Potter's Diary

私の生活諸々と陶芸作品の紹介(ヒューストンより)

カイロ・エジプト 2

2010-05-25 | 旅行
 真ん中のピンクの低い建物が博物館

前回、一人では出かけないゾ、と言ってはみたものの、夫のスケジュールをのぞいたら、どうしても博物館には行く時間がなさそうで、それはあまりにももったいないので、一人で出かけてみました。わけのわからないタクシーと値段交渉をするよりは、あの道を横断するほうがいいかな、ということで歩くことにして_。この街、1ブロックごとくらいに道にポリスがいるんです。だから意外と安心。何人かに道を聞きながら無事到着。博物館の中にはカメラを持って入ることができないので、カメラなしで行ったので、街の景色を撮ってこられなかったのがちょっと残念。でも博物館の中は、今回はかなりゆっくりと自分のペースで見ることができてました。前回見なかったミイラ館にも入ってみました。3000年くらい前に生きていた人たちの姿なんだ...と思うと、人間って意外と進化してないもんだと思いました。非常にきれいでした。ラムセス2世なんて80歳くらいまで生きたっていうのだけれど、髪も残っているし、いろいろ病気はしたらしいけれど、当時としては破格の長生きだったようで、何を食べてたんでしょうねぇ。
しかし、ちょっと残念だったのは、博物館の状態... かなり荒れてます。石の階段はぐらぐらしてるし、手すりも壊れてる。展示のケースもかなり老朽化してるけど、アップデートしている様子もなくて、あの博物館そのものが遺跡になりつつあります。やっぱり財政難かしらねぇ。

 クルーズの船から見たカイロタワー

夜のディナークルーズに行ってきました。ナ、ナントこのディナークルーズ、アルコール無しでした。ホテルの出しているクルーズなのですが、どうも我々の泊まっているホテル、40階以上のラウンジとレストラン以外はアルコールを扱っていません。前回泊まった二つのホテルはそんなことなかったんだけど... でもよ~く見ていると、このホテル、地元の人の利用が多いみたい... で、ディナークルーズも、8割以上が地元の人でした。なので、もちろんすべてがアラビア語。歌があってベリーダンスもあったのですが、地元民にとても人気のある歌(日本で言ったら演歌に相当するのかなぁ)になると、なぜか男性だけが歌いながら出てきて手を取り合ってとても楽しそうに踊ります。あの、なかなか険しくてまゆの濃い顔した男性たちが、本当に楽しそうに手をつないで踊るのです。いやはや、わけわかりませんでしたが、なんとも異文化体験でした。
 

ようやく夫の体のあいた最終日、ピラミッドツアーに行きました。


こんなに大きなものを電気も機械もない状態で延々と作り上げていった人々の労力ってすごい... 
思わず3000年前の景色を想像してしまいます。美しかったんだろうなぁ、真っ白のピラミッドたち...
それにしても、大気汚染におかされて、昼でもどんよりしている今のカイロの街。3000年前のほうがきっといろいろな意味で、よほど輝いて美しかったのだろうと想像します。

カイロ・エジプト

2010-05-23 | 旅行
         



夜のナイル河です。数日前からカイロに来ています。例によって夫のカンファランスに金魚のフンのごとくくっついて来た訳ですが、ココは他のところとチト事情が違います。言葉が全くわからないこと、文化、生活習慣があまりにも違うために、夫の会議中に一人でフラフラ観光、というわけには行かないところなのです。今回2度目のカイロですが、前回友人に車であちこちを案内してもらって気がついたことが、街中に信号がきわめて少ないこと。しかも信号があっても、「信じるな!」と言われました。あれはフツーに考えると、守るのが当然と思うのですが、ココではそうでもないらしい。あくまでも参考にして、あとは「本人しだい」なのだそうな... だからホテルからエジプト博物館まで徒歩で10分と聞いたけれど、高速道路のような道を横断する必要がある=無理。かと言って、一人でタクシーに乗る勇気がない...だって車のナンバープレートも読めないのよ... なので一人で行くのは断念しました。というわけでここ数日、昼間はホテルに缶詰状態。でもこのホテル、ナイル河の島の中にあるため、東西の窓からナイル河が見えます。そして東側の窓からは城塞のシタデルが、西の窓からはピラミッドが見えます。
 東側の窓から

ただ、カイロってスモッグがひどい。夕方到着した飛行機から見た時、上空はまだ真っ青なのに、スモッグのせいで街はかなり灯りをつけなくてはいけない状態でした。だからここの窓から見えるピラミッドもけっこう近いはずなのに、いつもかすんでいてカメラには写りません。
 
ホテルの玄関先で入ってくる車のセキュリティーチェックを手伝っているワンくん。ホテルの玄関、建物の要所、要所に空港のようなセキュリティーチェックがあります。

 

今のところ、ホテルの中でエジプトを味わっている私。

新しい釉薬と新作

2010-05-20 | 陶芸


         

数日前に窯から出てきたばかりの作品たちです。今回、新しい釉薬を試してみました。

    

上の二つの写真で使われている釉薬、実は全く同じものなのです。でもベースの土がちがうとこんなに出来上がりがちがいます。左側のほうは鉄分の多い土を使っています。それでもなぜか緑色が出たもの、フツーにベージュの濃淡だけのものと違いが出ているのは、窯の中の温度差のせいかもしれません。右は磁器にかなり近い風合いの土ですが、なぜかピンクっぽい紫色がフワリと出ています。なにやらふしぎ~な釉薬みたいですねぇ。

        

これは今までに何度も使ったことのある釉薬なんだけれど_。ちょっと期待と違う色に出ました。もう少し白っぽい色を期待してたのよねぇ... 

             

これは先日薪窯に入れたのですが、温度が上がらなかったせいで、灰がかかったままのザラザラ状態だったので、今回の還元ガス窯にもう一度入れてもらいました。そうしたら、こんなにツルツルのピッカピカ。これもねぇ~、こんなにピッカリは期待してなかったのよ... 
毎回のことですが、窯から出てくるたびに「ムッ....」な私なのです。なかなか思うとおりにはなりませぬ...

 

 


サンアントニオ

2010-05-18 | 旅行
先週、夫のミーティングに付き合って、サンアントニオに行って来ました。ヒューストンから車で3時間くらいのところにあります。
 サンアントニオ郊外(車窓から)

到着したのが夜になってしまったので、ホテルの近くにあったレストランに飛び込みました。でもそれがフレンチレストランで、予想外においしかったです。
 

食事を終えて外に出ると、こんなかわいらしいシンデレラの馬車が通り過ぎて行きました。




 アラモの砦
そして翌朝は一人でサンアントニオ観光。ホテルからブラブラと歩いてかの有名な「アラモの砦」まで行きました。テキサス州をメキシコから独立へと導いたというアラモの戦いがあった場所。2百人弱のテキサス義勇軍が、4千人あまりのメキシコ軍と戦って全滅したという悲劇の舞台です。確かに英雄的行為なのかもしれませんが、な~んか自虐的です。まぁ、そのおかげで、アメリカ軍がその恨みをはらそうとおしよせてテキサスを奪いかえしたのだそうだけど...。
 
アラモの砦の中庭とそこに咲いていたサボテンの花 
きれいな中庭がありましたが、そこで2百人もの人が亡くなったのかと思うとね、戦争はなにはともあれ、いやです。

気分を変えてリバー・ウォークへ。
 
 
運河沿いにかわいいレストランがずーっと並んでいて、ちょっとおしゃれな景色です。
そして午後は、現在サンアントニオに住む旧友と17年ぶりに再会して、たくさんたくさんおしゃべりしました。お互いボストンにいた頃、よくランチしながらおしゃべりしたものです。そして、17年たった今も変わらない会話ができるって、ホントにうれしいことですね。
夕食はリバーウォークにもどって、なぜかスペイン料理(ここは絶対にメキシカンがおいしいのに、夫はなぜかメキシカンがあまり好みではない)
  パエリアがかたかった...
翌朝はひどい嵐で、逃げるようにして、午前中のうちにヒューストンに向かいました。

先週末

2010-05-06 | 陶芸

 

すっかり遅くなってしまいましたが、薪窯の結果は_、ちょっとがっかり... 私が帰った後、彼らは朝の4時まで窯を燃やし続けたらしいのですが、結局温度が上がらずじまい。写真で見てもわかるように、コーンがぜんぜん倒れていませんねぇ。なんとか4番までが倒れてくれたようです。それでも、上の棚の奥と、真ん中あたりの棚の作品はかなりよい色が出ていました。原因をあれこれ考えて、また次回のお楽しみ... ま、初体験だから_。お天気がいまいちだったけど、ワイルド・フラワーがきれいでした。






これは薪窯ではなく、スタジオのガス窯から先週末でてきたもの。かなり高温でよく還元がきいたらしく、ピキッととてもきれいな土の色になっていました。ちょっとうれしいかも。



  
そして、18Hands Gallerlyで今開かれているGlassell Schoolの生徒たちの作品展。土曜日の夕方がオープニングで、かなりの人が見に来てくれました。久しぶりに会った友人もいて、なかなか楽しいひとときでした。それにしても_ああいうギャラリーに置くと、なんだか作品たちはみんなピカッと輝きを増すみたい... 

この週末は盛りだくさん。ダブルベースを趣味にしている夫の所属するアマチュア・オーケストラ「ヒューストン・シビック・シンフォニー」のコンサートが日曜日にありました。ワーグナーの「マイスタージンガー」とマーラーの「交響曲一番」という大胆な選曲にびっくりしましたが、少ない練習時間のわりには、かなりのできばえだったと思います。「好きこそ...」とは言いますが、アマチュアでもあんな演奏ができるものなのねぇ。感心、感心...
晴れ(Houston)