ニューオーリンズに行ってきました。
私は今回が2度目。前回行ったのは2004年で、ハリケーン・カトリナがニューオーリンズを襲う前の年でした。フレンチ・クォーターあたりは浸水がなかったせいか、それほど変わってはいませんでしたが、電車に乗ってちょっと街からはずれると、廃墟のような建物がまだけっこうありました。あれから4年たちますが、あのハリケーンで人生がすっかり変わってしまった人がたくさんいるんだろうなぁ、と思うとせつないものがあります。とはいえ、ニューオーリンズはやはりニューオーリンズ。食べ物はCreole, Cajun food。ガンボースープをあちこちで食べてみました。けっこうどこでもおいしい。新しい味としては、エビやザリガニのEtouffeeという料理。ハヤシライスの白いシーフード版といった感じですが、新鮮でとてもおいしかったです。
そしてなんと言ってもバーボンストリート。ビールを手に街中を歩いている人がいるし、開け放された店からはロックの音楽がガンガン流れています。通りの真ん中で曲芸みたいなことをやっているグループ、銅像のフリしている人、タップを踊っている子どもなど、いろいろ。
ところが、なぜかジャズが聞こえてこない!!私と夫は今回は絶対に本場のホンモノのジャズを聴こうと張り切っていたわけなのですが、生演奏をやっているどの店からも、聞こえてくるのはロックばかりです。前に来たときはけっこうあちこちでジャズが聞こえてきて、通りすがりにのぞいてみたりしたものです。どうしちゃったのだろう。なんとか唯一、むか~しからジャズをやっているというFritzel’s(http://www.fritzelsjazz.net/live/)というクラブを見つけて、5泊中3晩そこに通ってみました。演奏が始まるといつも満席。ミュージシャンたちが素晴らしいのです。でもお客さんが突然クラリネットを出してきて、飛び入り参加したり、最後の晩は偶然にもこの店の40周年ということで、スペシャルナイト。
予定以外のミュージシャンたちもやってきて、たいへんな賑わいでした。
つえをついてよろよろしてやってきた初老の帽子をかぶった紳士。マイクを持たせたら、シャキっとしちゃって、しぶく歌ってくれました。きっとむか~しからずーっとあそこで歌ってた人なんだろうなぁ。日本のディズニーランドでも演奏していたというめちゃくちゃ上手なバンジョーのおじさんもゲスト出演。オールナイトということで、演奏はどんどん続きます。とても去りがたいニューオーリンズの夜でした。このお店、また是非行こうっと。