心理学の本(仮題)

【職場に】心理学書編集研究会(略称:心編研)による臨床心理学・精神医学関連書籍のブックレヴュー【内緒♪】

ノーマーク爆牌党あるいは分析の隠れ身

2005-11-04 13:49:21 | 精神分析
 どうもです。オヤジ(もちろん,チョイ不良オヤジ(by LEON)の方ですが,何か?)化が進んでいる以外の理由などないと思うのですが,枕詞との自律的呼応が顕著でありまして,「ノーマーク→爆牌党」とか「快調→ロプロス(怪鳥ね)」とか,もうどうしようもなく自生思考が働いてしまいますねえ。まあ単なる駄洒落を知的に権威付けしようとするという『AERA』のコピーの轍を踏むことだけは避けねばなりませんな。ああなってはお終いですからネ。
 さてもさても,今日紹介するのは,以前,刊行のお知らせのみをしたこの書籍です。


フロイト 全著作解説
フロイト 全著作解説
ジェームズ・ストレイチー, 北山 修

 ストレイチーとは言うまでもなく,フロイトのStandard Editionの編訳で有名なのですが,「え~今さらそんな人の解説なんて読みたくないよ~,トニ~~,力が出ないよ~」という御仁もいらっしゃるかもしれませんが,そんな人には「ば~かたれめが~,こ~んにゃろめが~,グゥーーーレイトウ!」って気分ですよ,実際。あの…その…アレだ,読め。以上。
 なんていうと,あまりにアレなんですが,この本,実は非常に実用的な側面がございます。それはなにかと申しますれば,「フロイト著作事典」という側面です。まあこれはオビに書いてあるので自明なんですが,実際に使ってみると本当によく分かるのですが,オリジナルの初出から英語版,日本語版のすべてのタイトルの文献年表が載っており,これが非常に「使え」ます。フロイトの著作を引用するときにはすべて網羅できるのでオススメなんです。日本教文社とか人文書院とかややこしいやつも一目瞭然ですよ。まあそれがなくともストレイチーのドライな記述は一読の価値アリだと思いますた。

 そしてこれを読んでいたら,知らない間に,『ヒステリー研究』の新訳が出てることを知りました。まさにノーマーク・ノーマーク。ニューヨーク・ニューヨーク。スイマセン,ただの勉強不足です。


ヒステリー研究 上
ヒステリー研究 上
ヨーゼフ・ブロイヤー, ジークムント・フロイト, 金関 猛

ヒステリー研究 下
ヒステリー研究 下
ヨーゼフ・ブロイヤー, ジークムント・フロイト, 金関 猛

 これ,訳者はドイツ語学者ですね。フロイト新訳プロジェクトですか……。まあ上記も含め,今後いろんなところでいろんな動きがありそうですね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿