迷彩のブログ Ⅲ

北海道在住の田舎暮らしです。日々の出来事や趣味のポン付けLEDバルブ等について、不定期に書いていきます。

RE:0(ゼロ)から始める農薬散布ドローン製作の書

2017-07-30 02:05:00 | 農薬散布ドローン

…ちょっと恥ずかしいタイトルですね、しょうがない

というわけで、前回から引き続きJMR-X1000をネタに色々書こうと思います。

なんか色々吹っ切れまして、ついに個人輸入することにしましたので、その手順と経過を時間軸に沿って書こうかな~と思いますよ。

品物はこちら

ヘリオス5の祖.JPG

個人輸入に関しては米国・ドイツ等からは経験があり、そう難しいものではないというイメージでした。

今回はまずネットでマゼックスさんやスカイロードさんで採用された機体の製造元を探すことから始めますよ

ヘリオス5と良く似たマゼックス飛助Ⅱ.JPGヘリオス5.jpg

上の2つは、それぞれ異なった名前で違う会社で扱う商品ですが、機体自体はまったく同じなので、

機体形状を頼りにGoogle画像検索…

ここにたどり着きます→http://www.4fpv.com/

しかし、買う気で幾ら探しても、このサイト内にはそういうのが無いんですよ

で、アリババで探します…お、これかな?これだな、というページがありました→コチラ

ーカーがアリババで直接展開しているページですかね?なんか不思議な感じですが、

中国ですからね~なんでもありなんでしょう。この時点でアリババのアカウント取得

さてと暫く眺めてみますが、なかなか入る気になれませんまるですすきのデビューの頃のようです

多分、サプライヤーに話しかけることから始めるんでしょうね~、判ってるんですけどね~

中国企業ではチャットガールが対応してくれる場合が多いんでしょうか?

サムネイルで見る限り、妙齢の可憐な女性Mrs DORAなる人物?とチャット形式で商談を始めます

英語での対話になるため、Google翻訳を目いっぱい活用することにしましたよ。

…これね、半日くらい暇な時間が有る時に始めることをお勧めします。仕事の合間にチョコチョコ片付けられると思ってたら、そんなことは無かったんだぜ?

やさしそうなチャットレディのDora姉さんも、しまいにゃ急かし始める始末です。(中の人がDORAおじさんという可能性が微粒子レベルで存在する

 

※なおこのアリババのサイトでは、チャットレディとやり取りする際に自動的に翻訳してくれるように設定できます。

自動翻訳のテスト 矢印入り.jpg

黄色のアイコンクリックで設定窓が開き、紫にチェック入れると自動翻訳が起動。

(ただし、深夜の時間帯のみ?適応されているっぽい。日中のチャットは自動翻訳のボタンが無い?)

何とか機体の仕様変更とペイパルでの支払いを終え、今現在は待機中です。(ペイパルのアカウントは、かなり昔に取得済みでしたが忘れてましたw)

ちなみに機体の仕様変更とは、通常のセットから日本で使えないプロポを外し、FCもDJIのN3-AGをつける予定なので予め外して貰いました。

あと、ペラに関しては折りたたみ式ではなく、マゼックス・飛助Ⅱや東京ドローン+・ヘリオス5と同等のフィクスドプロペラに交換してもらいました。

バッテリーは6S 12000mAhを2本、233$を付けて貰います。

この時点で請求額はUS$1,539.50(Paypal feeの65$、送料110$込み)

今後の推移は、追記としてここに書き足していこうと考えてますよ

ハッキリ言って、今年の防除期には許可・申請が間に合わなくなる気がしますが、保険の方は意外とこういう機体でも大丈夫という事でした。

ドローン保険.JPG

機体が到着してフライトコントローラー(FC)と国産プロポをインストールして差し当たって飛ぶようになったらまずは保険に入っておきます。

※7/30 am9:00

フタバ 10J マルチコプター用 送受信機セット フルスプリング仕様 税・送料込み25,000円 

(SAKURA HOBBY ヤフー店)

DJI N3-AG 【農業用】  AG用オリジナル日本語説明書付 (DJI-N3-AG) = 51,574円(税込:55,700円)

 (株式会社 AIR STAGE )

上記2点を早速注文♪

国内通販のなんと軽快なことか…

※7/31 17:05

DORA姉さんから、入金の確認・こちらの住所等の確認が済み、商品の準備中というお知らせが来ました。

DORA姉さんマジ我爱你

ちなみに、海外から商品を発送して貰う際に要求されるのが「Name, shipping address, zip code and contact number.」

名前と住所、郵便番号・電話番号です。

今までは何となくこんな感じか?と適当に書いていたshipping addressですが、

いいサイトを見つけたので貼っておきますよ。→JuDress

駄洒落みたいな名前のサイトですが自分の住所を日本語で打ち込むと、標準的なshipping addressに変換してくれます。

 

※8/1

エアステージさんからDJI N3-AGが届きました。このお店で買い物するのは4度目くらいでしょうか?同じ道内だけあって荷物は翌日配送されます。

DJI正規代理店だけあって、インスパイア1のバッテリーを買った際も、ちゃんと開封して定期的なメンテされた品が送られてきました。

FCのインストールに関しては、丁寧な説明書が付いて来たので、意外と出来るかもしれないけど、たぶん先駆者の従兄弟に頼むことになりそう。

 

※8/4

奈良のサクラホビーさんから、フタバの送受信機セットが届く。

スティックのスプリングテンションはDJIのプロポとほぼ同じなので、特に調整の必要はなさそう。

ちなみに私はPhantom2を買った時からモード2で操作するようになりましたので、内部のラチェットの入れ替えが必要…だそうです。

この辺はもっと簡単だったらいいのになぁ~。

まあ、ネットで改造方法を探してやってみましょう。

追記

最初からドローン仕様のプロポを買ったので、モードの変更は一々中を開けて入れ替え等の作業は必要ない事が判りました。

取り説p.181に書いてある特殊操作のみでモード変更できますね。

 

※8/5

DORA姉さんからの発送のお知らせを待ってたんですが、まったく音沙汰無く

初めて催促のチャットを送りました。

朝送信して、昼過ぎに返事が来て「昨日発送しましたよ、ムホホホホッ♪」ッとのことですが

追跡サービスを使ってみたら、荷物受付が8/5になってますがな!

これね、準備は整ってたのに発送し忘れてたっぽいっすな。さすが中国、おおらかです。

日本国際エクスプレスラインで運ぶので、後は早そうです。

 

余談ですが、日本の米作り農家の大半が同時防除の一回目を終えて、早いところだ最後の防除を終えた地域もあるでしょう。

私の住む地域では5月中に田植え、7月中頃~8月上旬に穂が出揃い、9月中頃から10月中頃に稲刈り時期を迎えます。

基幹防除の一回目はすでに終わっているため、ドローンが来て大急ぎで申請しても、最後の防除には間に合わないと思います。

ただし我が家に限って言うと、一回目はキラップ粒剤で水面施用だったので、効果が長く

いもち病さえ出なければそれのみで終わりでもいけます。

フタオビコヤガが発生した場合、ドローンでやりたいのでなんとか間に合って欲しいなぁ

 

※8/7

昨晩の8時頃に関空到着の模様。

税関でもたついているようで、本日の16時現在、佐川のお問い合わせサービスには登録されてない。

箱を開けて隅々までチェックするんでしょうかね?

 

※8/9

国内に入ってから、追跡番号を幾ら再検索しても「登録なし」と出て、地元佐川営業所に問い合わせをお願いしたり、調べられる範囲のチェックはすべて試して悶々としてました。

先程ダメ元でもう一回追跡番号をチェックしてみると、下4桁がなんか変わった様子。

その新しい追跡番号で調べたら…お~、8/8にりんくう営業所から輸送中となってました。いや~、ひやひやしました。

追跡番号の誤配信が原因ですが、まあ中国ですししかたない。

数日内に商品が届く運びとなりました。意外と早いかな?

 

※8/11
北海道中継センターを昨晩の22時過ぎに経由したので、今日中に名寄営業所に到着するでしょう。
局留めにしたので、仕事の合間に軽トラで引き取りに行ってきます。入金してから13日ですので、意外とスムーズにお取引できた方なのかなぁ?
 
ということで、引き取ってきました。せっかく軽トラで行ったのに、箱自体は助手席にちょうど載る程度の大きさで、意外でしたわ。
というわけで完全にパーツの状態で綺麗に箱に収まっていた中身↓
JMR-X1000の箱の中身.jpg
一応それぞれの部位に供されるパーツは一纏めにしてラッピングされており、パーツ名をボールペンで手書きしたラベルが貼ってあります。すっごいしんせつですね(棒読み)
これね、完成した機体の写真とか、簡単な組み立てヒント無いと無理だわ
モーターの回転方向とかはまあInspire1とかを参考にすればいいんだけど、センタープレートと井形のパイプの結合とか、モーターマウントの微妙な傾きも確か必要なはず。
助けて~DORA姉さん
 
ヘルプコールしたら、DORA姉さんが10枚の写真を送ってくれました。う~ん…どうにかなるかな?
 
※8/12
昨晩、ちょっと組み立ててみました。
JMR-X1000 組み立て中1.jpg
この後センタープレート部分にFC類を載せ、横の壁と上部プレートを取り付けると
さしずめお弁当箱のように強固な構造になるのですが、この状態でもかなり剛性があります。
集めた部品からinspire1を組み上げた事があるんですが、難易度はこちらの方が高かったかな?
なんせ説明書無しで、完成したものの写真しか無い状態ですので、物忘れ防止薬「キオグッド」を飲んでなかったら危なかった
あとは、フレーム関係だと井形の縦パイプの取り付け・その先端にモーターマウントを付けて終わり…のはず。
モーターやFC、受信機…の搭載は、多分そう難しくは無いでしょう。
だってちゃんとした説明書がありますからね、組み立ての手探り状態に比べりゃ楽勝ですよ
 
あとポンプ等に関しては、農家の人なら得意分野ですな。たぶん本来の仕上がりよりも良い感じに出来そう。
 
さて、外は待ちに待った雨降りなので、今日中にドローンの組み立てしちゃいましょう!ということで、先程からのんびりやってるんですが組み立てが進むとあることに気が付きました。
この機体のモーター配線は、好みによってパイプの中を通す事が出来る様になってるみたいです。
見てくれの優美さを重要視する人なら、チョッと手間ですがパイプに穴を開けて組むと、一切外からは配線が見えない。
ただしアームパイプの強度が落ちますし、農機具に優美さは余り必要でもないですね。
でも、オンリーワン的な一機を目指すなら、そういうのもアリなんでしょうか。
 
記事が長くなりすぎたので次ページ→苦闘編



農薬散布ドローンの四方山話~現在、日本で安く買える機体について

2017-07-09 08:40:00 | 農薬散布ドローン

​この時期になると、今年こそは田んぼの防除にドローンを使ってみたいと、あれこれ調べるんですが中々実際に購入するに至りません。

現在、市場には商品が溢れ返っている割に、値段の付け方が不透明だったり、生産国・会社の実態がまったく掴めない品物を果たして安易に購入して法的な手続きをちゃんと取れるのか?とても心配になってしまいます。

急速に拡大した需要に対して、あまりにも混沌とした法整備の問題や、詐欺まがいの値札を付けて売る業者が雨後の竹の子の如く犇いている様に見えます。

例えばこの機体


これは比較的最近日本の市場に登場したものですが、国産では有りません。そう、ドローンの先進国?中国産です。

会社は© shenzhen GC electronics Co.,Ltd.​​機体に付与された正式な名前は「JMR-X1000​」です。

​​アリババではおよそ1,600USドル程度で売っています。​アフィ抜き​

これが、まったく同じ内容・仕様で日本円にして45万というちょっと冗談では済まない値札が付けられ販売されている現状では、とてもじゃないけど買おうとは思えませんね。

販売する店によっては国産のプロポ・DJI製の最新空散専用のFCに載せ換えて販売している所もあるのですが、それでもちょっとボリ過ぎという感じです。

本当なら、国産でこういうのが買えれば気分的には50万くらい出してもおkって思うんですけど、まあ無理ですね。

こんな感じで、今年も多分買わずに終わると思う…

 

※7/17日追記

上記の機体に色々な機能・追加部品で国内仕様基準に適合させたマゼックス​さんの「飛助Ⅱ」の動画ですよ→コチラ​​

詳しい事は動画でほぼ判るんですが、多分…JMR-X1000の素体だけを取り寄せ、部品を換装した物だと思います。

これと同等の物を自作するとしたら、

本体→約190,000円 

送料→36,000円

関税→0円(カメラが付くか付かないかで違うそうです。)​​​

国産プロポ→25,000円

DJI N3 AG→約60,000円

ということでおおよそ33万円以内で作れるでしょう。

実際の運用となると、上記金額に加えて

①バッテリー3組で約80,000円

②安定化電源・充電器で約30,000円

③司法書士に相談&書類作成・国土交通省への申請代行等で86,400円  ​​​かずき行政書士事務所​

と、20万円ほど必要となり、全てくるめて52万円前後でしょう。

なお、③においては、全部自力でも可能でしょうが、初回はお願いしたほうが後々何かと便利だと思われます。

農水協での機体登録は特に必要ないので、これ以上出費や許可申請に手間取ることはなさそうです。​

 

※ 7/19追記

自分で中国からJMR-X1000​​を購入するのは簡単ですが(私の場合、1個の値段を聞いてみたところ1,706US$とのことでした)

​​危険物​​の輸送​・物件投下​​の承認申請を行う際に、マゼックスや東京ドローンプラス等で売っている機体ならば省略できる項目をフルに記載しなけりゃならなくなるようです。

中国のメーカーが独自に日本で​「国土交通省​航空申請許可​​実証済み」をとっている可能性がまず無いようなので、改良した部品や載せ換えた装置含めた何らかの試験に合格させる必要性があるようです。

メーカーは自分…それはそれで萌えるのですが、いかんせん乗り切れる気がしません。

参考にさせていただいた行政書士前場亮事務所​さまのサイト→ドローン承認・許可.com​​

※ 7/25追記
あちこちで聞いた範囲ですと、中国から直接JMR-X1000を取り寄せ、国内使用において問題の無い部品に換装したとしても
まず保険に加入することが困難なようです。
 無人航空機の飛行に関する許可・承認申請書(様式)​​でダウンロードできる無人航空機の飛行に関する許可・承認申請書の記入欄に
製造会社・保険の加入等を記載するようになってるんですが、個人輸入の機体ではそこの欄を満たすことがかなり困難な様子…
自分で販売会社を立ち上げるくらいの意気込みが必要だそうです。
1機だけの申請ではまったく割に合わない様子で、ちょっとこれに関しては断念せざるを得ません。
​​
 
と言いつつ、中国本土から買ってしまった結果→次回​