かくれて咲く花

~凛として~

after a while...

2014-06-08 12:31:09 | Weblog

あっという間に6月に入り、東京も梅雨入り皆さまいかがお過ごしでいらっしゃいますか

しばらくお休みしていて申し訳ありませんでした。私「うめ」は、おかげさまで元気です。あたらしいところにも慣れてきて、ようやく自分のペースで毎日を送れるようになりました。みんなから「雰囲気がやわらかくなったね」と言われるので、1年あまり続いた暗黒時代、特に最後の3か月はとりわけ険しい顔になっていたんだろうな、と思います。超awayな環境でめちゃめちゃキツかったけど、しかしあの苦難があったからこそ、このhomecomingがしみじみとありがたいと思える。この世に魔界ってあるんだな、と本気で思ったですもの。

真央ちゃんの「ショートがあったから、あのフリーの演技ができた」ということばは、私にとっても同じというか、暗黒時代の前半はまさに真央ちゃんのショートみたいな感じで、「取り返しのつかないことをしてしまった」という挫折感を味わいましたが、後半は「このままで終わりたくない」「やっぱり真央ちゃんのように3A跳ばないと意味がない」と思い、一生懸命勉強したことでいまにつながった。本当に苦しかったし、凄まじい“試合”だったけど、あのときただじっと耐えて時が過ぎるのを待つのではなく、「ここを出たあとの自分」を考えて動いてよかったなと思っています。

なのでシスター渡辺の『置かれたところで咲きなさい』が本屋さんで並んでいるのを見るたび、特に日本人はこれを読んで、より現状のなかで我慢することを選ぶ人が増えるんじゃないかという心配があります。シスターはご立派な方だし、私もまずは置かれたところで咲く努力はするべきだと思いますが、だけどどんなに頑張っても報われなかったり、状況が良くならない場合は、その場所に見切りをつけて次へ動くということをしたほうがいい。これは自分の体験から、強く強く思うことです。あらゆる努力をしてもだめだったら、という条件付きですが、違う場所に植え替えれば咲く花だってあるんだから、「自分にはここしかない」とか「まず置かれたところで咲かなくては次に移ってはいけない」とかは思わないでほしい。不毛な地で枯れ果てて、自分が壊れてしまったら、もう取り返しはつかないですから。私の場合、後半の巻き返しで仕事面ではお釣りがくるくらい挽回してあまりある成果が出ましたが(努力は絶対に嘘をつかないということも改めて実感)、心身にかかっていた負担というのもまた恐ろしいほど影響が出ていて、検査結果の数値を見て愕然としましたし、これはもう悔やんでも悔やみきれない。

そしてこの1年あまりの間に受けてきた有形無形の心の傷というのも、やっぱりあるんですね。セーフハウスに保護されて、最初はとにかくやっと安心して過ごせる環境に移ったうれしさだけだったのですが、しばらくすると、記憶の彼方に追いやっていた(→辛すぎて普段は思いだすこともないけど、完全に忘れてはいない)出来事が不意にpop upしてきて息苦しくなったりしていました。「もうあんなところに戻ることはないんだから」と自分で自分に言い聞かせて現在に気持ちを戻しても、これはまだ時々あらわれることがあります。

だけどこういう修羅場をくぐり抜けて成長することを、Posttraumatic Growthということを知りました。トラウマになるくらいだから、心に傷は負ってはいるのですが、しんどい経験があったからこそ得られる学びと人間的な成長があるという側面もある。誰もがこんな苦労をするべきだとは思わないですし、私が傲慢だったからこそ神様がこういう試練をお与えになったんだろうな、と思っています。自分から意図的に人を傷つけようとしたことはないけど、私の無意識の言動に神経を逆撫でされる人もいたんだろうなとか、自分ではどうしようもないことではあっても、存在そのものが憎まれることもあるということや、いい悪いではなく、「そういうふうに感じる/考える人達もいるんだな」ということが分かったですし、この経験を通して世の中にはいろいろな人の思いというのがあるんだな、と知ることができたことは大きな学びだったと思います。

いまはもう、「あれはいったい何だったんだろう」というくらい遠い過去のことになりつつありますが、やっぱり消化しきれない、やりきれない思いというのはそれは正直言ってあります。でもそれはそれでもういいかな、というか、やっぱり完璧な人間なんていないということに尽きるんだろうなと思っています。何より自分だって全然完璧じゃないんですもの。それが人間なんだということも、分かってはいるつもりでいたけど、でもやっぱり分かってないところもいっぱいあるんだなあと毎日思います。

時の流れはAmerican Top40の推移で実感する私「うめ」ですが、かねてより名曲だと思っていたJohn LegendのAll of Meがじわじわチャートを昇っていってついに1位になりましたしね(いまや5週連続1位!!)

この歌はほんとに"makes me cry”songなのですが、

'Cause all of me loves all of you
 Love your curves and all your edges 
 All your perfect imperfections

 

"all your perfect imperfecions"というフレーズに、愛とはなにかを教えられ、自分の至らなさを反省するわけです

スーパーボウルの前座のPhillip PhillipsのRasing Fireも心に着火する歌ですし、大好きなHayley WilliamsがいるParamoreのAin't It Funも自由に楽しく生きようとますます思わせてくれるし、たぶん来週あたり1位に取って代わるであろうJustin TimberlakeのNot A Bad Thingもsweetでスバラシイですし、musicなしではやっぱり生きていけない

ご心配くださった皆さまへ感謝をこめて、とりあえずの近況報告でした