楽天経営主義

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日常を気ままに綴ります。

さっさと決めろ!消費税

2012年02月03日 | 日記
通常国会が始まりましたが、消費税の審議は全然進まないようですね。

私は、もちろん増税はうれしくないですが、多くの人と同じく増税を
仕方なく思っています。

意見として多い、「消費税増税はわかるが、その前にやるべき事がある
からそれらをちゃんとやってから増税しろ!」という意見には反対です。

そんなことを言っていたらいつまで経っても増税なんかできませんし、
増税をするというゴールを決めた上で、その税収見込み内で何ができる
のかを決めるべきだと思います。

「やるべき事」何をするんでしょう?
公務員削減、給与カット?
議員定数削減?
気持ち的にはわかりますし、やらなければならないことですが、これら
によって削減できる支出なんてしれています。
増税しなければならない、根本的な理由である、収入と支出の不均衡を
解決する手段とはなり得ないのです。

そんな事で審議を遅らせるよりも、赤字となった貿易収支に対する対策
を講じるべきだし、本気で経済振興策を考えていかないと、消費税を
いくら挙げても、税収は結局増えない事になってしまいます。

野田首相は不退転の決意で挑むらしいですが、消費税のアップなんか
よりも、20年にわたって低落を続ける日本経済を復活させる(=税収増)
というようなもっと大きな事に不退転の決意で挑んで欲しいと思います。

ところで、消費税で気になっていることがあります。
我々が行政の仕事で行う専門家派遣制度などの報酬は税込みになって
います。
私の記憶ではこの報酬は前に消費税が3%から5%に上がったときに
全然金額が変わっていません。
我々専門家は2%の値引きを強いられたわけです。
こういったことによる、実質的な収入減の方が、消費税の増税よりも
消費意識を低くするわけです。

政策の実行者である行政が政策目的を理解せずに、こんなことをして
いるから、経済の復活にも効果的な施策がうてないのだと思います。
次の消費税アップの時は、ちゃんと報酬に反映して欲しいと思います。