花はいろいろ 旅はときどき

綺麗な花をきれいに撮りたいなぁ~

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夏の京都で (2)

2008-07-19 | 旅の思い出
祇園祭のハイライト、山鉾巡行は例年7月17日に行われますが、今年は梅雨明け直後になりました。
朝から夏の太陽がカンカン照りつけ、 蝉がジージー鳴いていました。
そんな中、京都市役所前付近は早くから山鉾の到着を待つ人々でいっぱいでした。

中央は京都市役所


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↑ いよいよ山鉾巡行の先頭の「長刀(なぎなた)鉾」が見えて来ました。 
「長刀鉾」は毎年全ての山鉾の先頭を行き、唯一生稚児さんが乗り、
その手で「しめ縄切り」が行われると 山鉾が神域へ入れるのだそうです。

長刀鉾の後ろ姿

山鉾巡行は9:00に四条烏丸を出発し、2時間半ほどで巡行することになっているそうですが、
今年は、ユネスコ世界無形文化遺産への登録申請の基礎資料作成のため、
初めて全ての山と鉾(囃子方や懸装品を載せた状態で)の重量測定が行われました。 

全32基の山鉾の重量測定は、河原町通御池下ルで行われました。
↑ 長刀鉾の総重量は11.10トン


↑ 河原町通りに向きを変えた「長刀鉾」と 巡行2番手の「孟宗山」
中国の故事に因んだ「孟宗山」の「見送」は竹内栖鳳筆の白地墨画「孟宗竹林の図」

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↑ 巡行5番目の鉾は中国・斉の故事「函告関」に因んだ「函谷鉾(かんこぼこ)」


↑ 巡行7番目の「四条傘鉾」は昭和60年、117年ぶりに本体が再興され巡行に復帰したのだそうです。


↑ 巡行8番目の「占出山(うらでやま)」神功皇后が鮎を釣って戦勝を占ったという説話に基に
別名「鮎釣山」とも。
前懸、胴懸には日本三景などが描かれているそうですが、
あいにく重量測定のテントに隠れ 画面には一部しか入らず残念。


昼食後に「菊水鉾」が御池通りから河原町通りへと市役所前の角を曲がる「辻回し」を見ました。

↑ 「辻回し」とは 山鉾自体には方向を変える舵がないので、
車輪の下に割り竹や棒を敷き 水をかけ、横から引っぱって
車輪を滑らして方向転換させるのだそうです。


↑ 真横から見た「菊水鉾」、唐破風造りの屋根が特徴だそうです。

↑「辻まわし」を無事終了し、河原町通りに入った「菊水鉾」

囃子方、音頭取り、曳き手がタイミングを合わせて行われる「辻まわし」は、
とても迫力のある 見せ場になっていました。
(画像2枚目と5枚目はクリックで一部の拡大画像が出ます。)

梅雨明け直後で暑い一日でしたが、「動く美術館」とも言われる山鉾巡行を
間近に自分の目で見、自分の耳で聞けて 真に「百聞は一見に如かず」の思いでした。

☆ 祇園祭については京都新聞に詳しく出ています。