Stay Gold・鍼灸整復一花院・ 若杉昌司

鍼灸整復を生業として、食べること・歩くこと・生きることを大事にしている自由人

思うツボの取り方(体表標示法・体表の目印②)

2017-01-27 11:27:50 | 東洋医学
②活動標示・動的な目印
関節・筋肉・皮膚が活動することによって現われる
間隙(すきま)、陥凹部、隆起部、シワ、横紋(ヨコジマ)を利用して
経穴(ツボ)を取る方法

写真参照

経穴名:解谿(かいけい)
取穴法:外踝(がいか・外くるぶし)の最尖端に水平で
    足背と下腿の境界線の横紋の中央に取る

※注釈
写真では足首の横紋のちょうど中央に
お灸をすえている経穴が解谿です。

足首を伸ばした状態(底屈)から
曲げた状態(背屈)にしたときに
足首の横紋中央で陥凹部が現れます。
後は
外踝の最尖端に対して
水平かどうかを確認してください。

解谿の効能などの詳細は追ってお伝えします。

公益社団法人 大阪府鍼灸師会 スポーツ鍼灸プロジェクトチーム 若杉昌司
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思うツボの取り方(体表標示法・体表の目印①)

2017-01-27 11:26:39 | 東洋医学
①固定標示・固定した目印
骨・関節・筋肉の陥凹部、隆起部などの
外見上の固定した部分を利用して
ツボを取る方法

写真参照

ツボ名:陽陵泉(ようりょうせん)

取穴法:腓骨頭(ひこっとう)の前下縁に取る

※注釈
膝の最も外側の少し下にグリグリッとした骨があると思います。
それが腓骨頭です。(写真:○印部分)
そのグリグリの前下縁に取ります。

腓骨(ひこつ)は
下腿(かたい)の外側(がいそく)にある細長い骨で
上端では腓骨頭を
下端では外踝(がいか・外くるぶし)を形成しています。
この上端と下端の顕著な隆起部は
簡単に手に触れることができると思います。

※注意
写真では
陽陵泉から真下1寸にある胆嚢穴も載せています。

陽陵泉・胆嚢穴の効能などの詳細については
下記の投稿をご覧ください。
思うツボ:陽陵泉(ようりょうせん)
思うツボ:胆嚢穴(たんのうけつ)

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思うツボの取り方(骨度分寸法)

2017-01-27 09:53:36 | 東洋医学
骨の長さ

つまりは関節と関節の間の距離を目安に

人体の各部の大小長短を測り

寸尺を長さの単位として

それぞれのツボを取る際の基準とします

これを骨度分寸法といいます

(写真参照:図1-1 常用骨度分寸法)

※注釈
男・女、老・若、痩せ型・肥満型などに関係なく
測る対象の人の寸尺(骨の長さ)を基準とします。

その人にはその人の寸尺がある。
個々には個々の寸尺がある。
そういうことになります。

長さの単位:1尺=10寸

※反省
ツボの取り方(取穴法)を
お伝えしていなかったですね。

おおいに反省しております。

できる限り解りやすい言葉で
時には東洋医学的専門用語を絡めながら
お伝えしたいと思います。

今後ともよろしくお願いします。

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思うツボ:膝眼(しつがん)【別名】犢鼻(とくび)

2017-01-27 07:25:27 | 東洋医学
慢性的な膝の痛みには

食事で養生するならば
生姜が一番です

お灸で養生するならば
先に投稿した陽陵泉・胆嚢穴に加えて
膝眼もいい経穴(ツボ)です

右膝の次に左膝も共に
お灸をすえましょう

くれぐれも火傷にご注意ください。

【取穴法】
体育座りをして膝蓋骨の下縁
膝蓋靭帯の内側・外側の陥凹部中央に取る

【主治】
慢性膝痛、膝の柔軟性を取り戻す

急な坂道や険しい山道の下りで
最も負担の掛かるの関節は
股と膝です

慢性的な膝の痛みは
関節の柔軟性が少しずつなくなっていくからです

年齢とともに
階段を上るよりも
降りる方がツラくなるのはその為です

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