マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

サティの「金の粉」

2016-08-28 23:10:08 | ラ・プロムナード・ミュジカル
今日は、2番目に弾く、エリック・サティの「金の粉」について。
サティという作曲家は、一言でいえばちょっと風変りというか、そんなかんじでしょうか。
サティという人について語れば、長くなってしまうので、詳しくは書けませんが、パリ・コンセルヴァトワールに入学させられるものの馴染めず、ノートルダム寺院や国立図書館などで、ゴシック建築やギリシャ神話、グレゴリオ聖歌などに興味を持っていたようです。
その後、生活するためにモンマルトルの文学酒場などで演奏をしつつ、その頃の画家たちとも親交を持ちます。
ドビュッシーとの友情は長続きしたようで、相互に影響しあったようです。
サティの曲名はユニークなものが多く、「乾からびた胎児」とか「ぶよぶよした本当の前奏曲」とか、いったいどんな音楽なんだろうと思ってしまいますね。
でも、シンプルで独特の魅力ある曲が多いですね。
1866年生まれのサティは今年が生誕150年で、何か弾こうかと考えたとき、ジムノベディやグノシェンヌとか言った、サティらしいちょっとメランコリックな曲も考えましたが、気分が乗らず、「ジュ・トゥ・ヴー(お前が欲しい)」と同じようなミュージック・ホール風のワルツで「金の粉」にしました。
オーケストラ用のワルツとして1902年に作曲され、サティ自身がピアノ独奏用の版も作りました。
ミュージック・ホール風の甘美なワルツです。
ニ長調に始まり、ト長調やイ長調、ホ長調などに転調します。

CDは、高橋アキ氏の 高橋アキ プレイズ エリック・サティ-1 がいいですね。



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