EIの猛禽ハヤブサの調教日記

私が飼っている猛禽類、特にハヤブサの飼育、調教状況を写真とともに日記にしています。

帰ってきたカラス

2009年02月01日 | Weblog

寝坊して昼過ぎに狩りへ。

山間のカラスのたまり場に行こうと移動中、地元の田んぼにカラスの群れ発見。全部で50羽くらいか。

すかさず、サーシャを800mほど離れた場所で放す。

上げ鷹で狙う。

カラスのいる方へクルマで移動し、サーシャを誘導する。

しかし、サーシャは低く飛んできてしまい、カラスたちは雲の子を散らすように逃げてしまった。

カラスたちは凄く警戒心が強い。

サーシャも「これはいけない!」と思ったのか、一度その場所から離れ、1kmくらい離れたところで50mくらい上空に上がった。

田んぼにちらほらカラスが下りて餌を探し始めた。

5分くらいするとサーシャは、再びこちらへ帰って来て、今度は50mくらいの高さからアタックを開始した。

田んぼのすぐ近くの木々にカラスたちは避難した。

しかし、サーシャは木に止まっているカラスたちに急降下で脅して追い立てる。

飛び立ったカラスにやや上からアタック!

「ウォッ!」

接触!

カラスの背中辺りにサーシャの爪が掛かったようだ。

しかし、外れてしまい取り逃がした。

おっしい!

その後、私も木の下からカラスたちを追い払って飛び立たせる。

それを上から狙うサーシャ。

タイミングが難しい。人間がいいと思うタイミングとハヤブサがいいと思うタイミングが違うようだ。

惜しいのがもう一回あったが、獲れなかった。

獲れはしなかったが、久々にエキサイティングだった。

サーシャは、かなりの回数アタックした。

「もうこの辺でやめておこう。がんばっても獲れなくてかわいそう!

サーシャをフィストコール。

手元に戻ってきたとき(今日は、入り組んだ場所のためグローブに呼んだ)少しハーハーしていた。

「よくがんばったな!えらいえらい。」とほめてあげたい気分だった。

その大立ち回りをした場所は、資材置き場みたいになっていて木が点々と生えているところで、ハヤブサにとってはやりにくいと思うが、そんな場所でも獲れる可能性を見出せたのは収穫だった。

それにしても昨日に引き続き、風が結構強かった。

2回目は、やむを得ず風下から抜き打ちで狙ったが、あっという間に逃げられてしまった。

カラスたちが地元に帰って来てくれたなら、平日の朝でも狙えるのだが、どうだろうか。

体重783g。餌85g。