『ラッシュライフ』伊坂幸太郎(新潮文庫)
“謎解き”というよりは、“犯罪小説”といった趣。
『オーデュボンの祈り』以来、伊坂さんを読むのは2冊目です。
泥棒を生業とする男は、新たなカモを物色する。
父に自殺された青年は、神に憧れる。
女性カウンセラーは、不倫相手との再婚を企む。
職を失い家族に見捨てられた男は、野良犬を拾う。
そして、幕間には歩くバラバラ死体が…。
何人もの“人生”が絡み合い、そしてその上で“世界”
もしくは“世間”というものが成り立っているんだ、
というようなことを強く意識させられた作品でした。
4人それぞれの物語が並行して語られるのと同時に、
さまざまなところでニアミスだったり交錯してたりするんです。
その“違和感”というか、不思議な感じがたまりません。
なんとなく、北森鴻の作品を思い浮かべたりしましたが、
それらよりも明るい感じで、読者も救われます。
伊坂さんの他の作品のキャラクターたちがクロスオーバー
しているようなんですよね。それは、今後の楽しみのために
取っておくことにします(^-^)。
“謎解き”というよりは、“犯罪小説”といった趣。
『オーデュボンの祈り』以来、伊坂さんを読むのは2冊目です。
泥棒を生業とする男は、新たなカモを物色する。
父に自殺された青年は、神に憧れる。
女性カウンセラーは、不倫相手との再婚を企む。
職を失い家族に見捨てられた男は、野良犬を拾う。
そして、幕間には歩くバラバラ死体が…。
何人もの“人生”が絡み合い、そしてその上で“世界”
もしくは“世間”というものが成り立っているんだ、
というようなことを強く意識させられた作品でした。
4人それぞれの物語が並行して語られるのと同時に、
さまざまなところでニアミスだったり交錯してたりするんです。
その“違和感”というか、不思議な感じがたまりません。
なんとなく、北森鴻の作品を思い浮かべたりしましたが、
それらよりも明るい感じで、読者も救われます。
伊坂さんの他の作品のキャラクターたちがクロスオーバー
しているようなんですよね。それは、今後の楽しみのために
取っておくことにします(^-^)。