気が付けば桜が咲き始め、3月もおしまいに近づいている
悩んで結論を出したら異動のあれやこれやでバタバタと日々は過ぎ、机を片付けて荷物をまとめて、関係各位にごあいさつ申し上げて、親アヒルにはいちばん言わないといけない、また言いたかった感謝の気持ちをお伝えできてホッとした。しかし「お元気で」と言いながら“今生の別れ感”がいまいちなかったので、またこのひととかかわることになるのだろうか、という嫌な予感はしないでもない。まあ、一応プラムの育ての親だからしかたないけど・・・
ともあれ死ぬほどストレスフルな環境から解放されたことで心は一気に軽くなり、もうストレスからお酒に走ることも甘いものに手を出すこともしなくていいというのは身体にとってもよかったと思っている。これ以上はもう無理だ、と心底思ってたから。
4月から行くところがベストなところなのかというと、それは正直わからない。大丈夫なのか、と心配する声もある。だけど私はもうなによりこのストレスが耐え難かったので、いったん退避というか、そういう場所を提供してくれたことには感謝しているし、そこからまた自分で自分の道をつくっていくだけだと思っている。りっぱに成長して、親アヒルへの恩返しとしたいとも思ってるし、助けてくださった方々へのご恩も胸にしっかりと刻んで、きちんと仕事をすることでご厚情に報いたいと思っている。
そして私「うめ」(プラム)をいつも温かく励まし助けてくれている大好きで大事な人たちに、改めて心よりお礼申し上げます。いつもほんとにほんとにありがとうみんなのヘルプとサポートがあったから、なんとか乗り越えてここまでくることができました
心の翳りが表情に出ていたのに気付いてご心配くださっていたある方は、「あなたはいつも輝いていないといけない人だよ」とおっしゃってくださった。いろんな方々にご心配をおかけしてしまった、ということは本当に情けなく、またそのお心の温かさにも涙が出て、たくさん泣いたぶん、そしてやさしくしてもらったぶん、また笑顔に戻って自分が受けたやさしさ温かさをまわりに循環させていかなきゃ、という気持ちを強めてくれた。
人の悪意の恐ろしさも、知らなかったらやっぱりバランス悪いままだっただろうな、というのも実感。自由やさしさ思いやりは決して当たり前のことではなく、この世を照らす光であり、自分もいつもそんな発光体でいたいと思う。そしてお酒に溺れたり、どんな理由であれ働くことができないなんて弱い人間だからだ、とどこかで思っていたけど、自分だってその一歩手前まであやうくいくところだったことで、精神的に追い詰められたら人間はこんな簡単に転落しうるものなんだ、ということが分かって、自分はなんて傲慢だったんだろうと反省している。
いろんな思いをくぐり抜けてもなお、リルル(@「のび太と鉄人兵団」)のことばどおり「人間は、悪い人たちばかりではありません」と心から言えるのは、もちろん悪い人たちもいっぱいいるけど、その一方でこんなに優しく温かい人たちもいると知っているから。ひとりでもいい人の存在を知っていれば、人間全体を否定することはできない。極端に走ったり、全否定するような人たちは、きっといいお友達がいないんだろうし、悪意に染まり人に意地悪をしたりするような人たちは、間違いなく幸せじゃないんだろう。
去年は桜が咲いていたことも記憶にないくらい心の余裕がなかったけど、ことしは穏やかな気持ちで、咲き始めた桜さんたちに「こんにちは」とあいさつしながら歩いている。2年ぶりの再会、のような感じだけど、1年のうち春の一時期だけ美しく咲き誇るために、見えないところで桜はきちんと栄養をとり、一年のサイクルをこなして備えていたんだものね。だから私「うめ」も、たくさん心に栄養をいただいたんだから、美しく咲かないといけない。
梅も桜も、同じバラ科でございますから