迷彩のブログ Ⅲ

北海道在住の田舎暮らしです。日々の出来事や趣味のポン付けLEDバルブ等について、不定期に書いていきます。

D4sプロ目ヘッドライトにポン付けLEDを導入

2023-11-07 10:19:04 | LED

本年度発売になったポン付けLEDの中ではかなり異質?画期的な商品のお話です。

名称はこれと言って無いので、仮に「究極のポン付けD4s」とでも呼んでおきます。

今まで発売されてきたD4s代替えポン付けLEDバルブと大きく違う点を挙げていきますよ。

まず、既存のD4s用ポン付けLEDはこんな感じの物でした。

一目瞭然ですが、HIDバーナーに比べお尻が大きくてワンピース構成じゃなく

余計な配線等が含まれています。

今までこういう商品に手を出さなかった理由が主にそれでした。

つまりデカくてライトユニットの蓋に干渉するため、結構細工に手間が掛かるんです。

今回購入した究極の・・は、サイズがHIDバーナーと全く同じなので干渉なしで楽。

後はお値段!アリババから直接購入する場合は送料込みで4,965円

怪しい商品を購入する際は、出来るだけ安価な売り場を探すのがマニアの本分?ですね。

で、実際使用するにあたって、消費電力や純正HIDバルブとの壁ドン比較等を行ったので

結果を記しておきますよ。

まず消費電力ですが、片目で48W程度でした。これは意外な数値でして

本来、純正HIDで点灯させる場合は点灯直後にこの数値を示した後は

徐々に35W に落ち着くのが普通です。

常時48Wでは、バラストが少し心配になりますが、逝ったらその時に反省しましょう。

壁ドンの比較

純正HID4500K 使用時間50時間前後

究極のやつ 6500K(右の明るい部分はHIDの漏れ光)

これは・・・HIDバルブの方が明るい感じでしょう。

エルボーポイント付近の明るさが結構重要らしいんですが、HIDはその付近がとても明るいですね。

LEDはメリハリがなく均等に照らしています。実際乗ってみると、奥まで照らすHIDに対し

手前の路面は明るいけど、エルボー点辺りはあまりよく見えてないLEDって感じ。

 

統括:

一回プロ目にLED入れてみたくて今回試してみましたが、満足したので切れるまで使わず

純正HIDに戻そうと思います。

数字の上ではLEDが数倍明るい事になっていて、灯体に入れず裸で点灯して見比べた場合は

確かに数倍の明るさの差はあるようですが、プロ目ユニットはそういった事より

いかに発光点が小さくズレていないか?が全てです。

理想の発光点から数ミリずれたところで発光している光は、レンズから出ていかず

内部で乱反射して熱に変わってお終い。

大きなLED素子は言っちゃうと半分以上は正面を照らせないムダなエネルギーを放っている事になります

あと、この究極のポン付けは究極に短命みたいです。

焼けた素子や溶けて分離してしまったバルブの画像が結構ヒットしますので

覚悟を持って使用しましょう。

 

 

 


バックランプを最新LED バルブに交換    迷彩のブログⅢ

2023-03-08 07:33:07 | LED

今まで使っていたPHILIPSのLEDバックランプ(2.5W・200lm)からIPFの703BL(7W・1300lm)に交換中。

PHILIPSの方は多分常識内の表示・数値だと思ってるんですが、IPFの方はちょっと今までの感じとガラッと変わって、すごく盛ってる?気がしてなりません

謳い文句に「瞬発力重視!」とあり、もしかしたらごく短時間だけ明るい設計なのかも?

以下、いずれも右側がIPF

点灯してすぐに撮影した訳ではないので、点灯から数秒はもっと明確な明るさの差が有るのかも?

それにしても・・・6倍の差が有るような気がしません。

LED素子の効率W/lmは現在最高の物で1W当たり120lmが現実的→CREE XD16等

なので、頑張っても7Wなら800lmを大きく超えないっていう辺りが妥当ですなぁ

 

 


久々にポン付けLEDバルブレビュー    迷彩のブログⅢ

2022-09-10 14:15:10 | LED

ちょっと興味あるポン付けバルブが有ったのでレビューしますよ

アリで売ってるこういう物です

ごく最近のトレンド?なのか、2個で160Wとか180Wが普通になってきてる中華バルブ・・・

この商品も160Wという事で、実際どんなものか購入してみました

注文から到着までは約2週間・・・

ペアで160W、一個80Wという事で机上テスト
安定化電源接続時12.1V 室温26.5℃

     
時間(分)             電流(A)    照度(klux)

0         6.3        20.1 
1         6.10      18.8
2         5.90      18.6
3         5.88      18.1
4         5.79      18.1
5         5.75      18.0

15          5.51      18.0
30          5.44      17.8
 ※バルブと照度計の距離=約250mm
距離に関してはスタート時に丁度20kluxを表示する位置で測定したため
あくまでも今回の机上テストに限った比較の為の数値とお考え下さい

スタート時76.3Wと、おおよそ表記通りでした。

電流降下は4分ぐらいまではスルスル落ち、それ以降は目に見えるほどの変化は無し・・・実際乗ってても特に暗くなった感じはしない程度です

で、今回この商品を選んだ大きなポイントは、放熱システムの目新しさ

最初に和訳無しでこの写真を見た段階では、オイルフィルターの中身みたいな事になってるっぽい?ふっしぎー

てな感じで、イマイチどこから熱が入ってファンの風がどう抜けていくのか判りませんでした

で、現物が届きまして実際動かしてみると良く判りました

底面から入った冷却風は横の並んだ穴から少し、バルブ側の開放面から大量に排熱します。

ヒートパイプ両端2本というここ最近の流行?と相まって、かなりの高効率で放熱出来てる模様。

 

さて、後は肝心要の使用チップのチェックです。

サイトでは正方形のCSP素子が6個並んでると思うじゃないですか?

ところが・・・残念な事に現実は

拡大してみても

これはひどい・・・バッサリ言っちゃうとCSPに見せ掛けたCOB素子ですどうもありがとうございました

一世代前?のF5cのチップ

※数値的には55Wで同条件で17klux

多分この頃までは韓国製もしくは米国製のCSP素子を3つ並べてたっぽいんですが、ここ最近のは多分中華チップ

出力上げて明るくする手法はこれでも正解なんでしょうが、物がカーヘッドライトとなると話は別です。

参考にうちの後期型ブレイドのハイビームでの比較画像を貼っときます

          左=76W       右=55W   

ハイビーム本来の役割が「遠くを見やすく照らす」なら55WのF5cに軍配が上がりますね~

何でこういった事になるのか?

LCL(発光位置)がズレてるんじゃないか? という某掲示板での指摘で、比べてみた図

※台座の上面がライトユニットの固定位置に密着するので、その面を合わせてあります。

んん?・・・コレは結構ズレてましたね

基板の厚みも80Wが2mmで、F5cの2倍程度あります。

う~ん、原因は素子の大きさに由来してるものと思ってましたが、それプラスLCLのズレが結構なウエイトを占めているようですね

ちなみに、F2と80Wの比較

過去最高の照射パターンだったF2との比較ではほとんど差異は見られません

F2と80Wの直接の比較が出来てないので、F5cと双方を比較してください

こうしてみると、素子の大きさがビームの収束にかなり関係してるのが判ります

結論としては、素子が大きいと単純に明るいがハイビームとしては本来の性能を発揮できない・・・という事で

 

 

 

              

 

 

 

 

 

 


ポン付けLEDの最新版 F5cに関するお話   迷彩のブログⅢ

2020-12-04 22:54:51 | LED

最新のポン付けLEDバルブ「F5c」が届いたので色々検証していきます。

概要(原文をグーグル先生で翻訳したまま掲載)

F5CLEDヘッドライトh7h8 h9 h11 H16 5202 9005 9006利点:

明るい:6000Kの白色光を発し、ハロゲンの5倍の光を発します。

信頼性:新しいLEDヘッドライトソースで最高かつ貴重です。 太陽の光のように、暖かく、はっきりと。

より強力:アルミニウム合金材料は、LEDチップの冷却、強力で耐久性、バランス、および迅速な熱放散を維持します。

シンプル:プラグアンドプレイ。

安定性:点灯後の安定した性能を備えた高高温ルーメン。

効率的な熱放散:熱放散を効果的に減らし、光効率を高めます

 

F3とかF5の進化版かと思いきや、CN360の製品では無いようです。

大雑把な概要ですが、なんせ情報が少ない・・・

では独自のレビューをご覧ください。

※北海道北部は既に積雪状態で、写真が寒々しいので閲覧注意?

安定化電源で点灯時、11.6V 4.8Aなので55W位とかなりな消費電力ですが本体は超コンパクト。

P9、P10と比べると一目瞭然・・・てか、心細くなるほど放熱フィンが貧弱。

ちなみにP9とP10の記事は→久々にポン付けLEDバルブ! P9と新P9の比較検証

 

↓基板の両サイドにヒートパイプが配されており、更に結構な風量の冷却ファンのおかげで10分連続点灯で熱ダレは余り無いようです。

机上試験 連続点灯時の照度変化

点灯時18Klux→2分後16Klux→4分後15Kluxまで減少した後は変わらない感じ

開始時4.8Aは殆ど変わらず。

 

素子は、最近の中華ポン付けでは良く見る、通称「G-XP」のように見えます。

大よそ2.2㎜×7㎜程有り、F2の1.6㎜×5㎜位と比べるとかなり大きい発光面積…

以前から有るP9と同じ位です。

今回から照度計による計測が出来るようになったので、以下に数値と画像を載せておきます。

壁ドン比べ(F2とF5c)距離は5m

それぞれの照射パターン↓(12m離れた位置、カメラはMモードで固定)

F2

中心照度(lux)

F5c

中心照度(lux)

 

F2と比べ、素子の発光面積がほぼ倍なので照射パターンが御覧の通り大味。

残念ながらハイビームとしては及第点っすかね~

おそらく20m~で測定すると、F2の中心照度の方が高くなるでしょう。

そうなる理屈はリフレクターの設計がハロゲン基準で行われているという事に尽きます。

フィラメントの幅と長さをほぼ再現しているF2のLED発光部とその倍大きいF5c。

Hiビームは遠くに光を飛ばすのがキモなので、あまりパターンが広がらないのが理想的ですが、F2はその点だけで言えば最優秀かな?

光源がF2の倍大きいF5cは、距離が離れると照らす範囲も等倍で広くなるので、手前がブワ~と明るく遠くはそうでもない感じです。

それでも、広範囲を強烈に照らす感じは結構好きかも・・・

 

凶暴な爆光バルブ()なので、H4とかH11フォグでは対向車に迷惑掛けるでしょうね~

うちの車はLoがプロ目HIDですが、Hiでこの明るさに慣れてしまうとLoにした途端、明るさの落差が大きすぎてチョッと危ないです。

 

恒例?のサーマル画像

※点灯10分後

P10に比べるとレギュレーター箱の温度がかなり高めかな?

※おまけ

P9の壁ドン貼っときます。

うえに貼ったF5cのパターンと全く同じに見えますね・・・

素子の大きさや基板の厚み、台座から素子までの距離などが同じだとこうなりますね。

 

 

 


PIAAのヘッド&テールライト融雪ヒーター サーモグラフ動画で撮ってみた   迷彩のブログⅢ

2020-11-03 15:35:19 | LED

久々に車のライト関係の記事です。

LEDのカテゴリーに入れてみましたが、その辺はご勘弁を・・・

商品の名前は「PIAAのヘッド&テールライト融雪ヒーター」

大手通販では大よそ15,000円前後で売り出されています。

※下の写真クリックで当該ページに飛びます。

内容品は以下

これに結線用ワンタッチコネクタが4個、結束バンドが2本が付属します。

本製品の存在を知ったのは、いつもの事ながら某掲示板でした。

9月25日の投稿記事ですので、公式発表から1週間後くらいですね。

商品が届いたのが11月1日で、何とか冬本番までに間に合いました。

 

さて、この機能を持った製品・・・・積雪地域でしか需要が見込めないので、今までなかなか商品化されていなかったのですが、東京オートサロン2019で既に日本電装が出品してた様子。

(関連記事はコチラ→car view2019/01/24記事

ただしこれに関しては、その後の情報が(探してみた範囲では)ありませんでした。

PIAAの本商品も同じ目的のため開発されていますが、仕組みが若干違います。

PIAAは熱線を用いているのに対し、デンソーの方は透明フィルムヒーターと言う、最近の技術を用いた製品。

heat lab社ページ

先進的なデンソー製品ですが、多分お高い

 

以下にサーマルカメラで撮影した動画を載せておきます。

※下の画像をクリックで動画に飛びます

外気温センサーを氷水に入れて、5℃を下回ると通電が開始され数秒でMAXの温度に達します。

センサーを指で温めると余熱は残るものの、熱線自体は一気に発熱が止まります。

温度を一定に保つ機能は無く、約5Wの消費電力で室温だと55℃程度になるみたいです。

私の住む道北地域は、多分明日以降雪が積もりそうなので、さっそく取り付けします。

実際機能してる写真は数日後に載せる事が出来そう・・・・・

 

※11/7追記

まず先にお伝えすることが有ります。

今回融雪ヒーターを貼った場所はテールなんです。

重要度?というか危険度で言うと、日中にブレーキランプやウインカーが後続車から見えないってのがかなり怖いのでコッチを優先しました。

先に貼ったサーモグラフィ動画でも判りますが、この融雪フィルムは円形の部分と直線部分が熱せられます。

なのでどうにか工夫すればテールランプ・ブレーキランプ・ウインカー全てを視えるようにできるはず。

うちの車の場合はこの貼り方でたぶん良いと思う・・・