Potter's Diary

私の生活諸々と陶芸作品の紹介(ヒューストンより)

ドイツの旅 3 ベルリンとベルリンフィルハーモニー

2012-01-19 | 旅行

ミュンヘンから、今回の目的、ベルリンフィルの本拠地のベルリンへ。2年前に訪れて以来、2度目になります。前回聴いたのはグリエールのホルンコンチェルト。ほんっとにすばらしい演奏で、なぜあの翌日ももう一度聴きに行かなかったのかと今でも悔やまれます。なので、今回は大好きなR.シュトラウスの「ドンキホーテ」のことですし、二日連続でチケットを取りました。一日目はちょっと後ろの方でオーケストラ全体が見渡せる席。二日目は、前から3番目の左よりの席。

一日目の座席から見たホールの中


先に出てきて音あわせをしているダブルベース奏者たち(2日目の席から)

今回のコンサートはシュトラウスの「ドンキホーテ」とエルガーのシンフォニーNo.1だったのですが、エルガーの曲はほとんど聴いたことがありませんでした。ただ、映画「オーストラリア」のバックに流れていた雄大な美しい曲が何か調べたら、エルガーの「エニグマ」だったり、ラジオでよく聴く「愛のあいさつ」など、調べてみるとエルガーの曲は知らないうちにけっこう私たちの耳に入っています。でもこのシンフォニーは、初めてでした。なので、旅行前に夫がさっそくCDを買ってきて、何度か聴かせてくれました。この曲はきっと演奏者にとってはとても難しい曲なのだろうと思われました。とにかく弦楽器がものすごく早いテンポで流れるように演奏されるのです。でもさすがにベルリンフィルは素晴らしい演奏をしてくれました。ラッキーなことにコンサートマスターはまたしても樫本大進さん。この天才の集合体のようなスゴイオーケストラを引っ張って見事な演奏を聞かせてくれました。エルガーのシンフォニーはあまり知らなかっただけに、期待もしていなかったのですが、聴けば聴くほど美しい曲で、エルガーという作曲家を再発見したような気持ちです。席を替えて2日にわたって聴けたのは、オーケストラと曲の違う顔を見られたようで、これまたとても面白かったです。今、帰ってきて、車の中、家の中でもエルガーのシンフォニーNo.1をかけて、あの余韻を楽しんでいます。

ベルリンの街は、前回エジプトの帰りに寄ったのでけっこう疲れていたせいなのか、観光バスでベルリンの歴史を見て回ったせいなのか、けっこう暗いイメージがありました。今回はもうちょっと違うベルリンの顔を見たくて、クリスマスマーケットや、デパートなどを歩いてみました。私、知らない街のスーパーマーケットや、デパートを見て歩くのが大好きなのです。特に食料品、そこの文化がわかるような気がして、時間があると、よく見て歩きます。ミュンヘンでも、寒いのでいくつかのデパートをブラブラしましたが、なんだか日本のデパートに似ていました。でもココ、ベルリンのKaDeWeというデパート、とてもうつくしぃ~いデパートでした。


そしてとくに食料品売り場がものすごく充実していました。日本と違って売り場は地下ではなくて最上階のすぐ下、レストラン街の下にあるのですが、あんなに大きなチーズの売り場はみたことがありません。おまけにシーフードのバーカウンターなどがあって、朝からシャンペンを飲みながら牡蠣などをつまんでいるヒトなんかがいて、オシャレです。そして最上階のレストラン。ビュッフェ形式で、トレーを持って好きなものをのせていって、最後に重さで会計をしてもらうやり方のレストランですが、その種類の豊富なこと!!そしてディスプレーがとても美しいし、食事の席も斬新なデザインでオシャレ。こ~んなデパートがうちの近くに欲しい!!!

今回のドイツの旅。寒くて天候にもあまり恵まれたとは言えませんが、おもいっきりステキな旅だったと思います。クリスマスマーケットはどこもきれいで、雨なんか気にならなかったし、12月のドイツはとても魅力的でした。


ドイツの旅 2 ノイシュヴァンシュタイン城

2012-01-17 | 旅行

バイエルンの国王ルートヴィヒ2世が、ワーグナーに心酔して造った夢の城、ノイシュヴァンシュタイン城。ミュンヘンから一日観光のバスがでているというので、出かけてみました。この日は朝から雪模様。最初に訪れたのは、リンダーホーフ城。ルートヴィヒ2世がフランスのルイ14世にあこがれて、ロココ様式で造らせた城だそうな...


城というわりには中は意外とこじんまりしていて、ハリウッドにあった豪邸はもっと大きくてすごいのがあったなぁ、などと思いながら見てしまいました。しかし、さすがにロココ様式の内装はゴージャスで目を見張るものでした。庭には「タンホイザーの舞台をそのまま造らせたという「ヴィーナスの洞窟」などがあるらしいのですが、残念ながら冬場は閉鎖されていて、見ることはできませんでした。これ、けっこう見たかったのになぁ。

次に訪れたのがいよいよノイシュヴァンシュタイン城。しかし、バスは城のかなり下の麓に到着。


雪にかすんで城はこ~んなカンジに見えたのでした。そしてガイドさん曰く、「今日は雪のため、通常城まで行っているマイクロバスが運行停止のため、歩いてあがって下さい。30分もあれば到着しますから」... 雪の坂道を30分歩くですと??? でもだれも文句も言わず、皆バスから降りてそれぞれ歩き始めました。

こんな景色を眺めながら歩くこと30分。裏のツルツルなブーツを履いていた私は何度こけそうになったことか...



ようやくはっきりと見えてきた城。アレ、な、なんと工事中!!!美しいはずの塔がすっぽりと工事のカバーで覆われているではありませんか!!!
それでも内部はウワサ通りの夢の城。それぞれの部屋を訪れるたびに、ガイドツアーのヘッドフォンからその部屋のテーマとなっているワーグナーの曲が流れ、当時ルートヴィヒ2世が孤独の中でどんなふうに一人の世界を楽しんだのかが想像できました。贅沢な楽しみ方よね、ホントに。ワーグナーの独り占め!!王としてはかなり寂しい、数奇な運命の方だったようだけれど、これだけ好きなことができたのなら、ま、文句は言えないわね。幸せだったとは言えないみたいだけど...


ノイシュヴァンシュタイン城を後にして、再び雪の坂道を降りていくと、雪もすっかり晴れて目の前にルートヴィヒ2世が子供時代を過ごしたというホーエンシュバンガウ城がくっきりと見えました。彼にも幸せな子供時代があったのだそうな...


ドイツの旅 1 -ハイデルベルグ・ミュンヘン-

2012-01-17 | 旅行

 

去年の12月のはじめにドイツに行ってきました。ベルリンフィルが大好きな夫が、ウェブサイトで運よく我々の大好きなR.シュトラウスの「ドンキホーテ」のチケットを手に入れたので、そのついでにハイデルベルグ、ミュンヘンをまわってベルリンへ行きました。

フランクフルトに到着し、そこから電車でハイデルベルグへ。マンハイムで乗り換えて2時間弱で到着。

ネッカー川に沿って広がる街は、山の上に古城があって、歴史あるハイデルベルグ大学を中心として、13世紀頃からの古いたたずまいを残した美しい街です。


私が初めてこの街の名前を知ったのは、子供の頃に読んだ「アルト・ハイデルベルグ」という物語なのですが、いつかあの王子とケイティのいた酒場を訪れてみたいと思っていました。物語の舞台になった酒場、確かにありました。中に入ってみたかったのですが、行ったのが午前中だったので、中は見ることができませんでしたが、思ったよりも静かな、大学から少し離れたところにありました。

ハイデルベルグでは友人の勧めでハイデルベルグ・スウィート(http://www.heidelbergsuites.com/en/)というホテルに泊まりました。

ネッカー川沿いにあるこのホテルは内装がとてもモダンで床暖房もあるキッチン付のステキなホテルでした。朝食付きだったのですが、これまたゴージャスで朝からお腹いっぱいになりました。ココ、お勧めです。最近、Ell DecorのSpecial Issue(1,2月)のGreat Design Hotelsに選ばれて写真が載っているのを見つけました。


今は廃墟となってしまったハイデルベルグ城。


ハイデルベルグ城からのネッカー川と街

ハイデルベルグに一泊して、再び電車でミュンヘンへ。


新市庁舎のあるマリエン広場と仕掛け時計の人形。昼は11時に動き出すというので、11時少し前に行き、ずーっと上を見て待ってました。なるほど大仕掛けなものです。この人形たち、等身大なのだそうで、19世紀後半に作られて以来、ずーっと毎日街を見下ろしながら動いているわけです。スゴイ!!夜も9時におやすみのあいさつがあるというので、またしても上を見上げてまっていましたが、こちらは横からチョコッと天使みたいなのが出てくるだけでした。寒かったです。

そして、この時期にドイツに行く一番の楽しみは、なんと言ってもクリスマスマーケット。一番上の写真はハイデルベルグのクリスマスマーケットのひとつです。ハイデルベルグのお城が宙に浮いたようにライトアップされていて、とてもきれいでした。この時期、ドイツの街はどこもクリスマスマーケットがいたるところにできていて、とてもきれいで寒さを忘れて楽しめます。

 
とくにマーケットに必ず出ているGlühweinというホットワイン。スパイス入りの甘いあたたかい赤ワインなのですが、寒さの中で飲むこの味がなんともおいしいのです。私は毎晩、あちこちのマーケットで飲みましたが、味はどこもほとんで一緒でした。

 

 
ここはミュンヘンのマーケット。飴やチョコレートでコーティングしたくだものが美しい。ホワイトチョコをコーティングしたいちごがおいしかったです。

ミュンヘンの空港内のクリスマスマーケット

ベルリン、ポツダム広場のクリスマスマーケット

 

 


今年の新作

2012-01-10 | 陶芸

去年作って素焼きになったまま、完成させていなかった作品たちをようやく完成させました。我が家の窯の作品第3号かな。なんとか酸化焼成の釉薬に少しなじんできたというか、見慣れてきたかな、っていうところです。上の写真の左の白っぽい皿は雑誌から見つけた釉薬のテストピースなのですが、釉薬が結晶になってなかなか面白い表情です。もう少し釉薬のつけ方を工夫したら使えそう。黒の作品たちは思ったとおりのデキで、ちょっと満足。ところが_、ところがなのです。コレ、よ~く見てください。



割れてます。私の大失敗デス。考えてみると、これは今回が2度目の失敗になるのですが、前回はその理由に気がつきませんでした。窯から作品を出す際、毎回ワクワクうれしくて、早く手に取ってみたくて、ついついまだ熱いうちに窯から出してしまうのですが、こういう蓋ものは中の温度と外の温度に大きな差ができるらしいのです。で、出してしばらくしてから、“ボン”というすごい音で爆発しました。前回も小さなティーポットが出してしばらくしてから口の部分が“パリン”と割れました。???だったのですが、今回ようやくその温度差のせいだと気がつきました。次回からは蓋ものはすぐに出した後は蓋をあけることにします。というか、もっとゆっくり窯が充分に冷えてから出せばよいのよね。まったっく初歩的なことでした。割れたのはこれだけだったので、不幸中の幸いです。毎回毎回、いろいろ学びますねぇ。さぁ~、今年はがんばって作ろうっと。
今年もNaoko's Potteryをどうぞよろしくお願いいたします。www.naokospottery.com

 


Happy New Year 2012!!

2012-01-01 | 生活

2012年、新年あけましておめでとうございます。

2011年があっという間に通り過ぎていきました。はやすぎる!!!確か去年も同じことを思ったハズ。
一日24時間、365日、公平にだれにでも与えられているはずなのに、なぜか私の時間だけが短いような気がするのはやはりトシせいなのか...。今年は時間を無駄に消すことはしないゾ!!と心に誓ったところです。
ところで、今年の新年は娘たちはそれぞれ、仕事だったり旅行に行ったりで我が家にはいません。それでも朝からホームベーカリーを使ってもちを作り(な~んと1時間半足らずでできちゃうのね、オドロキ)夫婦二人でお雑煮をいただきました。

そしておせちですが、今年はかなり手を省きつつゴージャスに、と去年の暮れに日本からオンラインを通してオーダーしてみました。届いたのがナント11月末。いったいどんなものだろう?とかなり不安だったのですが、完全真空パックで冷蔵不要。三段のお重に足りるんだろうかと思いましたが、けっこうちゃんと入りました。ちょっとだけ私の手作りを加えてみましたが、こ~んなカンジ。


味もなかなかで、びっくり。二人ではとても食べきれない量ですが、お正月気分は充分に味わえました。

世の中本当に便利になったものです。どこにいてもインターネットさえあれば、かなりのことが可能になり、怖いくらいなんでも簡単につながっていくこの時代。その反面、人間にはどうしても抗うことができない自然の力が存在することも事実。人間の力を過信するなってことかしらね。自然あっての人間の存在を忘れるな、って言われているような気がします。今年は非力ながら、環境問題にもう少し真剣に取り組もうと思います。

今年はどうか平和な静かな世の中でありますように_。心から祈ります。