一昨日から、東京は一気に冷え込んできました
このあいだまであんなに暑かったのに、昨日からハーフコートを着ています。ストールをぐりっと巻いて。今日なんか最高気温が11℃ということで、もうタートルですよ本当に、ついこのあいだまで半袖着てたのに!!!この急激なというか劇的な寒暖の差、いやはやなんとも・・・
とはいえ、もう10月も終わりに近づき、今年もあと2カ月をのこすのみ。time really flies!!!
アメリカから帰ってきてもうすぐちょうど10年になるし、なんか節目感もある。というわけで、気温も冬だし、早くも年の瀬気分が高まってきて、今年2010年を振り返ったり、来し方を振り返りつつ、これからどうしたいのかということをつらつらと考えているところです
ものを書くということは、考えていたことをまとめるときもあるけど、書きながら考えがまとまったり、思ってもいなかったところへ導かれるという面白さがある(私の場合はだいたい後者)。今年はどんなことを書いていたのかなと読み返してみると、過去の自分が未来の自分(いまの私)にアドバイスしているような文章がいっぱいある。なるほどそうですねと感心したり、「これがまさに処方箋」みたいな驚きがあったり。自分で書いておきながら変な感じだけど。
全部わかってるんですよ。わかってるの。どうしたいのかも、どうすればいいのかも。
だけどどうしても、踏み出すのが怖い。「もうかなり強くなったし、大丈夫」と思っていても、またスティンキーが現れたら、やっぱりまた姿を消してしまいそうな、消え入ってしまいたい自分がいる。私の中のニンニは、まだ鈴をチリンチリンと鳴らしているような状況で、脚だけはかろうじて見えているというような感じで、すくみあがっている。ムーミンママをはじめ、ムーミンたちがやさしくしてくれても、まだミイのことばにも傷ついてしまう。森の中に遊びに行っても、スティンキーが出てくるかもしれないと思うと、せっかく見えかけていたシルエットも、また消えてしまいそうになる。
ミイの言うように、たたかうことを覚えないと、顔をもつことはできない。
顔を取り戻せるまで、あともう一歩。踏み出さなければならないとわかっている。だけどこわい。何が?傷つくのがこわい。自分の心のとてもやわらかい部分をねらって、イジワルな人たちから攻撃されるのがこわい。もうあんな思いはしたくない。
だけどこれまでの戦闘で受けてきた傷の数々は、経験値を重ねてきたことでもある。ぼうけんを始めたばかりの頃は、フバーハもマホカンタもおぼえてなかったし、炎攻撃に耐性のある「みずのはごろも」も装備していなかった。攻撃力は相変わらずあまりないけど、いまは昔の自分と違う。アメリカに渡って、帰ってきてからは自分がtoo assertiveなんじゃないかと恐れるあまり、ニンニ状態になっていたけど、無防備な状態でまともに攻撃を喰らって「おお!しんでしまうとはなさけない。そなたにもう一度きかいをあたえよう」を繰り返して、レベルアップに努めてきた。なのに、次の町めざして洞窟を攻略するのがこわい。
心がすくみあがりそうになっても、いまはたよりになる仲間もいるし、さらに強力な防具「ひかりのドレス」は、ぼうけんを続けていかなきゃ手に入らない。少々傷ついたとしても、とにかく踏み出さないと始まらない。前に進むには、いつまでも、同じところでぐるぐるとしていることはことはできない。ちょっとづつでもいいから、歩きださないと、新しい呪文も覚えられない。
腹決めて、やらなければいけないことをやらなきゃ。清水から飛び込む覚悟で。
26日付朝日新聞の「逆境をゆく」で紹介されている、たくさんの名言。
「こけたら立ちなはれ」(松下幸之助)
「あきらめたらそこで試合終了だよ」(スラムダンク)
ぐっとくる。なかでもこれがいちばん胸に響いた。
「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気をもった者だけだ」(ロベルト・バッジョ)
「ボールは友達、こわくないよ!!」という翼君のことばを思い出す。いまのニンニ状態の私は、キョウレツなシュートを受けたトラウマから、足がすくんで動けないGK森崎君と同じ状態なのかもしれない。
だけど試合は出なきゃいけない。出ないと上手くならないし、プロへの道は開かれない。
誰も私の代わりにはなれないし、これまで練習もたくさんしてきたんだから。
もうすぐ試合が始まる。始まったら、ベストを尽くすことに集中するだけ。
神様、どうかお守りください