いやあどうもです。発達障害について考えていて,というか実はSOMOSOMO,発達と臨床,その妙なるイチカンケーについてイチコーサツ的なイチモツをでっちあげてやろうか? と思ってたのですが,なかなか思うにまかせませんな。
で,まあ,いったい発達なる概念つうのは臨床にどう寄与するのか,もとい,発達と臨床の関係性ってのはいかなるもんか,いやこれノーガキじゃなくてね,発達の人が発達と言うてる時と臨床の人が発達て言うてる時と,およびその逆・裏・対偶と,なんか傍から見て噛み合わないなあナンデダロ? と思うわけで,なんかそういうナンジャモンジャが翻って,発達障害ブームktkr儲とアンチ粘着厨を生み出し,さらに政治経済的状況も絡んで,それぞれの真心,ちっとも相互に伝わってないじゃないか! と思うわけで,なんとかその文脈を読み取りきりたいと思うのですが,いやはやなんともはや。
まあそれでな,今日のややこしい状況な,それを発達だけに,メタ的に発達的に眺めてみたいと思うわけで,なんかエー本ないかと探してたのですが,
まあタイトルまず読めないというか区切りすらわからんというかなんじゃこりゃって感じですが,ジヘイショウ・コウゲン・サッキということで,ここは素晴らしいインターネットですね,バカにも智恵袋,ジヘイショウはまずよしとして,コーゲンこれはすなわちModernologyであります。モダーンをロジックするってことです。ちなみにフューチャーをロジックするのがFuturology,未来学です。で,サッキ。いわずと知れたゾーンプレスの生みの親であります。バレージ,マルディーニ,ライカールト,ファンバステン,フリットらを擁したACミランは圧倒的な強さでスクデットをものにした…………もとい,なんつうか,覚え書きっつうか箇条書きっつうかエッセイっつうか,要はあんまり形式ばらないような記述を集めたものということになります。要は自閉症の今昔にまつわるよしなしごとをそこはかとなく書き綴ったもの的な何かという感じになるんでしょう。
まあでも懸命なる読者レディースアンドジェントルメン諸氏でございますれば,著者の石坂好樹先生のお名前とタイトルでははあと思うところがあるかと思います。それはなにとぞあなたの心の中にしまっておいてください。
まあつってまだ僕も読んでないんですけど,とっかかりが狼少女というところからして,期待できるにもほどがあると思わざるをエナスなんでございます。
あともうひとつ,これはまだ出てない本なんですが,
愛着理論と精神分析
ピーター・フォナギー 著
遠藤利彦・北山 修 監訳
監訳者の並びを見るだに,ワックワック(リズムバンド聴きたく)なっちゃうわけですが,その出版のノーガキたるや,こうだ!
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ボウルビィの提唱した愛着理論はもともと精神分析の中から生まれた発達理論であるが、一方は実証科学の理論として、他方は臨床ケースを扱う主観的理論として別々に発展を遂げ、研究者間の交流もなされなかった。しかしながら近年、成人の分析治療を行う上での乳幼児観察の重要性やパーソナリティ障害の治療などを通して、愛着理論研究から得られた知見の有用性や両者の共通性が再認識されるようになってきた。本書は、これまでのそうした両者の不幸な関係を解消するために、愛着理論に基づいた発達心理学的知見を、歴史的発展を踏まえて整理・概観したうえで、英米の精神分析理論のなかに位置づけ、両者の橋渡しを試みた、いずれの研究者にとっても画期的な書である。
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Viva! と思いつつ……まあなんか冒頭の僕の疑問,これ読めば相当すっきりしそうな気がするんですが……まあでもいいやね,こういうの読みたいと思うときに,そういう本が出ると,嬉しい共時性ということにしておきたいネ。
ちなみにフォナギーさんといえば,昔紹介した,
なんかもそうですが,実証と臨床の架け橋的な仕事をしているようでありますな。
まあそれはさておき,子どもの臨床における,発達障害的な側面と,情緒障害的な側面,これは結局,両輪といわざるを得ないわけですが,情緒障害的な側面については,今後,というか昔からそうだともいえますが,愛着って文脈でメインに語られていくのだろうな,と,自明なことを思うわけですね。
じゃあ一方で,発達障害的な側面,これはどのように解明されていくのかといえば,よりバイオロジカルでニューロロジカルな方向で進むはずですな。
まあこういう本も出てるわけですが,ここでちょっと思うのは,別に上記の本をくさすわけでもなく,啓蒙本というのは確かに必要だとは思うけれど,じゃあ,こういう知識をきちんとあつめた,ガッツリした専門書ってあるのんか? って言うと,ウーン,ないんですねえ。専門書がないのに,啓蒙書が出るってなんとも不思議な状況だと思うのですが,もしこの啓蒙書を専門家が専門書として読んでるのなら,それは上記の本の著者たちの本意とはならないであろうと思っちゃいますね。
あと啓蒙本で気をつけたいのは,
診断が素人でも出来るなら専門家は要りません。そしてDSMも同断ですが,この手の本を読むと,僕らみんな病気で障害があることになります(ある面ではそうかもしれないけど)。でもそれは学問とはいえないし科学ともいえない。いえるわけがない。その非科学性たるや,将星が落ちた→孔明は死んだ!→死せる孔明生ける仲達を走らす→魏軍涙目,ですよ(なんだそら)。
じゃあ専門性ってなんなんだ,ということなんですが,どうでしょうかね。
ということで,投げっぱなしだけど,今日はこの辺で。
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愛着理論と精神分析
ピーター・フォナギー 著
遠藤利彦・北山 修 監訳
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なんかもそうですが,実証と臨床の架け橋的な仕事をしているようでありますな。
まあそれはさておき,子どもの臨床における,発達障害的な側面と,情緒障害的な側面,これは結局,両輪といわざるを得ないわけですが,情緒障害的な側面については,今後,というか昔からそうだともいえますが,愛着って文脈でメインに語られていくのだろうな,と,自明なことを思うわけですね。
じゃあ一方で,発達障害的な側面,これはどのように解明されていくのかといえば,よりバイオロジカルでニューロロジカルな方向で進むはずですな。
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まあこういう本も出てるわけですが,ここでちょっと思うのは,別に上記の本をくさすわけでもなく,啓蒙本というのは確かに必要だとは思うけれど,じゃあ,こういう知識をきちんとあつめた,ガッツリした専門書ってあるのんか? って言うと,ウーン,ないんですねえ。専門書がないのに,啓蒙書が出るってなんとも不思議な状況だと思うのですが,もしこの啓蒙書を専門家が専門書として読んでるのなら,それは上記の本の著者たちの本意とはならないであろうと思っちゃいますね。
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診断が素人でも出来るなら専門家は要りません。そしてDSMも同断ですが,この手の本を読むと,僕らみんな病気で障害があることになります(ある面ではそうかもしれないけど)。でもそれは学問とはいえないし科学ともいえない。いえるわけがない。その非科学性たるや,将星が落ちた→孔明は死んだ!→死せる孔明生ける仲達を走らす→魏軍涙目,ですよ(なんだそら)。
じゃあ専門性ってなんなんだ,ということなんですが,どうでしょうかね。
ということで,投げっぱなしだけど,今日はこの辺で。
アリエナス!そしてマストバイじゃないすか!!
おいらどれだけこの二人につぎ込めばいいんでしょう・・・
杉山御大は案外これを狙ってるんじゃないでしょうかね。
困ってる 子どもはみんな 発達障害 (字余り)
そうすりゃ医療からの援助の手が入りやすくなるでしょうし。
うがちすぎでしょうか?
と、psy-pubさんに聞いても分かることではないのでしょうけど。
「発達」と「発達障害における発達」はかなり質が異なる概念であるように思えますが、最近子どもの攻撃性の研究を読んでて、行為障害と並んでADHDがよく出てきていて、それが愛着の文脈で論じられたりもしていて、向こうの発達心理学者にとっては同じ意味合いの発達なのだろうか、と考えたりして、当たり前のようなそうでないような、よく分からないです。
補足ですが、今度Fonagyが来日します。Attachment and psychoanalysisもそれに合わせての出版のようですし、Mentalization based treatmentの翻訳も出版されるようです。発達に関しては実はAffect Regulation, Mentalization, and the Development of the Selfがいいのではないかと思いますけど。
近いうちにそのエントリをあげたいと思います。希望的観測ですが。
コメントありがとうございます。
発達心理学者と精神分析家が共監訳というのは画期的ですね!
>「発達」と「発達障害における発達」はかなり質が異なる概念であるように思えますが
そうなんですよね。発達障害における発達ってのが,概念的な定義はともかく,いまいち見えてこないなと漠然と思ってます。発達上にみられる「分断」された行動のヴァリエーションのようなイメージをもっております。
別のコメント欄のnishikawaさんのほうでも思いましたが,少なくとも,日本の発達障害ブームを主導してるのは(事後的な追従はさておき)従来からの「発達障害学会」でもなく,発達心理学者でもない,という不思議です。強いて言えば,児童精神科医なんですかね。でも日本に何人いるんでしょうか。100人くらいでしょうか。
Fonagy来日,情報ありがとうございます。どこかネット上で宣伝されてるのでしょうか? それともクローズドな集まりなのでしょうか。気になります。
Mentalization based treatment,これでしょうかね。
●メンタライゼーションと境界パーソナリティ障害
http://www.iwasaki-ap.co.jp/information/2008/02/_mbt.html
……情報少ないなあ。目次くらい載せてホスィ。
ていうか,原書のほう,自分も過去記事ありましたね(nocteさんのコメントもあり)
http://blog.goo.ne.jp/psy-pub/e/1f172b9bf7b0a98cd4f76f40b489d5ea
>近いうちにそのエントリをあげたいと思います。希望的観測ですが。
ぜひ読みたいです! お忙しいと思いますが,何卒がんばっていただきたいです!
でも残念な事に、その方向はこれ以上進むとすげーやばい方向に進みそうなので、後は任せます。持病の癪とか出そうだし。
>でも残念な事に、その方向はこれ以上進むとすげーやばい方向に進みそうなので、後は任せます。
これはいただけねーw
ま,とはいえ,もし僕が思ってるのと同じであれば,確かにその点については,筆のすべりにまかせた風の意図的な筆のすべらせによるウジャラウジャラ節が取り戻せそうなら,なんか言ってるようでその実なんも言ってないけど,なんか含みがあるような気がしなくもないような極めて曖昧などうとでも取れる書き方でもって,書いたり書かなかったりしたりしなかったりするかもしれませんがよくわかりませんねw