劇団ぷにぷにパイレーツ座長日記

劇団ぷにぷにパイレーツ座長・石崎一気が、演劇、パントマイム、音楽等、舞台芸術の情報を、毎日発信!

ダメダメ!

2016-05-31 07:57:01 | 演劇
冬公演用の新作脚本の第一稿を書き終えました。
原稿用紙にして、100枚オーバー!
「あほか」っちゅうねん!
いくらなんでも長すぎます!
読み直すだけで、どれだけ時間が掛かるか…。
しかも、想いが強すぎて、構成のバランスが崩れ切っています。
毎度、同じ失敗を繰り返しているではありませんか!
ダメダメ!
一から、やり直し!

ムーンライト

2016-05-30 08:51:54 | 演劇
きのう、夏公演に向けた3回目の稽古を行いました。
参加者は、僕を含め4名。
演出や振付が大体固まってきたので、演技に突っ込んだ稽古になってきました。

今回の公演は、前向きなメンバーが多いせいか、稽古場の雰囲気が非常に明るい!
僕のダメ出しを面白がりながら、演劇特有のルールを学んでいこうとする姿勢が感じられます。
ですから、稽古を進めていくと、その分だけ演技がしっかり変わっていきます。
3回目の稽古にして、早くも、舞台に躍動感が生まれ始めています。
不条理コントは、内容が分かりやすく、滑稽で笑いやすいものになってきました。
また、いい女役を演じる女優にちょっとしたアドバイスをすると、たちどころに妖艶になっていきます。
あまりに綺麗なので、演出している僕までドキドキしてしまうほどです。

演出家が適切な指導をすると、短時間で芝居のクオリティが上がっていきます。
この劇的な変化が生じるのが、稽古の最大の魅力です。
作品の質が上がると同時に、役者の人間的成長を促せると、なおやりがいを感じます。
さらに、共演する人たち同士が上手くコミュニケーションを取れるように配慮してあげる必要もあります。
稽古時間が素晴らしいものに感じられるように、演出担当の僕はもっと努力しなくてはいけませんね。

稽古が終わった後、参加した役者たちみんなが、こんなことを言っていました。
「稽古時間が短い!もっと稽古したい!」
演出家には、芸術家の側面があると同時に、モチベーターとしての役割も求められるのです。

写真は、休みなく稽古に取り組む僕への、差し入れのビスケットです。
あと、写真はありませんが、ケーキも頂戴しました。
調子に乗って食べていたら、確実に太る!


Reality Bites!

2016-05-29 07:14:41 | 演劇
昨夜、ちょっと遅めの時間に、舞台を志す女性と軽く飲みに行きました。
せっかく美女と一緒だというのに、話題はすべて舞台の話!
まったくわき目も降らずに、閉店時間まで、芸術について語り続けました。
僕は、なにより、芸術論が大好きなのです!

その中で、僕はかなり厳しい話をしてしまいました。
芸術の中身よりも、それに取り組む覚悟があるかどうかを確認していたような感じです。
夢を抱くだけでは、舞台は続けていけないのです。
でも、そんな厳しい話をするのは、彼女に期待している裏返し!
現実を知ってもらうことで、少しでも成長して貰えたら嬉しいです。
Reality Bites!



龍泉寺の湯

2016-05-28 07:09:45 | 演劇
日帰り温泉ハンターの私!
先日、仕事が早く終わったので、少し足を伸ばして行ってきました。
「龍泉寺の湯・横浜鶴ヶ峰店」へ!

鶴ヶ峰と聞いて、ピンとくる方も少ないでしょうね。
鶴ヶ峰は、相鉄線の駅なんですよ。
川崎に住んでいると、かなり遠い印象があります。
それで、温泉好きの僕も、これまで敬遠していました。
しかし、改めて調べてみたら、JR横浜線の中山駅から無料送迎バスが出ているとのこと。
日産スタジアムに出かける際に利用する小机駅から、僅か2駅ではありませんか!
「これは行くしかない!」と思い、このほど、初めてうかがいました。

今回、中山駅に初めて下り立ちました。
いかにも横浜線の駅といった感じでしたね。
送迎バスまで結構時間があったので、駅前のベッカーズでお茶を飲んで待ちました。
このお店のお客さんの平均年齢は、僕を除けば、おそらく80歳を超えていましたね。
うーん、進む高齢化社会!

ちょっと乗るのが恥ずかしいような派手なデザインのバスに乗って約25分!
「龍泉寺の湯」に到着しました。
どの鉄道の駅からも離れた場所なのですが、巨大な団地に囲まれて、人口が多そうな場所でした。

入館料は、なんと600円!
普通の銭湯よりちょっと高いだけなのに、一日居ても大丈夫なようです。
これはありがたい!
入浴しては涼んで休み、また入浴することができます。

まずは、露天風呂へ!
天然石を配した広々とした岩風呂には、地下2,000メートルからの豊富な天然温泉が満たされていました。
そのお湯が、無色透明なんです。
川崎の黒湯に慣れた僕は、「温泉なのに黒くない!」と驚いてしまいました。
これが普通なんですけどね…。
お湯は非常に肌に柔らかく、違和感がないので、長湯が出来る印象でした。

この施設の売りは、屋内の高濃度炭酸泉です。
体がとても温まり、夜もぐっすり熟睡できるとのことでした。
お年寄りに大人気で、ここだけ大混雑していました。
そのほか、人間の体温に近い低温のお風呂「不感の湯」。
「スーパー電気風呂」「壺湯」「寝ころびの湯」「座湯」など、色々なお風呂があります。
浴室も露天スペースもかなり広く、ゆったり入浴することができますね。

マッサージ機も充実していて、一体、何台置いてあったのでしょう?
寝ころびの間も案外広くて、ゆっくり出来ました。
さらに、営業時間が、朝6時から深夜1時まで!
施設としては申し分ありませんでした。

ただ、いかんせん、うちからはちょっと遠い!
片道75分は掛かってしまいます。
もう少し時間を掛ければ、湯河原や箱根に行けそうです。
そんなに頻繁に行くところではなさそうですが、レパートリーの一つに数えておきましょう!

さて、次は、どこの日帰り温泉に行こうかな…。

大騒動

2016-05-27 07:26:12 | 演劇
劇とはそういうものだろう?
事が事を呼び、大騒動になる。

僕が多大な影響を受けている劇作家、エドワード・オールビーの言葉です。

劇中では、以前の誰かのある行為が、現在のある人物に影響を及ぼしていきます。
やがて、主人公は、平穏な状態ではいられなくなってくるんですね。
その人物の精神状態は大きく変化し、特殊な行動を取らざるをえなくなっていくんです。
「オイディプス王」にせよ「ハムレット」にせよ、名作と言われるものは、すべてこの構造になっています。

つまり、優れた演劇においては、必ず、特異な状況にある人間が描かれています。
日常を超え人生を変える瞬間を描くことこそが、演劇の使命であり特性だと思います。