かくれて咲く花

~凛として~

ああ、おいしい☆

2011-09-28 22:20:51 | Weblog


気が付けば秋分の日を過ぎ、9月も終わりに差しかかっている。
なんだか時間の感覚がおかしくなっているような気がするけど、日が暮れるのも早くなった。めっきり涼しくなってきて、帰りはちょっと羽織るものがないと寒いくらい。季節はぐんぐんと秋に向かっている

しばらく書いてなかったので、気分を変えてテンプレートを変更してみました。しばらくずっとバラのを使っていましたが、今回は趣向を変えて「花」がないカフェのパターンにしてみたのですが、まあまたこれから季節感にあわせて選んでいきますし、お花はいまは文字通りどこかでかくれて咲いている、ということで

この夏はやたら暑かったため、「魔のソファー」(先輩命名)とよばれる現象が各地で観測されておりましたですね。帰宅して、ふーとソファーに座ると、いつの間にかコトンと意識を失ってしまう。ごはんを食べ終わった後や、飲んで帰ってきた後がいちばん危ない。一瞬寝落ちしたと思ったら、気が付くと1~2時間経っている。冬におこたに入ってうたたねしてしまうというのは、とても気持ちがいいからわかるのですが、ケータイを持ったままとか、よくこんな姿勢でと思うような変な格好のまま、ウトウトというよりはもう数段階深く眠っている感じ。大切な友人の間では共通してみられる現象だったのですが、あまりの暑さに、身体はとても疲れていたんだなあと実感。おべんとうはなんとか毎日作っていましたが、涼しくなってきて「魔のソファー」にやられることもなくなってきたので、おべんとうの仕込みの時間や、新作研究の時間がとれるようになってきて喜んでいたら、ストレッチだなんだとゴソゴソしていると結局睡眠時間は少ないままで昨日も鮭としめじで炊き込みご飯を作るかどうか悩みつつ、さつまいもをふかすか甘く煮るかで迷ってしまい、いま読んでいる本が面白いので半身浴が長引き・・・などとやっていたら寝たのは3時になってしまったし睡眠時間の確保は、真剣な課題です

最近のおべんとういくつか。

     

昼からワインを飲みました・・・というわけにはいかないので、ぶどうジュースです。だいたいいつもポンジュースか麦茶なのですが、この日はなんとなくぶどうジュース。「ああ、これがワインだったらよかったのにな」と思ってしまう。勤め人のランチも、お酒をたしなむのが普通な国に日本もなるといいのに。しかしこの夏、梅干しはにがてだけど梅を食べにゃと思っていたところ、「梅酒に漬けこんでた梅」のパックを見つけたので買ってみたのですが、そのまま頂くと、さすがに梅酒に漬けてあっただけに、ふわ~っとなり、ややほろ酔い状態に(→階段降りるときふらついてしまった人)。こりゃ箸休めにも仕事の合間のおやつにも向かんわと、伊藤園の冷梅に入れて、そのままかじるのはあきらめました。パンはクリームチーズだったかな。思ったより甘めだったけど、やさしいお味で美味しかったです。チーズやし、じゃがいもとソーセージのマスタードもあるし、ここはやはりワインの方が・・・(しつこいわ)

常々バルサミコ酢は天才だと思っていたのですが、厚揚げにも素晴らしく合いました。

     

厚揚げとしめじ、それにブロッコリーをバルサミコ酢とほんの少しはちみつを加えて炒めたもの(右)。オリーブオイルに、にんにくの香りを効かせていたのですが、まあこれくらいならありかなと、おべんとうに持ってきてしまいました。厚揚げとともに、最近気に入っているしめじ。京都の丹波のもの。香り松茸、味しめじということで?このところ重用しています。左のブロッコリーの上は、葱々卵にしめじを加えた焼き飯。秋刀魚のリゾット用に取り崩したごはん200gパックののこりを使っています(このときはおしょうゆなしでリゾット作ってみましたが、美味しかったです)。130gくらい秋刀魚のほうに配分したので、70gくらいかな。卵がわりと大きめだったので、全部流しこんだときは多いかな~と思ったのですが、黄色がとても彩りよくなってご機嫌だったのですが、詰めてみるとそれがあんまり分からなくて悲しい。味はよかったんですけどね。ちなみにこの日、いつも以上に寝ぼけていたのか、冷蔵庫から卵を出すときに手元が狂って、1個床に落として無駄にしてしまいました

しかしこの洋梨の存在感にはびっくりなのですが↓

     

デザートに洋梨を持ってきてみました。もちろんこのままかじったわけではなく、食後に皮をむいて頂きましたですよ。念のため。先週の台風直撃のとき、「早めに帰っていいよ」と言われて嬉しくなってデパ地下のパン屋さんに寄り道した途中、調子にのってこの洋梨も買ってしまったという。そんなことしてるからあとひと駅というところで電車が止まり、びっちゃんこになって帰る羽目に陥ることになるのですが、早く帰れたのが嬉しかったのと、そのときはそんなにたいした風雨でもなかったので、久々の台風やな~~と、小学生のときに傘もささずに走って帰ったことなんかを思い出して楽しくなりましたサンドウィッチはツナ。みじん切りにした玉ねぎにお酢をちょいと効かせて(刻むときの目への拷問が変わるわけではないですが)、柚子胡椒とあわせて。あと頂きもののソーセージがあったのでボイルして、粒マスタードを下にひいておいて、上からケチャップをかけました。「うまいよ」と言われてたとおり、すごくシンプルでもなかなかでした。ホントは熱々の方がずっと美味しいとおもいますが、おべんとうにソーセージって、やっぱりなんか嬉しくなるんですよね。

そしてさきほど迷ったさつまいもはオレンジグラッセに、ご飯は白ごはんに鮭をほぐし入れておにぎりに。

     

炊き込みごはんはおべんとうではなく、やっぱり炊きたてを食べたい!!!ということで、久々にご飯を炊いて、鮭はバターと白ワインでじゅっと蒸し焼きにしてほぐして、大好きな鮭おにぎりに。パンがずっと続いていたので、おにぎりをほお張る幸せというのはやはりいいものだとしみじみしました。日本人でよかったおかずには、昨日のボイルソーセージの残りを玉ねぎとブロッコリーと一緒に、ハーブソルトで炒めました。こちらも「白ワインでじゅっ」としてます。夜だと飲みながら作ったりするのですが、さすがに朝からそんなことは致しません。さつまいもは、りんごと重ねてバターで甘く煮るのがいちばん好きで、大学時代のおべんとうで(持っていってた時代があったのです)よく作ったものですが、オレンジジュースでコトコトしたら、すごくきれいな色に仕上がりました。ほぼレシピどおりに作りました・・・と言いたいところですが、お砂糖は私はお料理には使わないので、先日見つけたゴールデンシロップを少し加えた程度です。レーズンも入っていますし、これで十分。ほんのりとした甘さを楽しめました。映ってないですが、今日のデザートは半分のこっていた梨を持参。ああ、豊水のこの瑞々しさといったら洋梨は、買ってきてから「まだかなあ」と毎日つっついて食べごろを見計らっていたのですが、なかなか見極めは難しいですね。急に傷んできて、慌てて食べないといけなかったり。しっとりと濃厚な洋梨は、赤ワイン煮にしても美味しい。日本の梨は、そのままシャキシャキと食感を堪能しつつ頂くのが最高。洋梨と梨はどっちが好きかというと、そのままなら断然日本の梨、タルトや赤ワイン煮など加工すると洋梨も素晴らしいと思う。どっちか選べといわれると、洋梨の食べごろを過ぎてしまうくらい悩んでしまうかも。まあさすがにそれは悩みすぎやけど、「どっちも食べたい」って言うのはあかんの?というのが最近の私の答えだったりします。

今日も「ああ、おいしかった」が言えて幸せ


秋の幸せ☆

2011-09-13 21:30:00 | Weblog


残暑、というにはいささかきびしい暑さが戻ってきていますが、昨夜は中秋の名月
お月さま、ホントきれーでしたね。お月さまを愛でる一方で、私はしっかりお団子も頂きました
満月が12日の18:27だったからか、満ちきる寸前の土日のお月さまの方が、まんまる感はあったような気がする。満ちきったあとは、ほんの少しだけど、「欠け」が入ってるようにみえて。だけど東京でもこんなに強くお月さまの光を受け取ることができるのがうれしくて、夜空を見上げながら、お月さまを見つめながらてくてくと歩くのはなかなかいいものでした

お団子付きの、昨日のおべんとうはこちら。

     

お月さまに見立てた栗がのっている、みたらし団子(右端上)。「ごま名月」。お昼前にお使いに行った帰りに買ってきたので、お団子は口のなかでやさしくとろけるやわらかさ。みたらしのたれも上品な塩気で、文句なく美味!!!幸せな気分高まりました
お昼のパンを買っておくのを忘れていて、月曜日は駅前のパン屋さんはお休みなので、降りる駅のなかにある乗り換えクロスロードそばのパン屋さんで買った、ツナポテパン(とかいう名前だったような気がする)。ポテの存在はどこなん?という感じではありましたが、ソフトで味もそこそこ。「あ!パン忘れた」とかいうときに使えるなあと思いました。あとはブロッコリーとソーセージと玉ねぎの粒マスタード炒めに金時豆。プチトマトも。デザートはぶどうで、口福実感!!!

基本は「好きなものしか入ってない」おべんとうですが、この日はこれまでアップしてきたおべんとうのなかでも選りすぐりに好きなものしか入ってないおべんとう。

     

にんじんサンド、ブロッコリーと豚肉のケチャップ炒め、ブロッコリーにプチトマト。あと一声というか、隙間を埋めた金時豆が黒豆なら最強。しかもぶどう。おべんとう箱を開けた瞬間、パッと顔が輝くほど嬉しくなるようなおべんとう作りを続けていきたいです

栄養バランスと食材入手はやはり課題で。
母が地元産のチンゲン菜と小松菜を送ってくれて、すごい久しぶりの青菜に大喜び。ジムで泳ぎながら、まずはチンゲン菜を最近気に入っている厚揚げと合わせようと構想(→運動しながら食べることを考えている)。米茄子を買ってあったことを思い出し、よっしゃこれでいこう!!と水かきに力が入る。帰りに京都の厚揚げを置いてあるスーパーに寄って買い求め、いそいそと冷蔵庫を開ける。このときがいちばん楽しい。ちいさな土鍋にお昆布を入れてひと煮立ちさせ、チンゲン菜の茎の部分を入れる。厚揚げを切って、お味噌を入れてしばらくコトコト煮て、水にさらしておいた米茄子を投入。火が通ったら、緑の葉の部分と余っていた葱を入れてここで使い切る。串切りにした完熟トマトを添えて、運動後の夕食完成。所要20分少々。味噌仕立ての簡単野菜鍋は、シンプルなのに抜群の美味しさ。チンゲン菜も米茄子も身体にやさしくしみとおり、じんわりと心も身体も温まる。それに厚揚げってなんて素晴らしい食材なんだろうとしみじみ。あっお酒少々を加えたら、もっとよかったかな。これから季節は秋から冬へ向かうけど、寒い冬にフーフーして頂く楽しみがある。その楽しみが控えていると思うと、冬が待ち遠しい気さえするくらい。

先日行ったイタリアンでの玄米と秋刀魚のリゾットが美味しかったので、真似してみようと画策。秋刀魚のお刺身を買ってきて、半分はお刺身のままで。塩焼きにすだちをギュッとやると最高ですが、お刺身も大好き。脂が乗っていて美味しい(ちなみに同じお店の、秋刀魚のカルパッチョはもうひとつな気がしました)。残りは翌日にまわし、まずざっくり玉ねぎをみじん切りにして、しめじと一緒にバターで炒める。広がるバターの香りに陶酔しながら、秋刀魚を入れて、お醤油をたらす。かぐわしきことこの上ないバター醤油の組み合わせ。ちいさな土鍋につくっておいたコンソメスープに冷やご飯をほぐし入れる。ご飯を炊いてなかったので、備蓄のお米200gパックを取り崩して使う。しめじと秋刀魚を加えて、少し弱火でご飯を温めたところへ溶けるチーズを混ぜ込んで、粗びきこしょうで味を調え、仕上げにドライパセリをパラパラとふりかけて完成。所要約15分。これ、勤め人の平日バージョン。休日あるいはお時間に余裕のある方は、生米から煮たてて、ローリエと白ワインを加えて、スープを足しながらゆっくりコトコト、といきたいところです。簡易バージョンでも、うっとりするほど美味しかった。秋刀魚は事前に火を通してあっても少し脂っぽさが残るので、デザートにはこれも母が送ってくれた地元産の梨。「豊水」との名前どおり、たっぷりと水を含んだみずみずしい甘さとシャキシャキした口当たり。1年ぶりの梨との再会は甘美で、調子に乗ってピオーネも少々。梨とぶどうがタッグを組めば、桃に勝てるかもしれないと思うほど、甘くて幸せが口いっぱいに広がる。ああなんてスバラシイ秋の味覚素晴らしき哉、人生


近頃のおべんとう

2011-09-05 21:34:46 | Weblog


夏の暑さにやられていても、深海に潜っていようとも、毎日おべんとうは作ってました。
つくづく食への執着が強い自分に、半ばあきれながら。たいしたものを作るわけじゃないけど、毎日朝6時半に起きておべんとうを作るのはすっかり日課となり、この朝の作業で自分のバランスを取っていた感じ。意識は思考の海に沈みこんでいても、現実はここにある。お料理と運動は、思考の対極にある「無」になれる作業。どっちも大切。

久々にドライカレーを作ってみました。

     

     
☆ドライカレー

<材料>
・豚ひき肉:200g
・玉ねぎ:半分~1個(お好みで)
・にんじん:1本
・ホールトマト缶:1つ
・ローリエ:1枚
・赤ワイン:少々
・にんにく:1かけ
・しょうが:1かけ
・カレー粉:お好みでガバっと

<つくりかた>
1.玉ねぎはみじん切りに、にんじんは私はすりおろして1本まるまる入れるのが好きですが、細かく刻むとにんじんの食感があってそれも乙です。
2.にんにくとしょうがをそれぞれみじん切りにし、オリーブオイルでジュワーと炒めてから玉ねぎをあめ色になるまで(根気と時間との相談で対応してください)炒め、塩こしょうしたひき肉を投入。ナツメグも少々。
3.ホールトマトは1缶使い切りましょう。顆粒のコンソメを少々(入れても入れ忘れてもどちらでもいいです)、ローリエを1枚加えて、しばらくコトコトと煮込みます。カレー粉をガバッと、お好みの辛さで。
4.赤ワインをちょっと差し入れてひと煮立ちさせて、一晩寝かせて完成。


先日作ったときは、別におべんとうを意識したわけじゃなく、単に完全に忘れていた「にんにくとしょうが」。結構ポイントなのですが、おべんとうに持っていくことを考えると、やはり香りを気にしてしまいます。入れるとさらに美味しいですが、入れなくてもマイルドで十分美味しいです(私には)。で、これをベースにアレンジは自由自在。レーズンを加えて甘さと辛さのコラボを楽しむもよし、焼いたり蒸したりしたかぼちゃやお茄子、オクラやピーマン、パプリカなどと一緒に野菜カレーにするもよし、ごはんの上にのせてもパンに挟んでドライカレーサンドにしても美味しい。ごはんに溶けるチーズをのっけておいて、その上に熱々のドライカレーをもりっとかけて頂くのが好きです。おべんとうに持っていく時も、ごはんの上のチーズは必須。冷めてもとろけて存在してくれています。週末の朝、焼き立てのパンを買ってきて、サンドウィッチにした日にはもう、至福の境地。

こちらは「肉巻き」登場の日。

     

豚ロース薄切りに、オクラとアスパラをくるくるっとロールします。オクラとアスパラは私は事前に軽く塩ゆでしておきます。塩こしょうをして、表面をじゅっと焼いたら、お酒をふりかけて蒸し焼きに。ベビーリーフを敷いたうえに、ハニーマスタードソース(はちみつ+粒マスタード)でも、柚子胡椒しょうゆでも美味。マスタードにするときは、白ワインで蒸してもいいですね。オクラはオクラ、アスパラはアスパラで巻きます(念のため)。オクラは2本、アスパラは2~3本くらい巻くとちょうどいいと思います。紫蘇を敷いて巻いても美味しそうですね。次回は入れてみよう。

最近はミニトマトではなく、ミディトマトをカットして散らすのが流行っていたのですが、隙間調整としてはあまり機能せず、こんなふうにズレてしまうことが多いです。

     

トマトとアスパラの下、何やったか忘れてしまったですが(肉巻きぽいかな?)、別添えににんじんとツナのサラダ。千切りにしたにんじんと玉ねぎに、マヨネーズと豚々拍子をブレンドしてツナと和えています。単品でサブおかずとしても優秀だし、サンドウィッチにしても非常に相性がよくて、作り置きしておくと活躍してくれます。少しブラックペッパーを加えたり、ドライパセリを加えてもいいかもしれません。にんじんを千切りにしたり、黙々とすりおろしているときは、本当に自分が無の境地にいる感じ。小さい頃は苦手だったにんじんをこんなに好きになる日がくるなんて思わなかったなあとしみじみしながら、北海道の大地の恵みに感謝をささげるのでありました。

さあ明日のおべんとうは、何を入れていこうかな