芦原すなおは、私の故郷・香川県の出身です。
私が住んでいたところよりも、愛媛県寄りの生まれだそうです。
あんなに小さい香川県ですが(日本でいちばん面積の小さい県)、
それぞれの地方によって、文化や風習が違うんですねえ。
連作短編というカタチで、たぶん、事件よりも料理の方が
記述が多いんじゃないかと思うのですが(笑)。
そういう部分も楽しみながら、たっぷり堪能しました(^-^)。
専業作家になったのを機に、香川から八王子へ出てきた主人公夫妻。
おんぼろな一軒家を借りて、夫は原稿に、奥さんは和裁に励みます。
庭には、香川から持ってきたオリーブの木が大きく育っており、
毎日決まった時間に、奥さんが餌付けしたミミズクがやってきます。
ちょっと亭主関白が過ぎるんじゃないか、と思う部分もありますが、
まあ、その辺は目をつぶって。なんせ奥さんができ過ぎです(笑)。
同郷の友人や、奥さんの叔母さんから送られてくる、讃岐の食材を
使って、毎回、おしそうな郷土料理が並ぶ並ぶ。
私の知らない料理が大半だったのに驚きましたが(笑)。
そんなおいしい料理で食卓を飾るこの奥さん、実は名探偵なのです(^-^)。
夫の友人に警察官がいて、毎回勤務先が変わるのですが(笑)、
その先々で不可解な事件に出会います。捜査に行き詰まると、
必ずこの家を訪れ、奥さんの手料理を食べる習慣があり、そこで
彼女の智恵を借りようという魂胆。奥さんはめったに家を出ない
人なので、作家である夫を助手代わりに使い、夫が集めた情報に
よって推理し、みごと難事件を解決してしまうのでした。
謎解きは本格。でも、醸し出す雰囲気がのほほ~んとしていて、
物足りなさを感じる人もいるかも。作品全体をつつむあの雰囲気は、
香川県の気候風土と県民性をみごとに表しています(笑)。
さらに、「嫁洗い池」の解説が秀逸です。同じ香川県出身の漫画家・
喜国雅彦が、全文会話のみ、讃岐弁丸出しで書いてるんですね。
(ちなみに、「ミミズクとオリーブ」の解説は加納朋子)
これがいい。香川県民にしか分からないあたりがたまらなくいい(笑)。
香川県民はもちろん、おいしいミステリーが好きな方はぜひ(^-^)。
「ミミズクとオリーブ」&「嫁洗い池」芦原すなお(創元推理文庫)
私が住んでいたところよりも、愛媛県寄りの生まれだそうです。
あんなに小さい香川県ですが(日本でいちばん面積の小さい県)、
それぞれの地方によって、文化や風習が違うんですねえ。
連作短編というカタチで、たぶん、事件よりも料理の方が
記述が多いんじゃないかと思うのですが(笑)。
そういう部分も楽しみながら、たっぷり堪能しました(^-^)。
専業作家になったのを機に、香川から八王子へ出てきた主人公夫妻。
おんぼろな一軒家を借りて、夫は原稿に、奥さんは和裁に励みます。
庭には、香川から持ってきたオリーブの木が大きく育っており、
毎日決まった時間に、奥さんが餌付けしたミミズクがやってきます。
ちょっと亭主関白が過ぎるんじゃないか、と思う部分もありますが、
まあ、その辺は目をつぶって。なんせ奥さんができ過ぎです(笑)。
同郷の友人や、奥さんの叔母さんから送られてくる、讃岐の食材を
使って、毎回、おしそうな郷土料理が並ぶ並ぶ。
私の知らない料理が大半だったのに驚きましたが(笑)。
そんなおいしい料理で食卓を飾るこの奥さん、実は名探偵なのです(^-^)。
夫の友人に警察官がいて、毎回勤務先が変わるのですが(笑)、
その先々で不可解な事件に出会います。捜査に行き詰まると、
必ずこの家を訪れ、奥さんの手料理を食べる習慣があり、そこで
彼女の智恵を借りようという魂胆。奥さんはめったに家を出ない
人なので、作家である夫を助手代わりに使い、夫が集めた情報に
よって推理し、みごと難事件を解決してしまうのでした。
謎解きは本格。でも、醸し出す雰囲気がのほほ~んとしていて、
物足りなさを感じる人もいるかも。作品全体をつつむあの雰囲気は、
香川県の気候風土と県民性をみごとに表しています(笑)。
さらに、「嫁洗い池」の解説が秀逸です。同じ香川県出身の漫画家・
喜国雅彦が、全文会話のみ、讃岐弁丸出しで書いてるんですね。
(ちなみに、「ミミズクとオリーブ」の解説は加納朋子)
これがいい。香川県民にしか分からないあたりがたまらなくいい(笑)。
香川県民はもちろん、おいしいミステリーが好きな方はぜひ(^-^)。
「ミミズクとオリーブ」&「嫁洗い池」芦原すなお(創元推理文庫)