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Potter's Diary

私の生活諸々と陶芸作品の紹介(ヒューストンより)

カンヌ、モナコ一日ツアー ニース・その3

2012-06-20 | 旅行

夫の学会が終わった翌日、カンヌ、モナコを含めた一日ツアーがあったので、参加しました。普通の観光バスかと思ったら、ミニバンで参加者もわれわれ含めて5人。運転手、兼ガイドのお兄さんは無口系。なので、ガイドも最低限のことしか言わず、うるさくなくてよかったけど。
上の写真はニースの西の海岸。この絶壁のような海岸にへばりつくようにある住宅街はものすごい高級住宅地なのだそうな...

まずはカンヌへ。旅行予定ではカンヌは最後だったはずなのに、なぜ?と思ったら、この時期ちょうどカンヌでは映画祭の真っ最中。たくさんのセレブリティが来ていて、午後のカンヌは一般の車は立ち入り禁止になるのだとか。なので朝一番、セレブリティたちがまだホテルで寝ている時間帯だけ一般人は観光させてもらえるそうな...

これがセレブリティたちが上るレッドカーペット。


黒澤明監督の手形!!

あっという間にカンヌを後にして、ヨーロッパ最大のヨットハーバーだというAntibesという街へ。

 
 
Antibesの街はとてもかわいらしい街で、あちこちに花がいっぱい。アンティークのお店がならんでいたり、ファーマーズマーケットが開かれていました。色とりどりの野菜、果物、香辛料がならんでいて、その色あざやかさに目をうばわれます。

この魚屋さん、店自体が刺身の船盛りみたいで、とってもきれい。

1時間足らずでAntibesを出発し、午後のコースへ。海岸を離れ、16世紀ころのたたずまいをそのまま残す、小高い山の上にある小さな街St-Paul de Venceへ。



ここにはシャガールが晩年住んでいた街だそうで、ミロや、マティスの作品が自然の中に溶け込むようにあるのだそうですが、時間がなくて、街中を散策することができませんでした。今回の旅で一番くやしかったことです。このツアー、一日でこれだけ見ようっていうのが、そもそも間違いでした。

この後海岸に戻り、これまた海を見下ろす高台にある中世の街Ezeへ。
  
 
こんなタイムスリップしたようなかわいらしい中世の街

そしてモナコへ。


モナコではちょうどフォーミュラー・ワン(F1)グランプリが始まろうとしていました。おかげでご覧の通り、レースが見える道路という道路すべてにたか~い塀ができていて、景色がまったく見えません。お金を払わないヒトには見えないようになってます。上の写真は背の高い夫に頼んで、ちょっと低くなっている塀の上からなんとか撮ってもらいました。私の身長では何も見えません。あんまりだ!!

モナコの宮殿。外見は意外とシンプルですが、中(撮影禁止)はさすがにゴージャスでした。ここにグレース王妃がいらしたのねぇ...

高台にある宮殿からわずかに見えたF1レースの車。練習中だったようですが、音だけはものすごく、レースが始まって、何台もの車がいっせいにこんな音を出したら_、と考えると恐ろしいものがあります。モナコに住んでる方たち、大変ね。

一日ツアーはこんなかんじで終わりました。結局モナコもF1レースのせいで、道路が閉鎖になっていてカジノ・ド・モンテカルロも見ることができませんでした。まったくとんでもない時期に来てしまったようです。皆さん、5月終わりにニース界隈には行くのはやめましょう。ホテルは通常の3倍くらいの値段になるし、いいことありません。ま、どうしてもF1を見たい、とかセレブリティーに会ってみたいっていう方は別ですが_。

 

 

 


シャガール美術館 ニース・その2

2012-06-19 | 旅行


ニースには例によって夫の学会で行ったのですが、こういった学会では、期間中に学会主催の懇親会・ディナーパーティがよくあります。今回は、ニースにあるシャガール美術館でパーティーがあるということだったので、おまけ参加の私ですが、行く前からもうかなり楽しみにしておりました。それにしても美術館でディナーって、どこで食べるのだろうと思っていましたが、ナント、このとおり絵の前、美術館そのもの、展示会場でのディナーパーティーでした。なんて大胆な、ゴージャスな企画なんだろうって、私はすっかり感激してしまいました。反面、「ワインなんかを持って歩き回って、そそっかしいヒトが転びそうになって、グラスがア~レ~なんてことになって、あそこにある絵にでもかかったらどうなるわけ?」なんて思うと、ドキドキでしたけど_。

 
美術館の正面玄関とその前庭。

なぜかディキシーランド・ジャズ... 

 
贅沢にもシャガールのたくさんの大きな絵たちに囲まれて_。


かわいらしいステンドグラス

 
コンサートホールのステンドグラス「天地創造」と、中に美しい絵が描かれているハプシコード

  

お料理もなかなかおいしくて、夢のような時間が過ぎて行ったのでした。


南フランス、ニースへ

2012-06-10 | 旅行

先日、南フランス、ニースへ行ってきました。最初の二日間は雨でしたが、3日目からからりと晴れ、気温は日中30度近くまで上がり、予想通りのニースになりました。


ホテルの窓から。


夜の海岸

 
旧市街

ニースの街には旧市街地という昔からの建物の密集地があり、細い路地にいろいろな面白いお店が並んでいます。そう広くない地区なのですが、いろいろなお店にひかれて歩いていると、いつの間にか自分がどこにいるのかわからなくなります。夫の学会中、一人でフラフラしていて迷うこと数回。でも南に行けば海だし、北に行けば電車の線路があるし、っていうかんじなので、なかなか楽しく迷子になりました。






小さな路地にはレストラン、花屋さん、肉屋さん、香辛料のお店などなど...

ニースの街の中にはレストランがいたるところにあります。南仏料理ってどんなものだろう、と楽しみにしていたのですが、泊まったホテルのある界隈のレストランときたら、どこもピザ、パスタの宣伝ばかり。
「ここまできてイタリアン!?」
で、考えてみると、ニースってイタリアのすぐそばなのね、それでイタリアンがあんなに多いの??
とにかく正当な南仏料理のお店を探すほうが難しい。


到着後、雨のため、ホテルのすぐそばのレストランで食べたパスタ。


ニース名物(?)のソッカ(ものすごくあっさりした味で、甘くない失敗したクレープみたい)


旧市街を抜けたところにある広場-Place Garibaldi


ドイツの旅 3 ベルリンとベルリンフィルハーモニー

2012-01-19 | 旅行

ミュンヘンから、今回の目的、ベルリンフィルの本拠地のベルリンへ。2年前に訪れて以来、2度目になります。前回聴いたのはグリエールのホルンコンチェルト。ほんっとにすばらしい演奏で、なぜあの翌日ももう一度聴きに行かなかったのかと今でも悔やまれます。なので、今回は大好きなR.シュトラウスの「ドンキホーテ」のことですし、二日連続でチケットを取りました。一日目はちょっと後ろの方でオーケストラ全体が見渡せる席。二日目は、前から3番目の左よりの席。

一日目の座席から見たホールの中


先に出てきて音あわせをしているダブルベース奏者たち(2日目の席から)

今回のコンサートはシュトラウスの「ドンキホーテ」とエルガーのシンフォニーNo.1だったのですが、エルガーの曲はほとんど聴いたことがありませんでした。ただ、映画「オーストラリア」のバックに流れていた雄大な美しい曲が何か調べたら、エルガーの「エニグマ」だったり、ラジオでよく聴く「愛のあいさつ」など、調べてみるとエルガーの曲は知らないうちにけっこう私たちの耳に入っています。でもこのシンフォニーは、初めてでした。なので、旅行前に夫がさっそくCDを買ってきて、何度か聴かせてくれました。この曲はきっと演奏者にとってはとても難しい曲なのだろうと思われました。とにかく弦楽器がものすごく早いテンポで流れるように演奏されるのです。でもさすがにベルリンフィルは素晴らしい演奏をしてくれました。ラッキーなことにコンサートマスターはまたしても樫本大進さん。この天才の集合体のようなスゴイオーケストラを引っ張って見事な演奏を聞かせてくれました。エルガーのシンフォニーはあまり知らなかっただけに、期待もしていなかったのですが、聴けば聴くほど美しい曲で、エルガーという作曲家を再発見したような気持ちです。席を替えて2日にわたって聴けたのは、オーケストラと曲の違う顔を見られたようで、これまたとても面白かったです。今、帰ってきて、車の中、家の中でもエルガーのシンフォニーNo.1をかけて、あの余韻を楽しんでいます。

ベルリンの街は、前回エジプトの帰りに寄ったのでけっこう疲れていたせいなのか、観光バスでベルリンの歴史を見て回ったせいなのか、けっこう暗いイメージがありました。今回はもうちょっと違うベルリンの顔を見たくて、クリスマスマーケットや、デパートなどを歩いてみました。私、知らない街のスーパーマーケットや、デパートを見て歩くのが大好きなのです。特に食料品、そこの文化がわかるような気がして、時間があると、よく見て歩きます。ミュンヘンでも、寒いのでいくつかのデパートをブラブラしましたが、なんだか日本のデパートに似ていました。でもココ、ベルリンのKaDeWeというデパート、とてもうつくしぃ~いデパートでした。


そしてとくに食料品売り場がものすごく充実していました。日本と違って売り場は地下ではなくて最上階のすぐ下、レストラン街の下にあるのですが、あんなに大きなチーズの売り場はみたことがありません。おまけにシーフードのバーカウンターなどがあって、朝からシャンペンを飲みながら牡蠣などをつまんでいるヒトなんかがいて、オシャレです。そして最上階のレストラン。ビュッフェ形式で、トレーを持って好きなものをのせていって、最後に重さで会計をしてもらうやり方のレストランですが、その種類の豊富なこと!!そしてディスプレーがとても美しいし、食事の席も斬新なデザインでオシャレ。こ~んなデパートがうちの近くに欲しい!!!

今回のドイツの旅。寒くて天候にもあまり恵まれたとは言えませんが、おもいっきりステキな旅だったと思います。クリスマスマーケットはどこもきれいで、雨なんか気にならなかったし、12月のドイツはとても魅力的でした。


ドイツの旅 2 ノイシュヴァンシュタイン城

2012-01-17 | 旅行

バイエルンの国王ルートヴィヒ2世が、ワーグナーに心酔して造った夢の城、ノイシュヴァンシュタイン城。ミュンヘンから一日観光のバスがでているというので、出かけてみました。この日は朝から雪模様。最初に訪れたのは、リンダーホーフ城。ルートヴィヒ2世がフランスのルイ14世にあこがれて、ロココ様式で造らせた城だそうな...


城というわりには中は意外とこじんまりしていて、ハリウッドにあった豪邸はもっと大きくてすごいのがあったなぁ、などと思いながら見てしまいました。しかし、さすがにロココ様式の内装はゴージャスで目を見張るものでした。庭には「タンホイザーの舞台をそのまま造らせたという「ヴィーナスの洞窟」などがあるらしいのですが、残念ながら冬場は閉鎖されていて、見ることはできませんでした。これ、けっこう見たかったのになぁ。

次に訪れたのがいよいよノイシュヴァンシュタイン城。しかし、バスは城のかなり下の麓に到着。


雪にかすんで城はこ~んなカンジに見えたのでした。そしてガイドさん曰く、「今日は雪のため、通常城まで行っているマイクロバスが運行停止のため、歩いてあがって下さい。30分もあれば到着しますから」... 雪の坂道を30分歩くですと??? でもだれも文句も言わず、皆バスから降りてそれぞれ歩き始めました。

こんな景色を眺めながら歩くこと30分。裏のツルツルなブーツを履いていた私は何度こけそうになったことか...



ようやくはっきりと見えてきた城。アレ、な、なんと工事中!!!美しいはずの塔がすっぽりと工事のカバーで覆われているではありませんか!!!
それでも内部はウワサ通りの夢の城。それぞれの部屋を訪れるたびに、ガイドツアーのヘッドフォンからその部屋のテーマとなっているワーグナーの曲が流れ、当時ルートヴィヒ2世が孤独の中でどんなふうに一人の世界を楽しんだのかが想像できました。贅沢な楽しみ方よね、ホントに。ワーグナーの独り占め!!王としてはかなり寂しい、数奇な運命の方だったようだけれど、これだけ好きなことができたのなら、ま、文句は言えないわね。幸せだったとは言えないみたいだけど...


ノイシュヴァンシュタイン城を後にして、再び雪の坂道を降りていくと、雪もすっかり晴れて目の前にルートヴィヒ2世が子供時代を過ごしたというホーエンシュバンガウ城がくっきりと見えました。彼にも幸せな子供時代があったのだそうな...


ドイツの旅 1 -ハイデルベルグ・ミュンヘン-

2012-01-17 | 旅行

 

去年の12月のはじめにドイツに行ってきました。ベルリンフィルが大好きな夫が、ウェブサイトで運よく我々の大好きなR.シュトラウスの「ドンキホーテ」のチケットを手に入れたので、そのついでにハイデルベルグ、ミュンヘンをまわってベルリンへ行きました。

フランクフルトに到着し、そこから電車でハイデルベルグへ。マンハイムで乗り換えて2時間弱で到着。

ネッカー川に沿って広がる街は、山の上に古城があって、歴史あるハイデルベルグ大学を中心として、13世紀頃からの古いたたずまいを残した美しい街です。


私が初めてこの街の名前を知ったのは、子供の頃に読んだ「アルト・ハイデルベルグ」という物語なのですが、いつかあの王子とケイティのいた酒場を訪れてみたいと思っていました。物語の舞台になった酒場、確かにありました。中に入ってみたかったのですが、行ったのが午前中だったので、中は見ることができませんでしたが、思ったよりも静かな、大学から少し離れたところにありました。

ハイデルベルグでは友人の勧めでハイデルベルグ・スウィート(http://www.heidelbergsuites.com/en/)というホテルに泊まりました。

ネッカー川沿いにあるこのホテルは内装がとてもモダンで床暖房もあるキッチン付のステキなホテルでした。朝食付きだったのですが、これまたゴージャスで朝からお腹いっぱいになりました。ココ、お勧めです。最近、Ell DecorのSpecial Issue(1,2月)のGreat Design Hotelsに選ばれて写真が載っているのを見つけました。


今は廃墟となってしまったハイデルベルグ城。


ハイデルベルグ城からのネッカー川と街

ハイデルベルグに一泊して、再び電車でミュンヘンへ。


新市庁舎のあるマリエン広場と仕掛け時計の人形。昼は11時に動き出すというので、11時少し前に行き、ずーっと上を見て待ってました。なるほど大仕掛けなものです。この人形たち、等身大なのだそうで、19世紀後半に作られて以来、ずーっと毎日街を見下ろしながら動いているわけです。スゴイ!!夜も9時におやすみのあいさつがあるというので、またしても上を見上げてまっていましたが、こちらは横からチョコッと天使みたいなのが出てくるだけでした。寒かったです。

そして、この時期にドイツに行く一番の楽しみは、なんと言ってもクリスマスマーケット。一番上の写真はハイデルベルグのクリスマスマーケットのひとつです。ハイデルベルグのお城が宙に浮いたようにライトアップされていて、とてもきれいでした。この時期、ドイツの街はどこもクリスマスマーケットがいたるところにできていて、とてもきれいで寒さを忘れて楽しめます。

 
とくにマーケットに必ず出ているGlühweinというホットワイン。スパイス入りの甘いあたたかい赤ワインなのですが、寒さの中で飲むこの味がなんともおいしいのです。私は毎晩、あちこちのマーケットで飲みましたが、味はどこもほとんで一緒でした。

 

 
ここはミュンヘンのマーケット。飴やチョコレートでコーティングしたくだものが美しい。ホワイトチョコをコーティングしたいちごがおいしかったです。

ミュンヘンの空港内のクリスマスマーケット

ベルリン、ポツダム広場のクリスマスマーケット

 

 


スイス・ルツェルン音楽祭 2011

2011-11-28 | 旅行

夏の終わりに友人夫妻とスイス、ルツェルンで合流して音楽祭を楽しんできました。
ピラトゥス山の山すそ、ルツェルン湖のほとりにあるルツェルンの街は、小さいけれどとても美しい街でした。毎年何度か音楽祭が開かれて、有名なオーケストラや音楽家が世界中から集まる街。一度行ってみたいと思っていましたが、思いがけずベルリンフィルのチケットが取れました。スイスは始めての私としては、音楽祭だけでなく、「ワ~イ、ピラトゥス山にも登るゾ、アルプスも見られるゾ!」とかなりハイテンションで出かけたのでした。

あこがれのベルリンフィルの演奏会、ひとつは「12人のチェロ奏者たち」の演奏会。レコードの時代から彼らベルリンフィルのチェリストたちの、彼らだけの演奏にあこがれてきました。あの重厚な美しい音色、一糸乱れない演奏。世代は変わっているけれど、伝統を引き継いだ演奏は変わらず素晴らしいものでした。そしてもうひとつは、ベルリンフィル、サイモン・ラトル指揮のブルックナーの交響曲9番。しかもコンサートマスターは樫本大進さん、フルートはエマニエル・パユなど、ベストメンバーの演奏。この曲は私はあまり好きではなかったのですが、この演奏は最高でした。今でも耳に残っています。

ピラトゥス山に登りました。と言っても、急傾斜の電車に乗って行くのですが、なかなかすごい景色でした。

頂上の駅で降りて、さらにその上までは歩いてあがります。

はるか向こうに見えるアルプスの山々。

眼下にはルツェルン湖とそのほとりのルツェルンの街が見えます。

夏の終わりでしたが、山頂まで上がると汗がでました。でもここで食べたお昼は、空気のせいか、やけにおいしく感じました。

ルツェルンにはワーグナーの家がありました。

広大な敷地の中に立つ瀟洒な白い家はワーグナーが2度目の結婚をして住んだ家なのだそうな...
人妻だったリストの娘、コジマさんと恋に落ちて子供ができて_。むりやり結婚のような気もするんだけれど、この家の中にはそれほど大きくないダイニングテーブルがあって、それらの人たち、リスト、ワーグナー、コジマの最初の夫のハンス・フォン・ビューローらが一同に会して食事をしたといいます。すごい雰囲気だったんだろうなぁ。

コジマとワーグナー

ルツェルン湖は白鳥がたくさんいる美しい湖でした。

今回は夫も100%ベケーションで、大好きな音楽と大自然を充分満喫した旅でした。

 


ポルトガルの旅 その4

2011-09-13 | 旅行

ポルトガルの旅 その4はポルトです。ポルトはポートワインで有名な街です。リスボンと同じく川沿いにある美しい街でした。リスボンから列車で1時間くらい。なかなか快適な列車でした。

ここではEurostarというダウンタウンからちょっと離れたところにあるモダンなホテルに泊まりました。

私たちが到着した翌日はナントポルトのお祭りの日で、ものすごいヒト、ヒト... あちこちでなぜかプラスティックのかなづちを売っていて、おじいさん、おばあさん、子供にいたるまで、それを持って、カンカンとあちこちをそれでたたきなが歩き回っています。私もだれかにパコーンとそれで頭をたたかれました。変なお祭り...

そしてこのお祭りではいわしを食べることになっているらしく、いたるところでいわしを焼いていました。そう、日本の焼き魚と同じです。炭を起こして庭先で焼いていたり、レストランでもバーベキューグリルで大量のいわしが焼かれていました。

とにかくどこに行ってもいわしです。夕食で入ったレストランには、その日、メニューは二つしかなくて、焼いたいわしか、豚肉の料理だけでした。そんなわけで、昼も夜もいわしを食べました。前日のお昼を含めると、3度続けていわし。おいしかったからいいけれど、さすがに違うものが食べたくなったわよ。この横のスープはポルトガルでよく出てくる野菜スープ。これもおいしかったです。

 

ポルトの街もリスボンに負けずにものすごい坂道です。川からそのまま坂道が続いて、坂道に建物がならんでいます。住むのはなかなか大変そう... 

そしてここの名産品のポートワインのワイナリーに行ってみました。

ツアーに加わって一通りワイナリーを見せてもらって、最後に試飲。ポートワインは普通のワインよりもアルコール度が高いので、ほかのワイナリーのようにたくさん試飲をすると、すっかり酔っ払ってしまいます。私たちは濃厚なまるでブランデーのようなTawnyを一本買って帰りました。

ここのお祭りは深夜まで続き、たくさんの気球が蛍のように夜空に漂い、その中を花火が打ちあがっておりました。街中の人が楽しんでいるようでした。わたしたちはというと、この街のあまりの坂道の多さに、夜ダウンタウンまで行く勇気が出ず、ホテルで空をみあげていたのでした。
翌朝の街はそこいらじゅうが、ものすごいゴミでおおわれていましたが、驚いたことに清掃車があっという間にまわってきて、午前中のうちに、街中がもとにもどっていました。

 


ポルトガルの旅 その3 

2011-08-21 | 旅行

すっかり遅くなりましたが、ポルトガル、その3。
リスボンから車で1時間ほど西にあるシントラという街に行きました。14~16世紀頃、貴族やお金持ちが小高い山の中に築いた豪華な別荘が点在する街です。まるでおとぎの国のお城のようでした。

ツアーのバスで行ったため、ペーナ宮殿と王宮しか中に入ることができませんでしたが、それぞれが、外観、内装ともルネッサンス、ゴシック、イスラムなどの多国籍文化が入り混じった不思議な宮殿でした。こんな宮殿の中ではどんな暮らしがあったのだろう... 

シントラからの帰りは、ポルトガルの西の海岸線を通って、昔からの漁師町であり、リゾート地となっているカスカイスという街を通りました。




カスカイスの海辺


ポルトガルの旅 その2

2011-07-14 | 旅行

翌日は市内観光半日コースのバスに乗って市内をまわりました。

そして夕方、ファドを聴きながら食事をしようと、観光バスでまわったアルファーマ地区に出かけ、同じようなお店がならぶせまい路地でウロウロして、結局コレッという理由もなく客引きのおじさんの勧めで店に入りました。



ファドは8時からということで、席に着くとすぐにこんなのが運ばれてきました。

アメリカや日本だと、注文していないのにテーブルにやってきたものって、お金は取られないもの、サービスと思いますよね? ところがこの国はちがうのです。パンもバターもすべてチャージされちゃうのです。最初はレシートの明細を見て、何の請求かとかなり悩みました。なにしろポルトガル語で書いてあるし... でもいったんそれが解明されて以来、テーブルに来たものでも、食べたくないものは手をつけないように気をつけることにしました。これもすべてしっかりチャージされていました。

そしてこのおつまみを食べながら待つこと30分以上。歌も始まって、盛り上がってるのに、注文した食べ物が来ない!!テーブルの上のものがほとんどな~んにもなくなっちゃって、ワインばかりがはかどって、2本目を注文するころにようやくやってきました。

いわしの焼き魚、たこ、サラダ、... etc. なぜか目玉焼きがのっかてるものがでてきてびっくり。でもおなかがすいていたので、写真も撮らずにあっという間に食べてしまい、しばらくしてから、あっ、写真忘れた!と思ったときにはかなりなくなっていました。失礼。

おなかがいっぱいになって、ようやくファドを聴く余裕ができたのですが、初めて聞いたファド、もっとくら~いのかと思ったらそうばかりでなく、けっこう明るい曲もあり、言ってみたら日本の演歌のようなものなのかなぁ、なんて思いながら帰ってきました。