かくれて咲く花

~凛として~

なごり雪

2010-03-10 17:52:44 | Weblog


啓蟄を過ぎ、春に向かっているはずなのに、冷たい雨が続いていた東京
昨夜は雪が降り、夜半からは雨と入り混じって、帰りは足元がたよりなく、すべらないようにピョコピョコとペンギン歩きで帰りました
春先になって降る雪を「なごり雪」というなら、昨日の雪もそうなるのかな
有名な歌もあるけど、私は「なごり雪」という語感が好き。寒かった冬がようやく過ぎて、春が来るのがすごくうれしいけど、また寒さが戻ってきて雪が降る。四季の移ろいがはっきりしている日本でも、その季節と季節のあいだの微妙さというか、天の「遊び」というか、そういうのがあるっていいなあと思う。さあ、明日から春!!とか、明確に決められないからいいんでしょうね。季節の変わり目に体調を崩しやすいのは、季節にも人間にもシフトするときは「調整期間」が必要だからかなあと思います。気がつけばあったかくなったなあとか、暑くなってきたなあとか、涼しくなってきたなあとか、もう冬だなあとか、日々パタパタと過ごしているなかでふと季節の変化に気づくというのが、私は乙なんじゃないかと思います

もうひとつ、なんとうつくしいと思ったことばが「おもかげ」。実はおやつを食べながらしみじみと思ったのですが黒糖の深い味わいとともに、ひととき「おもかげ」をまぶたに思い浮かべるもまたいとをかしでした

本日の写真は、京都府立植物園のアンズのお花。梅のような桜のような、あんなおいしい実をつけるのに、こんなかわいらしく咲くんですねなんか赤紫色のところが、開花すると反り返ることから「アンズがイナバウワー」とPRしているんだそうです。お茶目な園長さん!


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