お早うございます。今回の記事は、今朝放送された「がっちり!マンデー」TBSで取材されていた
自転車のフロントギアに関する、画期的な商品を検証してみます。
概要としては、今乗ってる自転車に後付け可能なギアシステムで、部品として購入は不可・関東に37店舗展開している「サイクル オリンピック店」にてのみ取り付け可能。
つまり、その近郊にお住まいの方のみに対した商品・・・って感じですね
番組を頭から観ていたので凄く興味がわいたのですが、残念ながら北海道に措いては、この商品を取り付けてもらうのはたぶん無理っぽい状況です。
それはそれとして、この商品の機能はちょっとエポックメイキングですわ・・・画期的です。
仕組み自体は、既存の技術・素材を組み合わせたもので、特許があるとは思えないほど単純ですが、
それを考案したこのおじさん↓濱元陽一郎さん(65)
社会保険労務士を勤める傍ら、なにか「製造の種」は無いか?と、常々目を光らせていたそうです。
こういう発明を一介のおじさんがなぜ成し遂げたのか、おおいに興味がわくのですが今回の検証では特に取り扱いません。
私は今現在、通院の足として実際に折りたたみ自転車をかなり頻繁に使用しているので、この商品の機構・仕組みに物凄く興味があります。
折りたたみ自転車「NANNO FD-1408」というイタリアの自転車を使っていて ※関連記事
またがって最初に踏み出す瞬間にギアが重い方に入っていると、結構ヨロヨロしてしまう事があります。
イチイチ軽いほうにしてから収納するのも面倒で、そういった場面がかなり頻繁にあり、なんか良い方法は無いものか・・・と考えていました。
このギアは、右足・左足がペダルを漕ぐ時に生ずるトルクの波を、大幅に滑らかにする作用を持っています。
一般的な生活の中で、この作用を生かした代表的な商品は・・・・あまり思い当たらないのですが、たしかスワンボートの足漕ぎ機構にほぼ同じ機能が付いていると思ったなぁ。
その辺の詳しい事を後に調べた際に追記しておきます。つまり、まったくの独創的な発明では有りません。
あと、一時期よく目にした楕円ギアとはどういう面が似ていて、またまったく異なるのか?に関して調べてみました。
楕円リングとも言われているこの商品は、漕ぐ力が最大限に発揮されるタイミングで駆動力を発揮させるデザインですのでフリーパワーの発想とは真逆と言えます。
勝負師のアイテムと日常の足に特化したアイテム・・といった感じでしょうか?
そう言えば、ごく最近に興味があって調べた「VVT-i」の主要部分の作りが、このフリーパワーに図らずも似ていて不思議な感じがしています。
機械的な仕組みも取り付ける場所もまったく関係が無い両者ですが、このような相似形が日常では意外と目にする事がよくありますね。
あ~、そう言えば・・・マリンジェットやジェットスキーのエンジンとインペラーの間に挟まっているカップリングは、フリーパワーとほぼ似た働きをしています。
このカップリングユニットの大きな役割は、エンジンからスムーズにインペラーへ動力を伝える
あと、ポンプユニットに小石とか異物が挟まった際の衝撃を緩和して、エンジンを保護する・・などですが
エンジンの燃焼サイクルから発生するトルク変動をここで吸収・放出することで、滑らかな走行フィーリングが得られます。
この部分は多分フリーパワーとかなり近い機能ではなかろうか?
※ここからは疑問点や若干怪しく感じた部分を拾ってみますよ。
上にも貼ったこの画像↓ これが作用の全てですが・・・
1.で潰れたシリコンが3.で復元する際に駆動力が発生・・・ここに若干疑問がわきました。
つまり2.の時はぺダルを踏み込む力が一番高い効率で、シリコンを圧縮して更に後輪を強く回せる
しかし3.ではペダルを回す力がとても弱い状態なので、シリコンの復元力はペダルを逆転させようとする方向にも働きますよね。
その辺は、実際乗ってみなければ感覚がまったく判りません。
似たような話で、自転車の発電機(ダイナモ)、取り付け場所によって何種類かのタイプに分けられますが、
一般的なダイナモを回す時の抵抗は結構有り、その点を改善するために考案された日本の発明。
これに関しては、なかなか実現されない休眠特許の一例となってしまっていますが、理屈はフリーパワーに似ています。
ダイナモを回転させた時に、「クリッ・・クリッ・・・」という感じの抵抗(コギングトルク)が有り、それを多極化する事で打ち消しあうというものです。
もちろんエネルギー保存の法則から、発電するエネルギーはどうしても必要なので
クリックリッという引っかかり感が無くなるだけで、回転させるための抵抗は有るので、体感出来るほどの効果が有るかどうかは疑問です。
まだ製品化されていないので、乗り比べとかも現状では不可能という事も残念を加速しますね。
フリーパワーの自転車、実際に乗ってみたいのはやまやまですが、北海道では試乗すら出来ないので、関東方面の読者さん是非試乗してみてください。
※6/24追記
世の中には似たことを考える人がたくさん居るようで、この発明以前にもほぼ同じ目的で設計されたものが何点か有ったようです。