かくれて咲く花

~凛として~

風邪とグラタン

2011-11-04 20:18:20 | Weblog


風邪引き続き、治りきらぬまま11月に入ってしまった。
今回の風邪は、入院された愛子さまと同じ・・・などというのも畏れ多いのだけど、「咳」「熱」「長引く」という三大症状が同じなので、まさにいま流行っている風邪をひかれてしまったのだろうなと心を痛めている。私の場合、前回の記事を書いたあとまた悪化し、咳が止まらなくて眠れない日々が続いた。たまらずもう一度お薬をもらいに行き、咳が止まらない状態にさすがに抗生物質も処方され、咳止めを飲んでひどい咳がややおさまり、やれやれと思っていたら、ちょっと良くなってきたかなと思うと翌日また37℃越えの熱が出るという繰り返し。昨日もまた37.5℃の熱が出て、一日寝込んでしまった。その前日に、いつものパン屋さんにレーズンブレッドの予約をしていたので帰りに取りに伺うと、「少し食欲が戻られたのですね。よかった!」と本当に感じのよい店員さんが笑顔で渡してくれて、翌朝カリッとトーストしてバターを塗って頂くのを楽しみにしていたのに、朝起きたら頭が割れるように痛い。痛いけどパンは食べたいので、無理して食べたけど味があんまりしない。熱を測ると、37.2℃。またベッドに戻って寝たものの、お昼すぎには37.5℃を記録。この風邪は本当に不思議な風邪で、熱が出て、しばらく寝ていると普通は下がってくるものなのに、いくら寝ても熱が下がらず、むしろ上がってしまう。まじめにお薬も飲んでいるのに・・・だけど体内の風邪菌をまだやっつけきっていないのを感じている。ややこちらが優勢になりかけて、よしよし快方に向かってきたなと思うと、翌日には風邪菌が勢力を盛り返し、熱が出るという攻防が続いているという感じ。「ちょっとよくなってきました」というメールを友人に送ったりすると、直後に熱が上がるという、敵はこっちの心の緩みを突いてきているのかと思うくらい、かなり手ごわい。今朝も36.9℃という、普通の人にとっては微熱、低体温の私にとっては十分つらい発熱であったけど、強行出勤。モヤ~ンとした頭で、「あー、なべ焼きうどん食べたいなあ・・・」と思いながら、今朝はおべんとうを作る気力がなかったので、駅前のパン屋さんで買っておいたお惣菜パンをもぐもぐと頂いたのですが、なんかやっぱり味がしない。悔しい。夕方また病院に行き、風邪菌との闘いは続くのであった。

食欲はあまりないものの、今回は朝がつらく、夜になると少し回復するという変則的な風邪なので、ちょっと食欲が戻った日の夕飯にポテトグラタンを作ってみました。小林カツ代さんの料理本をめくっていたら、グラタンがやけに美味しそうに見えて「食べたい!」と思ったので。本当は「ママのハンバーグが食べたい・・・」と思っていたのだけど、いやいやそれでは最後の晩餐みたいやないかと、冷蔵庫のなかを改め、作ってみたのがこちら。

     

先日買った赤い耐熱皿が非常にラブリーで、気に入っています
つくりかたは至って簡単で、まずじゃがいもを半月切りにして茹でておく。玉ねぎとベーコンをバターソテー。ホワイトソースは余裕があれば自分で作るのがベストですが、カツ代さんが「ホワイトソース缶はそれだけではもうひとつだけど、牛乳を足すとまあまあになる」と書いておられたので、買い置きしてあったホワイトソース缶を開けて、ソースパンで温めながら牛乳を足していく。「1:1の割合」と書いてあったけど、まあそのへんの塩梅はそれぞれで。ふつふつしてきたら、白ワインをちょこっと入れて、塩こしょうは、お塩はバターとチーズで十分なので、ブラックペッパーだけ加えて味を調えます。耐熱皿にケチャップを薄く広げて塗り、じゃがいもを並べる。ホワイトソースと玉ねぎ&ベーコンを重ねながら入れていき、最後に溶けるチーズをたっぷり振りかけ、オーブントースターで10分。熱々をフーフーしながら食べるのは、これから寒くなる季節、とても幸せだと思います。お皿の底のケチャップがホワイトソースに控えめに絡んでくるのがいいんですよ。この技は、近所のカフェのチキンドリアを参考にしました。カリッと焼いたチキンに、ホワイトソースの合間からケチャップが顔をのぞかせ、ほうれん草に味わいを添えてくるのが非常に乙で、私はチキンドリアはここのが日本一美味しいと思う。

ポテトグラタンは、冷蔵庫のなかの食材でアレンジ自由自在。ベーコンの代わりに秋鮭に小松菜、玉ねぎを加えても美味しかったです。この場合、玉ねぎをバターソテーして軽く小松菜も一緒に炒めます。鮭は別途、バターと白ワインでジュッと蒸し焼きに。ちょっと小松菜が水っぽく感じられるかもしれないので、ほうれん草の方がいいかも。また、先日ご紹介した「なすと豚ひき肉のケチャップ」でドリアにしても美味。この場合、ひき肉に十分ケチャップ味が付いているので、ごはんがくっつかないよう、お皿にはバターを薄く塗りましょう。ごはんの上にたっぷりケチャップ炒めをかけて、チーズをどっさりかけて焼くと、やっぱりお弁当に持っていって冷たくなったのよりも、熱々が美味しいなあとしみじみ幸せになれます