劇団ぷにぷにパイレーツ座長日記

劇団ぷにぷにパイレーツ座長・石崎一気が、演劇、パントマイム、音楽等、舞台芸術の情報を、毎日発信!

完成

2015-04-03 07:39:26 | 演劇
脚本は、いつをもって、完成と言えるのでしょう?

一応、書き終えたと思う瞬間はあります。
しかし、その後、何度も何度も修正を加えなくてはなりません。
さらに、暗記中、演出時、そして稽古を重ねる中で、どんどん変えていくことになります。
それも、セリフを微調整するだけでなく、ストーリー自体が変わることもあります。

また、本番の上演を終えれば完成というわけでもありません。
再演をする時には、絶対に、脚本を直します。
「前回、こんなひどい脚本を上演したのか…」と、自己嫌悪に陥ることも少なくありません。

結局、脚本は、いつまでたっても完成しないものなのです。
永遠に成長し、変化し続けていかなくてはなりません。
脚本家は、自分の生み出した作品と死ぬまで付き合っていくしかないのです。
子どもが成人しても、親の責任がなくならないのと一緒ですね。