。
こういう恩田さんをたくさん読みたいなあ。
「象と耳鳴り」恩田陸