かくれて咲く花

~凛として~

Real Gold☆

2010-03-31 18:10:24 | Weblog


バタバタとしていて出遅れましたが、高橋選手&浅田選手、世界選手権優勝おめでとうございます
高橋選手は4回転にチャレンジして金、そして真央ちゃん(やっぱりこの呼び方ですね)は「パーフェクトな演技」で、特に楽しみにしていた完璧な「鐘」を見せてくれました何回見ても、真央ちゃんの演技には泣いてしまう。特に圧倒的な「鐘」のステップでは、この迫力を出すために神様がバンクーバーでは銀メダルになさったのかしらとさえ思いました。怒りや悔しさという感情も知らないと、表現できないから、真央ちゃんがあの重厚で難しい「鐘」を完全にものにするためにだったのかな、なんて・・・真央ちゃんのイメージに合わないだのなんだの言われていましたが、一生懸命挑んで練習を積み重ねて、そしてまた真央ちゃんは進化する。戻ってきてすぐ、表現力を磨くため「バレエを習いたい」という向上心、本当に心から尊敬します

だけど・・・どうしても消えない思いが。なんで尻もちついてジャンプをミスした選手の演技の方が、真央ちゃんの文句のつけようがない、圧倒的に素晴らしい演技よりもいい点がつくの???技術的にも高みを目指し、自分の最高の力を出し切った真央ちゃんの金メダルに、なんかベチャっと泥をぶつけられたような嫌な気持ちになり、憤死しそうでしただけど真央ちゃんは、目指していた「パーフェクトな演技」ができたことがうれしいと言って、そして「そのあとに金メダルがついてきたので、さらにうれしくなりました」とコメント。なんて清らかで、なんて謙虚なんだろうとまた感動

個人的に、私は真央ちゃんから「試合」という言葉を聞くのが好きです。やっぱり真剣勝負のcompetitionなんですよね。真央ちゃんの愛らしい笑顔がさらに輝くのは、やっぱり勝負しているからだと思う。何よりも、自分自身と。そこが本当に美しい。日本の放送ぶりは妙に冷静というか、あんまり気分が盛り上がらなかったのですが、この英国EurosportのSPの動画を見て、真央ちゃんを絶賛してくれているのが本当にうれしかった。なんで日本でもこれくらい言えないのかね。真央ちゃん、私も心から叫びます。真央ちゃんのトリプルアクセル、真央ちゃんの演技は、


         ABSOLUTELY SENSATIONAL!!!


でした
誰がなんといおうとも、どんな点を付けられようとも、私にとっては世界一であり、最高に光り輝く「本物の金」でした。ほんとにおめでとう真央ちゃんそして今シーズン本当にお疲れさまでした来シーズンの新しいプログラム、さらに進化した真央ちゃんを楽しみに待っています


甘美☆甘味

2010-03-24 23:35:04 | Weblog


いただきもので嬉しいもの、「うさぎや」のどらやきと「みはし」のあんみつ。うさぎやのどらやきは、ドラえもんじゃなくても目がハートになりみはしのあんみつは、控えめな甘さの、あの「こしあん」にやはり目がハートになる両方とも、ほんとうにほんのりとした甘さで、控えめに、だけど確かに口のなかでとろけて、「おいし~い」幸せなひとときを運んでくれる

いつかお店に行ってみたいなあと思っていた念願のひとつが叶って、上野の「みはし」であんみつ。「あんずあんみつ」と「抹茶あんみつ」の間で揺れ動くも、画期的にうれしい「トッピング」システムがあり、「抹茶あんみつにあんずをトッピング」で、抹茶アイスもあんずも両方楽しめましたああ、もうその甘美なことといったら

「甘味」には「甘美」ということばをあてたい。ただしこれは和菓子限定。ケーキをはじめ洋菓子もたしかに甘美なひとときだけど、やはりコッテリしてるから「甘味」じゃないもの。語感と食感からいって、ほんのりとした和菓子の甘さがフサワシイと思うのです

soup, sopa, zuppa

2010-03-17 18:25:05 | Weblog


昨日は、3月なのに夏日というぽかぽか陽気
暑がりの私は、もちろん半袖でした
今日は一転、風が冷たくなりましたが、春本番が近付くにつれ、ぐんぐん気分も明るくなってきました

昨夜はビオワインを飲み気分良く大笑いし、だけど今朝はバチッと目が覚めたおいしいワインと同じくらい、笑うことって大事。どんな状況であっても、できるだけいつも笑っていたい。笑う門には福来る

暗いと不平を言うよりも、進んで明りをつけましょう・・・ってなんやったかな。「心のともしび」かな?「ともしび」という言葉も、ほんのりとした明かりという感じがあって、そっと照らしてくれるようなやさしさがある。日本語ってやわらかくってやさしくって、情感があっていいなあ。昨日はイタリアンのメニューの説明を聞きながら、「そっかー、zuppaてスープのことかー。スペイン語のsopaの方がかわいいなあ」と、つらつらと語感を比べたり。ちなみにスペイン語のクラスを取っていた時、大いに気に入ってたのが“sopa de ajo(ソパ・デ・アホ)”。にんにくスープ、のことですが、ajoって日本語でなんていうの?と聞かれるときが楽しかったなあ。「そのままの意味では『にんにく』だけど、同じ音で『アホ』という言葉があるよ」と説明していた。だけど厳密にいえば、アホという言葉は、馬鹿にしたような響きのあるstupidと訳すのに抵抗がある。なんというか、charmingなidiotというか。たとえばバカという言葉を使わずに表現するときに「あまり賢くない」とか「ブライトではない」とかいろいろありますが、そういう言い方をするときは、内心本当にバカにしているとき。「愛きょうのある人」とか「愛すべき人」とかいうニュアンスはを保ちながらだと、やっぱり「アホ」がいちばんいいような気がする。とっても包容力のある言葉なので、このハイコンテクストな文化はやはり大切にしたい。もちろんどの言語もそういう部分はあると思うけど、最近は「いかにストレートな表現を使わずに、言いたいことを伝えるか」ということを研究中でもあり、日本語の奥行きの深さは、わが母国語ながら、本当に愛おしい


朝のバイオリン

2010-03-15 17:55:07 | Weblog


宮崎あおいちゃんの出ているCM、なんのCMなんかは覚えてないけど、歌がとっても印象的なあれ。


ヒマラヤほどの 消しゴムひとつ 楽しいことをたくさんしたい
 ミサイルほどの ペンを片手に おもしろいことをたくさんしたい


うわー、これ絶対ブルーハーツっぽいわ、と思っていた通り、「1001のバイオリン」という歌だった。特に朝、寝ぼけまなこで半自動的に支度をしているときにこの曲がかかると、「よーし、今日もがんばろう&なんかいいことありそうだ」と無条件におもえる。

ブルーハーツの歌の力って、すごい。「リンダリンダ」とか「情熱の薔薇」とか有名どころしか知らない(でも死ぬほど名曲)私でも、聴いただけで「あっこれブルーハーツ」ってすぐわかる。宮崎あおいちゃんがどんなに可愛らしくうたっても、わかる。意味がわかるようなわからんような、だけど印象的で独特のメロディが、キャッチーという表現は安っぽいから似合わないんだけど、耳にすっとなじんで、一回聴いたら忘れない。ヒマラヤほどーのー フフフフフフーフーンとかいって(注:「消しゴムひとーつー」と続けたいが覚えていない)、早速口ずさんだりしている。なんだろう、あの魂の生命スイッチをONにするような力は。「お前これせっかくあるのに使ってないだろもったいないぞ!!」と、いきなり人の部屋のドアをガーンと開けて、勝手に電気をつけて去っていくような勢いがあるのに、全然押しつけがましくない。「あっホントだ、なんで気がつかなかったんかなもったいない!こっちの方が全然明るい!!」って思って、そんでもってなんかよくわからないけど気がつけばその人のペースに巻き込まれていつのまにか元気になっている、というような感じで。歌ってるだけで元気になるのに、気がつくとすごく歌詞は奥深くて(かつどっかようわからんくって)。リンダリンダの出だしなんか、「ドブネズミみたいに美しくありたい 写真には映らない美しさがあるから」と、めちゃめちゃ詩的に始まるのに、そのあとリンダリンダ~~~ってなんで絶叫するんだろう、でも楽しい、そしてその歌はとても奥深いという世界。やっぱいいよなあブルーハーツ。いまだからわかるようなところもあるし、なんか昔の自分の忘れてたいい部分を再活性化してくれるし、そしてなんともいえない人間に対する大きな優しさがある。これほしいなあ。買おうかなあ。

・・・で、あのCMっていったい何のCMなんやったっけ
まあ、なんでもええか。元気がでるんやったら、ね


内なる炎

2010-03-12 17:58:48 | Weblog


東京はひさしぶりのおひさま
天気予報によると、2日連続で晴れたのは2週間ぶりだとか。寒くてどんよりした冬の日が続いてきたので、日差しのまぶしさが一層うれしく、少しビリっとくるほどの紫外線の強さに、日焼け対策も強化しなきゃいかん。着々と、春に向かっているのですね

筋トレによると牡羊座ってのは


「貴方はもともと、状況の変化に身を任せて動くタイプの人ではなく
 自らの内なる炎によってのみ、動く人です。
 その炎にさえ、勢いがあれば
 ほかのことは、その後からくっついてくるようなものなのだとおもいます。」


とのこと。
私は極めて牡羊気質だと自負しているのですが、これを読んで、ふーむと思いました。この「内なる炎」の部分はたしかにそうだ。だけど私は意外と、強烈に「これが欲しい」とか、「絶対こうしたい」とか、そういう感情ってあんまりないような気がする。ドーナツ食べたいとか、あの本の続きを早く読みたいとかはあっても、人生の大きな変化というものは、自分から動いて手に入れるのではなく、向こうからくるものだと思っているので、「状況の変化に身を任せて動くタイプ」なのかもしれないけど、内なる炎が反応しない限り、あらゆる状況から超然としていたいので、なんでもホイホイと軽々に動くことはしない。だけど自分の好き嫌いは結構明確なので、その状況が、自分の内なる炎を燃え上がらせるものであれば、後先考えずに走りだす。誰が何と言っても。

自分でも難しいのが、「人に言われてやる」のがものすごくイヤなこと。この着火は、状況がもたらすものであるとはいえ、自発的に燃え上がるものでないといけない。もちろん誰かのことばや存在によってその炎はボッと燃え上がることが多いけど、自分が好きな人、尊敬している人の言うことは素直に聞くのに、腰パンのスノボ選手じゃないけど「チッ、うっせーな」と反発してしまうときは、ああ私、この人のことあんまり好きじゃないんだなとわかるというか。自発的にやらなければ、やっぱり何事も続かないですしね。

好きなことになると、ホント集中力が全然違うのがわかる。邪念が入る余地がない。一方で、何にも考えずボーッとする時間も必要。集中とリラックスの程よいバランスが崩れると、自分をよい状態に保るのが難しくなり、そして不機嫌になってしまうので、自分が機嫌よく過ごすためにも、好きなことに打ち込む時間、リラックスする時間を確保すると、どうしても日々睡眠不足になってしまうのですが、まわりの人を笑わせたりなごませたりしたいので、とにかく自分が気分良くいることに集中集中

しかし「みずからの内なる炎によってのみ、動く人」って実にいいですね。こうありたいというより、自分は確実にこういう人間だ。だから、こういう人に出会うと、とっても好ましく思う。その炎は、静かに内側で熱く燃えているのがいいですね。あんまりギラついてたり、暑苦しいのはうっとおしいし、美しくない。「内なる炎」なんだから、そこに他人の評価を求めたり期待したり、まして強要したりなんかすると途端に見苦しくなる。自分が好きで情熱をもってやっていることなんだから、人が何と言おうと関係ない。それにいくら人がいいと言うことであっても、自分が関心も情熱も持てないことなんか、どうしたってやっていても楽しくない。自分が好きなこと、関心のあること、情熱を持っていることについて、人にいいか悪いかを決めてもらう必要なんかない。そういうところに立ち入ってこられると、激しく反発を覚える。この塩梅をお互いに、暗黙のうちに尊重しあえるとうれしい。

考えてみると、「こうしたい」とか「あれがしたい」とはあまり言わないけど、「これはいや」「あれもいや」というのはハッキリしているということなのかな。いったいこいつはどういうものが好きなんだというところがわからない人にはややこしいんだろうけど、わかる人には実に単純であるとおもうのですが


なごり雪

2010-03-10 17:52:44 | Weblog


啓蟄を過ぎ、春に向かっているはずなのに、冷たい雨が続いていた東京
昨夜は雪が降り、夜半からは雨と入り混じって、帰りは足元がたよりなく、すべらないようにピョコピョコとペンギン歩きで帰りました
春先になって降る雪を「なごり雪」というなら、昨日の雪もそうなるのかな
有名な歌もあるけど、私は「なごり雪」という語感が好き。寒かった冬がようやく過ぎて、春が来るのがすごくうれしいけど、また寒さが戻ってきて雪が降る。四季の移ろいがはっきりしている日本でも、その季節と季節のあいだの微妙さというか、天の「遊び」というか、そういうのがあるっていいなあと思う。さあ、明日から春!!とか、明確に決められないからいいんでしょうね。季節の変わり目に体調を崩しやすいのは、季節にも人間にもシフトするときは「調整期間」が必要だからかなあと思います。気がつけばあったかくなったなあとか、暑くなってきたなあとか、涼しくなってきたなあとか、もう冬だなあとか、日々パタパタと過ごしているなかでふと季節の変化に気づくというのが、私は乙なんじゃないかと思います

もうひとつ、なんとうつくしいと思ったことばが「おもかげ」。実はおやつを食べながらしみじみと思ったのですが黒糖の深い味わいとともに、ひととき「おもかげ」をまぶたに思い浮かべるもまたいとをかしでした

本日の写真は、京都府立植物園のアンズのお花。梅のような桜のような、あんなおいしい実をつけるのに、こんなかわいらしく咲くんですねなんか赤紫色のところが、開花すると反り返ることから「アンズがイナバウワー」とPRしているんだそうです。お茶目な園長さん!


The Queen of Triple Axel

2010-03-01 17:55:23 | Weblog


バンクーバー・オリンピック閉幕
真央ちゃんとアイスホッケーくらいかな見るのはと思っていた通り、ほとんど真央ちゃんしか見ていないですが、先週から泣きっぱなしのため、なんだかすごくオリンピックを見たような気になっています。しかしアイスホッケーの決勝戦くらい地上波でやらんかい!!BSでもいいから、早朝の生中継だけじゃなく再放送してよ~~~と絶叫したいくらいアイスホッケーは、1ピリオド20分という、ちょうど集中力が維持できる長さで、あのスピードでぶつかりあい殴り合う氷上の格闘技感、しかもあんな小さいパックをコントロールする神業といい、最高にexcitingで大好きなので、もっと見たかったなあ。カナダvsアメリカの決勝戦は、ペンギンズのFWに最後やられてカナダに負けたということは、PA西部住人にとっては複雑かもしれない。「うお~~負けた~~~しかしあれはウチの選手や~~」と

余談はさておき、フィギュアのエキシビションは楽しかった高橋選手のしっとり感ある演技も余韻があってよかったですが、プルシェンコ選手が実力桁違い感が出ていて(地力という意味で)、楽しめました。現行の採点システムに危機感を抱いて復帰し、ブランクがあったにもかかわらず余裕でビョーンと4回転跳んでしまうという男気に打たれていたのに加え、かなりお茶目な一面があることを知り、すっかりファンになってしまいました男子フィギュアは、なんかquestionableな人が多い気がして(偏見はいけませんが)あんまり関心がなかったのですが、彼のおかげでこれからは男女とも見なきゃと思わせてくれました!

今回のフィギュアではこの記事にあるように、“gold with a flawless but less challenging technical programme”について、単なる真央ちゃんファンであった私も熱くなるほどでしたが、エキシビションを見ると、ゆっくり滑れば優雅で表現力があることになるんか?とかいろいろ素人目にも思うところもあり、プルシェンコと真央ちゃんがやっぱり「本来は」金メダルの実力のように思えました。真央ちゃんの扇子を使った演技もとても可愛らしく、ピンクと黒の衣装もよく似合って、大人っぽい感じでよかったジャンプも軽やかで、そしてのびやかなスパイラルはため息が出るほどやわらかく美しく、ステップもスピンも本当に素晴らしい。うう、真央ちゃんは本当に最高だ!!とまた泣いていたのでしたなんでこんなに私は泣いているんだろうというくらい、真央ちゃんの演技を見ては泣いているのですが、何回見ても魂に響くんですあまりに感動して、着メロを仮面舞踏会にしてしまいましたですよ

エキシビションで、真央ちゃん登場のとき“The queen of the triple axel”と紹介されていて、本当にうれしかった。「トリプルアクセルのマオ」として、歴史にも、人々の心にものこる演技をする選手とみんなが認めているということだと思います。フリーを終えた後のインタビューも、歴史にのこる美しい涙だったと思う。パーフェクトな演技ができなかった悔しさ、というのに私は本当に胸打たれました。自分はあれだけ日々完璧を求めて仕事をしているか、と胸に問うて、本当に恥ずかしくなります。最後に詰めが甘いのは、「8割9割できてればいい」という甘えがないかと。あの真摯な姿勢は本当に尊敬します。エアロもファイティングも、自分に負けない、完璧を目指そうと、真央ちゃんの演技を見た後は、さらに気合いが違っているのでありました。

真央ちゃん本当にたくさんの感動と、そして魂に「熱伝導」を頂きありがとうこのあとすぐ世界選手権があるなんてうれしいし、そして次のソチオリンピックへ出場したいと明言されたことも、本当にうれしいです。真央ちゃんのことばどおり、次は「自然に金メダル」だと思います私にとって、そして多くの人にとって、真央ちゃんは世界一素敵なフィギュアスケーター、そしてアスリートです。世界選手権では、完璧な鐘を鳴らすことができますように体調に気をつけて、「トリプルアクセルの女王」が新しいジャンプを身につけ、これからもますます進化&活躍されることを心より期待&応援しています