Potter's Diary

私の生活諸々と陶芸作品の紹介(ヒューストンより)

アムステルダム 2

2013-08-17 | 旅行


ザーンセ・スカンス<Zaanse Schans>の風車

毎回、金魚のフンのごとく夫の学会についてまわる私ですが、夫が学会中は、一人で時間をつぶす必要があり、自分で計画をたてて、一人でウロウロするわけです。でも今回の学会では、親切にもそういう人たちのためのツアーがありました。参加するヒト、そんなにたくさんいないだろうなぁ、という私の予想に反して、集合場所に行ってみるとすごい人だかり。結局大型バス2台がいっぱいになってました。けっこう私みたいな便乗組っているんですね。

どこに連れて行ってくれるのかなぁ、と思っていると、バスはアムステルダムを後にしてどんどん北へ。海をわたるトンネルを抜けて行くこと30分。ついたところはなんとものどかな緑のなかに風車がポツン、ポツンと見えます。そこはザーンセ・スカンスという風車がいまだに仕事をしている地域。海抜が低いオランダでは昔、風車を使って水を移動させていたので、全土に9000以上の風車があったそうですが、今は殆ど使われていないそうです。そんな風車を守ろうと、この地域は博物館のような形で地域の物産品なども一緒において、17世紀ころの街並みを再現して観光客に紹介しているようです。


川沿いに並んだ風車


この風車はピーナツを挽いて、ピーナツオイルを作っていました。


チーズ工場

近くにあったチーズ工場では、いろいろなチーズを作っていました。工場の横の店で売っているチーズはとても種類が多くて、買うのにかなり迷ってしまいました。いろいろなハーブを混ぜたもの、ペッパーを入れたもの、牛ばかりじゃなくて、ヤギのチーズ、羊のチーズ、殺菌してないミルクで作ったチーズなどなど... 例の丸いかたいかたまりチーズなのですが、それでもこんなに種類があるのです。いやぁ、ほんと、びっくり。結局私は今まで食べたことがない羊のチーズと、ベイジィルの葉の入ったチーズと殺菌してないミルクで作ったチーズ、三種類を買ってみました。


木靴の工場

昔は手で一つ一つ彫っていたそうですが、今はこういう機械で一個作るのに5分もかからないようです。

 
こんなにステキな木靴もあって、現在でもしっかり利用されているようです。通気性もよく、丈夫なのだとか..

次に訪れたのはこの城。まるでおとぎの国のお城のようでした。


Castle of Muiderslot

13世紀頃に建てられたお城だそうですが、城主が惨殺されるという悲惨な歴史もあるようです。一時は荒れ果てていたようですが、17世紀頃に再建されて、オランダのシェークスピアと言われたPieter Corneliszoon Hooft が40年あまり住んだのだとか_。


キッチン

 
フェルメールの絵のようなダイニングでした。


これが大人用のベットです。まっすぐには寝られません。あの時代は頭に血液が回ると死ぬと考えられていて、まっすぐには寝なかったのだそうです。


天井が高く、なかなかステキですが、冬は寒かっただろうなぁ。


アムステルダムから、車で15分くらいの郊外にあるこの城の近くの街並みはとてもきれいでした。

このツアー、知らないヒトばかりでしたが、みんなそれぞれ知らない同士、それなりに楽しいものです。私のバスのお隣さんは、イギリスのリバプールの近くに住む学校の先生で、お姉さんの学会参加についてきたのだとか。ボストンから来たヒト、シカゴから来たヒト、ノルウェーから来たヒトなど、とてもインターナショナルでした。一人ではとてもこんなツアーには行けなかったので、なかなかよい体験でした。こんなツアー、いつもやってくれるといいのに_。

 

 


アムステルダム 

2013-08-16 | 旅行


ダム広場に面したホテルの窓から見える宮殿(早朝だからだれもいません)

今回で3度目になるアムステルダム。前回来たのは2010年でした。この街は外国人にとても優しくて、大好きです。学会で忙しい夫がいなくても、一人であちらこちらを見て歩くのがとても楽なのです。今回もさっそくアムステルダム国立美術館に行ってみました。2012年にリニューアルされたと聞いていましたが、行ってみてビックリ。全く違う、新しいすばらしい美術館に変わっていました。以前の美術館も重厚でよかったのですが、狭くて、暗い感じで、どこに何があるのかとてもわかりにくい美術館でした。


アムステルダム国立美術館 正面

 
裏側 -以前はかなり荒れたカンジでミュージアム・ショップがポツンとあるだけでした。


入ってすぐが大きなホールになっていて、キャフェテリアもあり、その下がミュージアム・ショップになってました。


とても広々していて、しかもわかりやすい...


レンブラントの「夜警」の前はいつも人だかり_

  
この美術館所蔵のフェルメールの3枚、これを全部一緒にに見たのは3度目にしてはじめてでした。


この図書館、古い建物の時には、どこにあったのかわかりませんでしたが、まるでハリー・ポッターに出てきた図書館みたいです。


街の中は相変わらず花でいっぱい...

 
「5匹の蝿」という妙な名前のレストラン。17世紀からの建物をそのまま使っていて、そのころのデルフトタイルも残っているという歴史あるレストランなのだそうです。

  


ウィーンのグスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、そしてベートーベン

2013-08-16 | 旅行

黄金のドームがのった、分離派のシンボルと言われている"セセッシオン"の建物

ウィーンの街には、世紀末に活躍したアーティストたち、クリムト、エゴン・シーレ、ココシュカらの作品がたくさんあります。初日に行ったレオポルト美術館には、エゴン・シーレのコレクションがありました。

   

 
エゴン・シーレの作品は、自画像や、人物画が多いのですが、私はこういう景色の作品がとても好きです。この写真ではうまく出ていなくてとても残念なのですが、なんとも言えない色づかい、しぶさがとてもいいのです。

撮影禁止だったのか、それとも圧倒されちゃったせいなのか、よくわかりませんが、結局クリムトの写真は一枚もないことにあとで気がつきました。彼の作品は、ほとんどがとても大きくて、展示室に入っただけで圧倒されるような迫力があります。色使いといい、細やかな模様といい、どこをとっても美しいものが壁一面で迫ってくるのです。

どっぷりとクリムトの世界に浸りきることができました。

そして、上のセセッシオンの建物の中には、クリムトの「ベートーベンフリース」というベートーベンの交響曲第9番をテーマにした壁画が展示されていました。部屋全体を覆うクリムトの世界は、流れるように美しくて、その世界の中に酔って溶け込んでしまいそうです。

たった3泊のウィーンの旅、たくさんのことができるわけもなく、なんとかベートーベンゆかりの地、現在では高級住宅地になっているウィーン郊外のハイリゲンシュタットに行ってきました。ベートーベンは、かなりあちこちに住まいを変えたらしく、ベートーベンの家、というのが何軒か残されています。


ここには、「エロイカ」の直筆の楽譜もありましたが、「皇帝ナポレオンに捧ぐ」という部分が黒く塗りつぶされていました。

 
ベートーベンの散歩道とエロイカ通りの交差点

 
ベートーベンが散歩をしながら田園の構想を練ったという小川の流れる小道

この散歩道を歩いてみましたが、今ではすぐそばまで住宅が迫っているし、かつてはウィーンの森の中だったのかもしれませんが、これといってとくに特別っていうカンジの小道ではないのです。この道を歩きながら、あんなすごい曲ができちゃうんだ...と、そちらにカンシン。

 
ここにもベートーベンは住んでいたのだとか... 現在は酒場になっています。

 
中に入ってみると、ブドウのつるがつたう、とても素敵なレストラン。


巨大なシュニツェルをワインと一緒にいただきました。おいしかった!!

ベートーベンってとても遠い世界の偉大な作曲家だと思っていましたが、こうして彼の住んでいた家を訪ね、彼が歩いたであろう道を歩いてみると、「あぁ~意外とフツーの世界に生きていたヒトなんだ...」なんて思えて、「田園」のメロディーを口ずさみながら散歩をしているベートーベンさんに会えそうな気さえしてきてきました。


ウィーンへ 2 

2013-08-16 | 旅行


ドナウ川

2日目は乗り降り自由なツアーバスに乗って、ウィーンの郊外にあるハプスブルグ家のもう一つの宮殿、シェーンブルン宮殿に行きました。


宮殿正面


宮殿裏の広大な庭園

宮殿の中は撮影禁止なので、写真を撮ることはできませんでしたが、贅の限りを尽くした美しい部屋がいくつも続いていました。驚いたのは、エリザベト王妃が、エジソンを呼んで、電気を王宮に取り入れたというハナシ。エジソンはここまで来てたんですねぇ。彼女は今風のバスタブのあるバスルームを作らせり、エクセサイズの道具を取り入れたりと、かなり活発な新しいタイプの女性だったようです。

帰りはまたツアーバスに乗ってベルヴェデーレ宮殿で降り、クリムトの「接吻」を見にいきました。


宮殿からウィーン市内を見下ろすことができる緩やかな斜面の庭園

クリムトの「接吻」は、ほんとうにゴージャスなものでした。ほのぐらい部屋の中に、ふわっと浮かび上がるようにその絵はありました。な~ぁんて表現してよいのかわからない、不思議な、圧倒的な迫力がありました。やはり、「ホンモノ」は見るべし!! 


ウィーンへ

2013-08-15 | 旅行

6月末、アムステルダムでの学会に参加する夫とともにアムステルダムまで行き、学会の前にウィーンに行ってきました。モーツァルト、ベートーベン、マーラー、ブルックナー、ヨハン・シュトラウスなどの名立たる作曲家が過ごした街。そしてクリムト、エゴン・シーレたちも暮らしていた街。ハプスブルグ家が栄え、かの美しいエリザベト王妃がいた街、「ウィーン」

6月末だというのに、雨模様でヒューストンから行った私には、夏とは思えない肌寒さで、ちょっと驚きました。でもあちこちに色とりどりの花が咲き、どこを見ても美しい街並みでした。

 
ホテルの目の前の公園にあった、ヨハン・シュトラウスとブルックナーの記念碑

王宮の横にあったモーツァルトの像


オーストリアの偉大な女帝で、マリー・アントワネットの母、マリア・テレジア

まずは、ハプスブルグ家の王宮見学に行ってみました。入ったすぐが食器のコレクション。どんな食事をしていたのか、想像できませんが、食器類はとにかくゴージャス。質もすばらしいし、その数がまたすごい... 

 

 
パンを入れるための特別な折り方をしたナプキン


パーティーの時は、こ~んなかんじで、お食事...

この旅行に行くに当たって、なんとかあのウィーンフィルのコンサートホールで、コンサートを聴くことができないものかとウェブサイトを探してみたところ、観光客用のコンサートですが、モーツァルト・コンサートなるものがあったので、チケットを予約して行きました。時期はずれのため、もちろん、ウィーン・フィルのコンサートは聴けるわけもないのですが、モーツァルトの時代の扮装で、あの樂友協会の黄金のホールで演奏が聴けるというので、楽しみにでかけました。買ったチケットはVIPチケットとかいうもので、ちょっと高かったのですが、「食事付き、お迎えの馬車付き、演奏の幕間にはシャンペン付きで、オーケストラの団員との歓談付き、におまけでCD付き」というものでした。食事はホテル・ブリストル(この日、このホテルにはポール・マッカートニーが泊まっていました!!)のレストランで、なかなか雰囲気もよく、おいしかったです。そして食事が終わるころにモーツァルトの頃の扮装をしたお兄さんが迎えに来て_。

 
モーツァルトの頃の扮装をしたアゴン。こんな馬車に乗って、街をくるっとまわって学友協会へ。


樂友協会


絢爛豪華な黄金ホール


幕間に楽屋のほうに案内してもらい、指揮者と歌手の方たちと話をすることができました。


有名なモーツァルトの曲やヨハン・シュトラウスのワルツなどの歌や演奏で、予想以上に楽しいコンサートでした。

 


18 Hands Gallery "Dining In VI: An Artful Experience"

2013-08-15 | 陶芸

今月8月3日から、18 Hands Gallery (http://www.18handsgallery.com/) で "Dining In" というダイニングで使われるモノを集めた作品展が開かれています。(http://www.18handsgallery.com/shows/Table13/Table13_Viewer/Table13_Viewer.html) この作品展は、毎年恒例で開かれていて、以前から知ってはいましたが、一度も参加しとことがありませんでした。でも、今年は使えるものが作りたくて、数ヶ月前からティーポットだの、酒器などを作っていたので、その中から3点を応募してみました。

 
この2点と上の写真の3点

幸い、3点とも選ばれて、しかもそのうちの1点が、ナント"Best of Show" に選ばれました!!

あまりないことなので、ちょっとうれしくて、こんな写真まで載せてみました。