劇団ぷにぷにパイレーツ座長日記

劇団ぷにぷにパイレーツ座長・石崎一気が、演劇、パントマイム、音楽等、舞台芸術の情報を、毎日発信!

写真力

2017-01-31 07:25:15 | 美術
横浜美術館で、「篠山紀信展 写真力」という企画展を見てきました。
この展覧会は、写真家・篠山紀信さんの50年あまりにわたる膨大な仕事の中から、篠山さん自身が選んだ写真約120点を、大型パネルに仕立てて美術館の空間に展示構成するものです。
被写体は、俳優、歌手、スポーツ選手、作家、美術家、音楽家、舞踏家、歌舞伎役者ら、誰もが知っている有名人たちが中心です。
雑誌や、CDジャケット、写真集などで見たことのある作品もたくさんありました。
あらためて、篠山さんの写真が、各時代のイメージを形作ってきたことに気づきました。
また今回は、雑誌などの小さなサイズではなく、メートル単位の大きさで展示されていますから、写真の持つ真の力を確認することができました。
最近、美術館はどこも大変な混雑ぶりを見せていますが、この展覧会は週末でもそんなに混みあってはいないようです。
どなたでもお楽しみ頂けること間違いなし!
ぜひ、ご覧ください。
2月28日までの開催です。

エリック・サティとその時代展

2015-07-11 08:51:33 | 美術
しばらく美術館に行っていません。
なかなか時間が取れないのと、「どうしても見たい」という展覧会に出会えなかったからですかね。
それに、案外入館料が高かったりするのも、大きな要因です。

しかし、「これは見なければならない!」と思う展覧会が、今週水曜日から始まりました。
渋谷・Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されている「エリック・サティとその時代展」です。

エリック・サティは、20 世紀への転換期に活躍したフランスの作曲家です。
数多くの演劇作品で使われる「ジムノペディ」は、皆さんご存じの曲だと思います。
しかし、なぜ、作曲家の展覧会なのでしょう?
サティは、美術作品を制作していないのに…。

そこで、展覧会のHPを覗いてみると、こんなことが書いてありました。
サティは、芸術家たちが集うモンマルトルで作曲家としての活動を開始し、生涯を通じて芸術家との交流を続けました。
ピカソとは、バレエ・リュスの公演《パラード》を。
ピカビアとは、スウェーデン・バレエ団の《本日休演》を成功させます。
一方で、ドラン、ブラック、ブランクーシほか、数々のダダイストたちがサティとの交流から作品を生み出していきました。
あのマン・レイから、「眼を持った唯一の音楽家」と評されたこともあります。
そんなサティの活動を、芸術家との交流のなかで捉え、刺激を与え合った芸術家たちの作品を紹介する展覧会なのだそうです。

うーん!これは見ずにはいられません!
まさに、僕の好きな世界!
僕が中学生の頃、画集を買い集めたほど好きな芸術家の作品ばかりではありませんか!
しかも、舞台芸術がらみの作品も沢山出品されるようです。
本当は、僕も、こんな美術を用いた舞台を実現させたいのです。
しかし、そんな才能も資金力もないので、やむなく美術なしの舞台を展開しています。

そもそも、サティは、僕のお気に入りの作曲家です。
サティの全曲集のCDを何組も持っていますし、単独のCDも数十枚所有しています。
「ぷにぷにパイレーツ」の公演では、サティの曲が最も多く使われています。
(2位は、ドビュッシーだと思います)
もし、今後一人の作曲家の曲しか公演で使ってはならないとするならば、サティを選ばせて頂きます。
それぐらい、サティが好きなのです。
ですから、この展覧会を見ないなんてことはありえませんね。

「エリック・サティとその時代展」は、8月30日まで開催されています。
入館料は、大人1400円です。

カービング

2013-06-02 07:22:35 | 美術
ぷにぷにパイレーツの劇団員、伊東かおりさんの芸術作品を鑑賞してきましたよ。
『STUDIO SIAM COLLECTION 2013』と題された展示を覗いてきたのです。
カービングというんでしょうか?
いわゆる飾り切りの、物凄く豪華なものだと思って下さい。
メロンや大根等の野菜や、石鹸などをナイフで削るアートです。
それは見事でしたよ!
事前に情報がなければ、野菜を加工したモノとは思えません。
デザインも作者によって個性が出ていて、とても興味深く拝見しました。
ちなみに、伊東さんは、スイカを綺麗なお花に変えていました。
一見の価値はありますよ。
「数日で干からびてしまう作品を作るなんて勿体ない!」と思ったりしましたが、演劇の命はもっと短いんですよね。
食べられる芸術ですから、演劇より喜ばれるかもしれませんね。
お時間のある方は、今日までやっていますので、是非お出掛け下さい。
会場は、代官山ヒルサイドテラス・バンケットルームC棟B1Fになります。

「杜子春」は難しい!

2013-02-26 07:38:00 | 美術
3月2日(土)の「星空の下の朗読会」に向けて、「杜子春」の稽古を重ねています。
文量が多いので、それだけでも大変です。
しかし、それ以上に、内容的に、朗読が難しい作品ですね。

まず、芥川龍之介の文章が難しい!
一文が、やたらに長いのです。
なかには、200字を超えるような長文があります。
ここまで長いと、文字を目で追う分には付いていけますが、耳で聞くと意味が分からなくなりがちです。
主語がどれで、修飾語がどういう掛かり結びをしているか、きちんと伝えられるように読まなくてはいけません。
ましてや、使われている単語が古い言葉なので、スラスラ読んでしまうと絶対に意味が分からなくなります。
しつこいぐらいリフレインするのも、大きな特長です。
その辺りをきちんと理解して、とにかく分かりやすく読んでいく必要があります。
かなり緻密にプランニングして、朗読に当たらなくてはいけません。

また、登場人物の演じ分けも、ポイントになっています。
セリフのあるキャラクターは左程多くはないのですが、後半に、似たような性格の人物が立て続けに登場してきます。
要は冥界の魔物なのですが、聞き手が混乱をきたさないよう工夫しなくてはなりません。
ちょっと”くさい”ぐらい特長を付けて、演じ分けていくつもりです。

そして、なにより、クライマックス・シーンの母親(馬)のセリフが、信じられないほど難しい!
たった一言なのですが、それだけに、絶望しそうになるほど難しく感じます。
このセリフが決まらなくては、「杜子春」を読む資格はありません。
すべては、このセリフに掛かっています。

技術的なプランは既に立ててありますが、あとは、本番時のテンションです。
これは、当日のお客様の空気に合わせるしかありません。
しかも、プラネタリウムでの上演ですから、読み手の僕にはお客様の顔が見えないのです。
うーむ、これは厳しい条件です。
集中力を最大限発揮して、作品の世界を体現していきたいと思っています。

朗読というメディアは、視覚を封じられている以上、そもそも難しいものです。
ましてや、芥川龍之介作品という高いハードルが掛けられています。
なんとかそれを乗り越えて、「面白い!」と思って貰える朗読に出来るよう、最後まで考えていきますね。

ステンドグラス

2012-06-07 17:21:35 | 美術
昨日、ステンドグラスの展示会を見てきましたよ!
西武池袋店6階アート・ギャラリーで開催されている「Glassy Life -ステンドグラス、グラスフュージングによる2人展-」です。
アートディレクターとして活躍している中野竜志さんと、ガラス造形家・山本えりこさんの2人による、ガラスが織り成す光と色彩のステンドグラスの世界を見ることが出来ます。

ステンドグラスというと、ヨーロッパの教会や、公共空間などに設置される壮大なものを想像しますよね。
しかし、この展示会では、卓上に置けるランプだったり、お茶室の屏風の代わりに置くついたてなど、従来のステンドグラスのイメージを覆すような作品が中心となっていました。
しかも、中野さんのデザインは、いわば“和モダン”です。。
金魚や朝顔など、浴衣の柄にでもなりそうな涼しげなものが多く見られました。
ステンドグラスのイメージが大きく変わりましたよ。

なぜ、僕が、ステンドグラスの展示会を見に行ったかですって?
それは、中野さんご夫妻と僕は古くからの知り合いなんです。
これまで、何度かご一緒に食事などをさせて頂いたことがあります。
そんなご縁で、お邪魔させて頂いたんですね。

この展示会は、6月12日(火)まで、開催されています。
気軽に見ることが出来ますので、池袋にお出掛けの際には、是非、覗いてみて下さい。
説明を聞きながら見ると、ステンドグラスの奥深さが良く分かりますよ!